目覚めた世界はは30年後だった―。
乾くるみさんの小説『スリープ』感想です。行き過ぎた科学が生んだ悲劇。面白かったです。
『スリープ』あらすじ
目覚めると 30年後の世界だった―。
本の評価
おすすめ
かんどう
いがいさ
サクサク
【あらすじ】
テレビ番組「科学のちから」に出演していた、当時中学生の羽鳥亜里沙。冷凍睡眠装置の研究をする未来科学研究所を取材するために、つくば市へ出かけた。そこで彼女は立ち入り禁止の区域に迷い込み、見てはいけないものを見てしまった・・・。
『スリープ』感想
SFですね。小説で描かれている30年後の世界。想像するだけでもワクワクしてしまいます。
ひだまりさん。
「瞬乾装置」がとても魅力でした。
どんなに濡れていても一瞬で乾いてしまう。これ、リアルに欲しいです。
亜里沙は未来科学研究所でスキャナーに入れられ、30年の時を経て目覚めます。行きすぎた科学によって生まれた一人の少女の悲劇。
面白いです。途中まではすっかり騙されました。
重要なキーワードになっている冷凍睡眠装置。いわゆるクライオニクス。人を冷凍保存して未来に蘇らせる技術です。
例えば今の医療では治せない病気にかかり、未来で医療が進歩した時に生き返らせて病気を治療することが将来可能になるかもしれません。外国では研究も進んでいるようです。
夢のような技術ですが 少し怖い・・・。科学には果てがないですね。
そしてクローン。羊のドリーは有名ですね。ヒトクローンはもちろん禁止されていますが双子ちゃんみたいな感じかしら? ・・・ふと疑問に思いました。
『スリープ』は恋愛小説としても読めます。
歪んだ愛のカタチでしょうか。
悲劇の少女アリサ。科学が発展し過ぎるのは良くもあり悪くもある。使う側の人間次第ということです。
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