SF・ファンタジー

『ふたつの星とタイムマシン』畑野智美【あらすじと感想】ワクワクするパラレルワールド

この記事に書かれていること
  • 畑野智美さんの小説『ふたつの星とタイムマシン』あらすじと感想
  • パラレルワールド
  • リンクする登場人物
  • 空に輝くひとつ星
  • 2冊読むと見えてくる繋がり

少しだけネタバレあります。『タイムマシンでは、行けない明日』の内容にもふれています。

そこは、ロボットとタイムマシンがある世界―

畑野智美さんの小説『ふたつの星とタイムマシン』感想です。『タイムマシンでは、行けない明日』と登場人物がリンクしていました。7つのSF短編集です。

こっちが先に出版されていたのですね。てっきり『タイムマシンでは、行けない明日』が元になっているスピンオフだと思っていました。

でもそのおかげで、ある言葉が浮かんできて泣きそうになりました。

ひだまりさん。
ひだまりさん。
逆に読むのも悪くないかも。

『ふたつの星とタイムマシン』あらすじ

ときめきや友情を描く7つの物語

本の評価

おすすめ
かんどう
いがいさ
サクサク

【あらすじ】
近未来を描いた7つのSF短編集。

本の目次
  • 「過去ミライ」
  • 「熱いイシ」
  • 「自由ジカン」
  • 「瞬間イドウ」
  • 「友達バッジ」
  • 「恋人ロボット」
  • 「惚れグスリ」

『ふたつの星とタイムマシン』感想

畑野さんのSF、面白いです。どこか近未来を感じさせる世界。でも地球とは別の星で進行している物語、パラレルワールドです。

ひだまりさん。
ひだまりさん。
短編だから少し盛り上がりに欠けるような感じもしました。

畑野さんの小説は長編の方が好きと思いつつも、その世界観に魅せられたのは事実です。

ワクワクするパラレルワールド

タイムマシン、超能力、人工知能・・・などが当たり前にある世界。

気持ちに合わせて色が変わる石や、誰とでも仲良くなれるバッジ。惚れ薬など 不思議なアイテムがでてきました。ワクワクが止まらなかったです。

ひだまりさん。
ひだまりさん。
「恋人ロボット」 にでてくる、アイのようなロボットが欲しい。

自分のスケジュール管理から ご飯の支度、道案内までやってくれる家庭用 AI。

なんて素晴らしいロボット!!そんな優秀なロボットがいたら、何もしなくなってしまいそうです。星新一さんのショートショート『気まぐれロボット』のエヌ氏のように。

ひつじくん。
ひつじくん。
うーん、それは困る。

リンクする登場人物たち

7つの物語は登場人物がリンクしていました。

「友達バッジ」 のサトシくんがその後の物語ででてきたり、フミさんのその後があとで明らかになったり・・・。

次作『タイムマシンでは、行けない明日』を先に読んでいた私は、あっ!!と思いました。

ひだまりさん。
ひだまりさん。
わぁ、平沼先生だ!・・・田中くんってもしや!?

ニヤリとしてしまいます。

空に輝くひとつ星

『ふたつの星とタイムマシン』の後に『タイムマシンでは、行けない明日』が出版されています。

平沼先生、長谷川さん、田中くん、美歩ちゃん、あゆむ君・・・。彼らがでてくる物語で 本書のアナザーストーリーです。

読む順番が逆でした。でもそのおかげで、切なく泣きそうになったシーンがあります。

「惚れグスリ」 に登場する長谷川さんが田中君を待っているときに空を見上げていた場面です。

星が一つ輝いていた。金星だ。

金星。1番始めに空に輝く星が次作では大切なキーワードです。長谷川さんの過去に関係したもう1つの物語。

彼女の「ロケット飛ばして、金星まで会いにきて!」という言葉が頭をよぎりました。同時に、切なく胸が苦しくなります。

ひだまりさん。
ひだまりさん。
先に次作を読んでいないと、金星を見上げる長谷川さんの気持ちを想像することは難しい。

本書ではこの伏線は回収されないからです。次作へと持ち越し。先に『タイムマシンでは、行けない明日』を読んで良かったのかも。

順番はどちらでも良さそうです。本作を読んでから次作を読んでも楽しめると思うし。・・・それが正しい順番ですけどね。

2冊読むと見えてくる繋がり

1話目の 「過去ミライ」 と最終話 「惚れグスリ」 は書きおろしのようです。完璧に次作に繋がっている物語でした。

「作者の中で、すでに『タイムマシンでは、行けない明日』の構想が頭にあったんじゃないか?」

私が訪問しているブロガーさまが、ご自身のブログで書かれていました。→「ふたつの星とタイムマシン」 畑野智美 (第二級活字中毒者の遊読記より)

・・・するどい。そうであれば、この見事な繋がりが納得できます。長谷川さんの金星の下りとかも。

『ふたつの星とタイムマシン』を読んだら 次作も読みましょう。平沼先生と長谷川さんの切ない過去が明かされます。回収されなかった伏線が回収されるかもです。

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ゆるりと本をよんでいます。ミステリー、ホラー、SF、ファンタジー、何でもよみます。ほとんど小説、ときどき絵本。→ 詳しいプロフィールはこちら

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