アート・スポーツ小説

『神の値段』一色さゆり【あらすじと感想】川田無名「1959年 幻の作品」をめぐるアート小説

この記事に書かれていること
  • 一色さゆりさんの小説『神の値段』あらすじと感想
  • 不在のアーティスト・川田無名
  • ハマれなかった理由
  • 1959年 幻の作品
  • 無名の行方

少しだけネタバレあります

アート・ミステリー小説

一色さゆりさんの小説『神の値段』感想です。Twitterで感想をあげていた方がいて面白そうだなと思い読んでみました。

ひだまりさん。
ひだまりさん。
このミス大賞、アート・ミステリーです。

『神の値段』あらすじ

このミス大賞、アート・ミステリー!

本の評価

おすすめ
かんどう
いがいさ
サクサク

【あらすじ】
誰も姿を見たことがない現代美術家・川田無名。彼のアートをめぐり事件がおこる。佐和子は真相を探るべく動き出すが・・・。

『神の値段』感想

アート小説というと原田マハさんの本を連想します。『アノニム』を読んだばかりでした。同じアート小説でも全然違いますね、当たり前だけど。

ひだまりさん。
ひだまりさん。
これが大賞受賞作かぁ・・・。

呆気にとられてしまいました。(←すみません) 荒が目立つというか・・・。正直これを読むなら原田マハさんのを読んだ方が何倍も楽しめます。

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不在のアーティスト・川田無名

途中で読むのをやめなかった理由

本書にでてくる なぞの現代美術家・川田無名にあります。・・・でてくるというのはちょっと違うかな。登場はしないんですよね。

不在のアーティスト・川田無名。

彼と接触していたのは永井唯子ただ1人だけ。彼女も早々と殺されてしまいます。

無名は生きているのか、死んでいるのか?

これが知りたくて最後まで読み続けました。途中 少しだけ飛ばし読みをしてしまいました。

ハマれなかった理由

登場人物に感情移入できなかったというのが1番です。

殺された唯子も、主人公の佐和子も、唯子の旦那さんも、誰も好きになれなかった・・・。嫌いというわけではなくてどうでもよい感じ。

ひだまりさん。
ひだまりさん。
アート小説なのに川田無名の絵画の良さがあまり伝わってこなかった。

後半からラストにかけては素敵な表現があって良かったです。でも警察の捜査はリアル感がないし、アートとミステリーどちらも中途半端な感じがしました。

美術品の売買などのウラ事情などは詳しく書かれていましたが、あまり興味がもてず・・・。

ひつじくん。
ひつじくん。
現代アートって 作家さんが描かなくてもサインさえすればOK・・・っていうのには面食らった。

唯一、後半のオークションのシーンは面白かったです。オークションに出品されたのが1959年 幻の作品でした。

1959年 幻の作品

川田無名が描いた1959年 幻の作品。

それをギャラリーに運んだとたん、唯子は何者かに殺されてしまいます。主人公の佐和子は、犯人となぞのアーティスト・無名を探すのですが・・・。

『神の値段』は、1959年に描かれたとされる幻の作品をめぐる物語になっています。

巨大な水墨画。・・・やっと後半になって彼の絵画の良さが伝わってきました。

雄大な山の断片が横たわり、その上空には太陽と月が共存する。光り輝く雲のたゆたうあいだを、無数の鳥たちが自由に飛び回り、そして大地へと降りたつ。

一部を抜き出してみました。この言葉は素晴らしい。前半は彼が描いた水墨画の良さがよく分からなかったのですが、後半にこの表現がでてきます。

ひだまりさん。
ひだまりさん。
文章だけで絵を想像できる。

こういうの、アート小説の魅力ですね。実在する絵ではないけど見てみたくなりました。

絵がオークションに出されて、どんどん値段がつり上がっていくシーンは文句なしに面白かったです。落札有力者のラディが落札するのか、それとも・・・。

スリル感を一緒に味わえました。

原田マハさんの『アノニム』にもオークションのシーンがありました。全く違う2作品ですが、『アノニム』を先に読んでいたので連想してしまいました。

無名の行方は?

無名は生きているのか死んでいるのか。

犯人よりもこっちの方が気になりました。・・・でもこんなに気になったのに、いざ読み終わってみると川田無名という人、現実味に欠けているんですよね。

人物像がいまいち掴めません。最初から最後まで彼に振り回されるのに、ユウレイのような人物でした。

ラスト一行は良かったものの、なんでこれが このミス大賞?と疑問が残る1冊。

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