ホラー・オカルト

『イアリー 見えない顔』前川裕【あらすじと感想】リアルな恐怖と戦慄の結末

この記事に書かれていること
  • 前川裕さんの小説『イアリー 見えない顔』あらすじと感想
  • 日常が侵触される恐怖
  • 大学総長選挙
  • リアルな恐怖

少しだけネタバレあります。

日常が侵触される恐怖を、あなたに。

前川裕さんの小説『イアリー 見えない顔』感想です。映画『クリーピー 偽りの隣人』の原作を書かれた方なんですね。(←映画みてないけど、タイトルだけは知っている)

ひだまりさん。
ひだまりさん。
WOWOWドラマ原作小説です。

『イアリー』あらすじ

近隣トラブル、総長選挙。戦慄のサスペンス!!

本の評価

おすすめ
かんどう
いがいさ
サクサク

【あらすじ】
私立大学の教授・広川は 大学総選挙に巻き込まれていく。不気味すぎる近隣トラブル、大学総長選挙の闇・・・。戦慄のサスペンス。

『イアリー』感想

ブキミでした。薄気味悪いというか、読んでいて常にイヤーな感じが付きまとう・・・。

イアリー、EERIE、いありー。

イアリーの意味

不気味な、ぞっとするような

まさにタイトルが意味する通りの内容です。途中から一気に読みましたが、残念ながらそれほど面白いとは思えませんでした。

ドラマでは オダギリジョーさん、仲里依紗さんが出演するようです。・・・映像だとまた違うのかな?

日常が侵触される恐怖

戦慄のアーバンスリラー!!

大学教授を務める主人公・広川の日常が侵触されていく過程をスリリングに描いています。

都会に潜む恐怖。近隣トラブル、大学総長選挙などが絡み合い、誰もが怪しく思えてしまいます。疑惑の目で読んでいました。

ひだまりさん。
ひだまりさん。
こんなことが身近にあったら怖い。

人は 様々な思惑があって、その全てを晒しているわけではないんですよね。・・・当たり前だけど。

黒幕が分かってからはゾッとしました。善人にみえる人なのに、実はとんでもない狂人だったという結末にはショックです。

ひつじくん。
ひつじくん。
人は見かけによらない。

白い巨塔さながら!?大学総長選挙

広川が務める大学で総長選挙が繰り広げられます。様々な思惑が渦巻いていました。広川も巻き込まれていきます。

田島に対抗するために 仏上を押しあげる石田陣営。そして石田にはある考えが・・・。

おとり候補を立てること。

敵陣営の注目をその囮のほうに引きつける。その間に仏上先生の票を密かにあつめる作戦です。あろう事か、囮に広川が抜擢されてしまいます。

『白い巨塔』を思い出しました。大学でもこういう選挙みたいなの、あるんですね。私が通っていた短大でも、こんなのあったのかなあ・・・。

ひだまりさん。
ひだまりさん。
スキャンダルに怪文書。・・・なんだろう。こういうの、苦手です。

広川の身辺に異変が・・・

総長選挙と時を同じくして、広川の近隣にトラブルが続出します。

近隣住民の自殺、身元不明の死体発見。篠田一家も姿を消してしまいます。隣の家の久子はブキミだし、正体不明のヤダと名乗る女性の出現。

ひだまりさん。
ひだまりさん。
本当に薄気味悪い。背筋がヒヤリとします。

この地域には病人がいる家族ばかりが住んでいました。どんな病気でも手翳しのパワーで完治できるという大げさな宣伝文句が書かれた1枚のチラシ。

難病退散、手翳しの光

「煌臨会」 という宗教団体のチラシです。・・・いかにも怪しい。この宗教団体が後に絡んできて、事態はより深刻になっていきます。

リアルな恐怖に背筋がこおる

近隣トラブル、リアル感があります。ホラーと言われるほどホラー感はないのですが、恐怖がジワジワときました。

ひつじくん。
ひつじくん。
近所にこんな人たちがいたらイヤだ。

『イアリー 見えない顔』というタイトルからして不気味さを感じます。得体の知れない怖さ・・・。

先日読んだ小林由香さん『罪人が祈るとき』のレビューで ピエロについてふれました。

『罪人が祈るとき』小林由香【あらすじと感想】復讐を否定できますか?小林由香さんの小説『罪人が祈るとき』あらすじと感想です。少しだけネタバレあります。テーマは 「いじめ」 と 「復讐」 でした。ピエロのペニーのことや登場人物もまとめました。ラストは涙腺が崩壊しました。...

ピエロ。真白な化粧をして笑ってる、ある意味ブキミな存在です。

笑ってるように見えて実は笑っていないかもしれない。この物語に出てくる登場人物たちに似通ったものを感じます。化粧の上と下では表情が違うピエロ。

表の顔と裏の顔がちがう人ほど怖いです。

戦慄の結末

あの人が黒幕だったのか・・・。人ってわからないものですね。黒幕が分かってもブキミさは消えないままです。

ラストはよく分からなかったけど、それもまたイヤーな感じの余韻が残って、本当に最後の最後まで薄気味悪さを感じる小説でした。

後味悪し。

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ひだまりさん。
ゆるりと本をよんでいます。ミステリー、ホラー、SF、ファンタジー、何でもよみます。ほとんど小説、ときどき絵本。→ 詳しいプロフィールはこちら

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