切ない

『猫のプシュケ』(絵本) Goose house 竹澤汀&もずねこ / プシュケの叶わぬ恋

Goose house / 竹澤汀 (文)
もずねこ (絵)

涙が止まらない切ない絵本

絵本『猫のプシュケ』
もずねこさんがイラストを描かれている絵本ということで手にとりました。

この絵本は、Goose houseというシンガーソングライターユニットの楽曲 「猫のプシュケ」 が元になったものなんですね。曲は聞いてないのですが、素敵なお話でした。

ネタバレあります。

『猫のプシュケ』あらすじ

涙が止まらない恋のおはなし。

『猫のプシュケ』
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【あらすじ】
浜辺で出会った猫と少女。やがて猫は彼女に恋をするが・・・。切なくも心温まる物語。

『猫のプシュケ』感想

女の子が浜辺で出会った1匹のねこ、プシュケ。彼が人間の女の子に恋をするといったストーリーでした。・・・ちょっと切ないんですよね。

ねこが抱いた恋心

泣きそうになりました。

私の周りにネコはいないけど、それでも切ない。もしかしたらペットを飼っている人の方が泣いてしまうかもしれません。

結論から言うと、彼の恋は成就しないんです。

・・・想像がつくと思いますが、ネコと人とは何もかもが違う。言葉もそうだし、年齢も、寿命も・・・。でも女の子に恋をする主人公の気持ちは、痛いほどわかります。だから とても切なくなってしまうんです。

女の子とプシュケの距離

人と話すことが苦手な女の子が、海辺で1匹の小さな猫と出会います。

最初のころは2人仲よく遊んでいました。でもやがて女の子に友だちができて、猫をおいて遊びに行ってしまう。猫は女の子に恋をしていたのです。

・・・ああ、神さま。
と、ひだまりさん。は思わずにいられません。

どうか、プシュケの気持ちを彼女に伝えてください。

1回読んで、2回読んで、3回読みました。けど何回読んでも気持ちは届きません。・・・もどかしい。言葉が通じないって切ないですね。

切ない恋に涙する

気持ちが届かなくて泣いているプシュケに、お月さまが言ったひとことが胸に刺さりました。

ざんねんだけど きみと女の子は ちがうんだ。いのちの長さも 恋する気持ちも

ネコと人。
初めからわかってはいたけれど。どうして プシュケと女の子は 猫と人として出会ってしまったんだろう。もしも彼が人間だったなら、気持ちだけでも伝えることができたのに。

失ってから気づくもの

ラストもまたジワジワと切なかったです。

お月さまの粋な計らいによって、最後にプシュケの気持ちは女の子に届くんです。少しだけ救われた気持ちになりました。

でも彼女が彼の気持ちを知ったとき、プシュケはもういない・・・。

大切なことは、いつも失ってから気づく。

この物語を読むと、人間に恋した猫の言葉が通じないもどかしさや、叶わぬ恋、失ってから気づく想いに胸を痛めます。大切な人がいる人、伝えたい想いがあるとき、言葉にしないと伝わらない。

もしも、プシュケが最後のトキを迎える前に 気持ちを伝えることができていたら・・・。

恋が実るかは別としても、こんなにも切なくなることは なかったかもしれません。・・・それでも 彼は幸せだったんだろうな。彼女と出会って恋をして、一緒に過ごした時間はかけがえのないものですよね。

ABOUT ME
ひだまりさん。
ゆるりと本をよんでいます。ミステリー、ホラー、SF、ファンタジー、何でもよみます。ほとんど小説、ときどき絵本。→ 詳しいプロフィールはこちら

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