- 刀根里衣さんの絵本『わたし、お月さま』あらすじと感想
- 宇宙飛行士を探しに
- チョコレートのドーナッツ
- 宇宙と月のない空
- おじいさんと女の子
ふわふわで、愛情に満ちた物語
刀根里衣さんの絵本『わたし、お月さま』感想です。文は青山七恵さんでした。
『わたし、お月さま』あらすじ
ふわふわで、愛情に満ちた物語
お月さまは 以前に会った宇宙飛行士に会うために地球に行くことにしました。世界中を探し回るお月さま。でも彼はなかなかみつかりませんでした・・・。
『わたし、お月さま』感想
『わたし、お月さま』は 寂しがりやのお月さまのお話でした。
宇宙飛行士を探しに
絵本の主人公は わたし、お月さま。ひとりぼっちで、ぽつんと地球をながめています。
お月さまには大切な思い出がありました。ずっとまえに訪ねてきてくれた宇宙飛行士さんとの思い出です。地球をながめながら思いつくんです。宇宙飛行士さんがいる地球に行こう!!と。
チョコレートのドーナッツ
思わずほほ笑んだところ。
かつて月を訪ねた宇宙飛行士さんのお土産です。チョコレートがたっぷりかかったつやつやのドーナッツ。

刀根さんのイラストを見たら、ドーナッツ、食べたくなってしまいました。チョコレートのドーナッツが大好きです。
お礼を言おうと彼を探すお月さまですが、なかなか見つかりません。
刀根さんの宇宙と月のない空
青山さんの文に刀根さんのイラストが ふわふわで優しい。そして幻想的です。
「あお」を基調としたイラストが多いのですが、深みがあって温かみがありますね。
宇宙飛行士さんを探しながら、お月さまは地球を満喫します。楽しそうで、私もワクワクしました。でも1番印象に残ったイラストは、少し寂しさを感じるものです。
刀根さんの夜空と海の1枚。月のない夜空のイラスト。

そこに書かれていることばも寂しげです。月のない夜空はこんなに寂しいものなんだと、心に響くものがありました。
お月さまのこと、忘れてないからね・・・。
おじいさんと女の子
ベンチに座って話をしている、おじいさんと女の子の会話に温かさを感じて泣きそうになりました。不安になった女の子に言った、おじいさんのことばが優しいんです。
暗い夜空を照らしてくれる お月さま。見上げるだけで心が澄みわたっていきます。寂しがりやさんだったんですね。
月の出てない夜は 地球に遊びに来ているのかもしれません。


