ヒューマン・ラブストーリー

『パラレルワールド・ラブストーリー』東野圭吾【あらすじと感想】偽りの心

この記憶は真実・・・?

東野圭吾さん『パラレルワールド・ラブストーリー』
先日、訪問したブログでパラレルワールドについて書かれていて、東野圭吾さんの『パラレルワールド・ラブストーリー』が読みたくなりました。

『パラレルワールド・ラブストーリー』あらすじ

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『パラレルワールド・ラブストーリー』
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【あらすじ】
崇史は、親友・智彦の彼女を好きになってしまった。彼女を手に入れるために、崇史がとった行動は・・・。

『パラレルワールド・ラブストーリー』感想

主人公の崇史が親友の智彦の彼女を好きになってしまう・・・。ラブストーリーです。崇史の親友に対しての葛藤や彼女へのやるせない気持ちが描かれていて、切なくなりました。

友情か、恋人か・・・。

言葉が足りないばかりにすれ違ってしまい、自分の気持ちを隠して相手に嘘をつく。人間なら誰でも持ち合わせている感情を素直に描いているところに共感できました。・・・智彦は優しすぎます。

パラレルワールドの自分

冒頭の部分が好きです。

要約すると・・・2つの電車が同じ方向に進んでいくとき。窓越しに隣の電車の中が見えますが、交流はなく、あちらはあちらで、こちらはこちらで世界が完結している。ある時、いつも同じ時刻に、同じ車両に乗っている女性に気づく・・・

以前はJRを使っていて、2台の電車が隣合って進むことがありました。その時に窓越しに隣の車両が見えて、不思議な感覚になったのを覚えています。あちらはあちらで、こちらはこちらで、決して交わることなく平行線で進んでいく。パラレルワールドみたいです。

もしも、あの時違う選択をしていたら・・・。

生きていく上で何度か選択に迫られることがあります。今とは違う選択をした自分がどこかに存在していたら? 交わることはない世界でお互いが影響し合って生きているのかもしれない。色んな自分が無限にいるかもしれない。そう考えるとなんだか楽しいです。

『パラレルワールド・ラブストーリー』は「記憶」と「現実」が交互に描かれています。

時間はずれているのですが、まるでパラレルワールドのように同時に進行しているような感覚に陥りました。自分が自分であるための記憶。もし自分の記憶が消えていたり、変えられたものだったら・・・?想像するととても怖いことです。

ひだまりさん。
ひだまりさん。
私が私でなくなってしまう。

友情と愛情

愛情や嫉妬など、様々な感情が絡み合っています。人間味を感じました。迷い、時には間違った方向に進み答えを出せずに苦しむ。もどかしくもあり共感もできてしまう。

崇史の苦悩、智彦の想い、麻由子の願い。

それぞれの気持ちが痛いほど伝わってきました。崇史が違う選択をしていたら3人の関係はこじれることはなかったのかな。・・・それでもやっぱり違う形でこじれていたんだろうなと思います。最後はハッピーエンドになってほしいと思いました。

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ひだまりさん。
ゆるりと本をよんでいます。ミステリー、ホラー、SF、ファンタジー、何でもよみます。ほとんど小説、ときどき絵本。→ 詳しいプロフィールはこちら

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