- 三谷幸喜さんのドラマ『王様のレストラン』笑わない客 (第7話) あらすじとキャスト
- 「笑わない客」感想
- 食事は楽しむもの
- クスリと笑ってしまったところ
- 赤い洗面器の男
ネタバレあります。
歴史は、鍋で作られる。
ミッシェル・サラゲッタ
三谷幸喜さんのドラマ『王様のレストラン』笑わない客 (第7話) 感想です。『王様のレストラン』は 1995年4月より放送されました。
傾きかけたフレンチレストラン「ベル・エキップ」の再建を目指し、そこで繰り広げられる痛快な物語です。
「笑わない客」あらすじ&キャスト
あらすじ
レストランに 1本の電話がかかってきた。EU会議の後、「ベル・エキップ」で代表者の食事会が行われることになったのだ。いつも通りにと支持するギャルソンの千石。だが前の会議が決裂したらしく、食事会が始まると重たい空気が・・・。
- 千石武 (松本幸四郎)・・・伝説のギャルソン。
- 原田禄郎 (筒井道隆)・・・初代オーナーの愛人の息子。
- 磯野しずか (山口智子)・・・シェフ。
- 三条政子 (鈴木京香)・・・バルマン。今回のお話で大活躍します。
- 水原範朝 (西村雅彦)・・・ディレクトール。禄郎の腹違いの兄。
- 梶原民生 (小野武彦)・・・ギャルソン。特技は手品。
- 稲毛成志 (梶原善)・・・パティシエ。
- 大庭金四郎 (白井晃)・・・ソムリエ。特技はパーティージョーク。
- 和田一 (伊藤俊人)・・・食堂主任。
- 畠山秀忠 (田口浩正)・・・副料理長。
「笑わない客」感想
それは、一本の電話から始まった。
森本レオさんの優しいナレーションで始まる「笑わない客」。終わりには「それはまた別の話」と締めくくるので、次の回もまた見たくなってしまうんですよね。
第7話は 鈴木京香さん演じる三条政子が大活躍します。笑いあり、人情あふれたお話。
食事は楽しむもの

会議が決裂したままで来店した日本人とフランス人たち。重苦しい雰囲気での食事会でした。次々とでてくる美味しそうな料理には いっさい手をつけません。
困ったお客さんたちですね。食事は楽しみながら食べるものです。私もどんよりした空気が耐えられなくなりました。
そんな場の雰囲気を変えようと、オーナーたちはあの手この手で頑張るんです。
ここが面白い!クスリと笑ってしまったところ
クスリと笑ってしまったところがあります。場を盛り上げようとするシーンです。
梶原さんの手品や大庭さんの小粋なパーティジョーク。
自信がないから離れたところで手品をする梶原さん (小野武彦) に、フフフと笑ってしまいました。しかも誰も見ていないし。
次にジョークを披露する大庭さん(白井晃)。ニヤリ顔が素敵でした。自信満々で行ったのに オチにたどり着く前に終了となってしまいました。あらら (笑)
三谷さんのドラマでは 有名な「赤いせんめんき」のお話も登場しました。
赤い洗面器の男
三谷シリーズお馴染みの「赤い洗面器の男」。なにそれ?と言う方のために少し補足しておきます。
赤い洗面器の男(あかいせんめんきのおとこ)とは、三谷幸喜の作品においてしばしば登場する小咄。何故か赤い洗面器を頭に乗せた男がおり、彼がその理由を明かすという結末(オチ)に差し掛かった時点で必ず何らかの出来事が発生し、それらが語られずに終わってしまう。―Wikipediaより
この小ネタは三谷さんのドラマによくでてきます。『古畑任三郎』でも何回か、『龍馬におまかせ!』、映画『ラジオの時間』など。
少しずつ違ってはいますが、だいたい内容は同じです。(王様のレストランでは、男がお爺さんになっていました)
オチは未だに解明されていないんです(たぶん)。いつもオチの前に邪魔が入ったりで終わってしまいます。
今回は場を盛り上げようとしたオーナーが話すのですが、オチを忘れてしまったようで・・・。あー、気になる。
三谷さんの作品は 小ネタや登場人物がリンクしていたりします。それが楽しいんですよね。
坊や、お口が動いてませんよ

ドラマの結末はスカッとしました。最後のデザートの場面。
アローモンぺぺ、ダブーシュヌルマルシェパ
しびれを切らした鈴木京香さん演じる三条政子が言い放った言葉です。日本語に訳すと・・・
「坊や、お口が動いてませんよ」という意味。
この言葉に フランス大使は「まるで母親に怒られたようだ」と言い、デザートを食べ始めるのです。千石さん (松本幸四郎) が三条さんに教えた言葉。
思わぬ展開にヒヤリとしましたが、場が和んで温かい気持ちになりました。
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