できるだけ明かりを暗くしてお読みください
05.『月の出ない国』山本くんガチャ
クッション抱えて寝てる山本くん。どんな夢を見ているのでしょうか。
『月の出ない国』あらすじ
山本くんガチャ
『月の出ない国』あらすじ
男が気づいた時には、辺りは暗い闇だった。自由はなく、その体は頼りない命綱でかろうじて繋がれている。ここがどこの国なのか、自分の名前すら記憶にないのだった・・・。
『月の出ない国』感想
裏表紙の月の絵をみたら、だいたいオチが分かってしまいました。
暗闇の世界

月も星も出ないような暗闇の世界。普通に想像すると怖いです。しかも男の自由は効かなくて、たった一本の命綱があるだけです。
朝も昼もなくて太陽もない。・・・実は誰もが経験している世界なのです。もちろん私も。
だれかが見守っているような
ひだまりさん。
この国のことを私は想像したことがあります。
豆本のように描かれるとヒヤリとしますね。でも安らぎも感じられるんです。まるで誰かに守られているみたいに・・・。
何日か経ったとき、隣にもう一人いることに気づきます。自由も効かず話すことも出来ない状況の中では、もう一人の存在は大きいものです。
きっと2人は信頼しあえる仲になることでしょう。
光の国へ
主人公は、もうダメだ・・・と思っていたところで光の国へ行くことができます。良かった。彼は思わず泣いてしまいました。
ひだまりさん。
安心したのでしょうね。私もホッとしました。
ミステリータッチで描かれた物語
最初は怖く 最後は温かい結末でした。あの国のことをこういうミステリータッチで描くのは新鮮でした。
人って存在しているだけで誰かを幸せにしている。
この豆本のオチはその国がどこなのか?・・・・・でした。カンの良い人は気づいてしまうかもしれませんね。
山本くんガチャ コンプリート!!
これで全部読み終わりました。
意外と内容が濃く楽しめる豆本でした。1番好きなお話は『ペトペト星』。最後にヒヤリとする感じが良いです。
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