SF・ファンタジー

『アルスラーン戦記』ダリューンとナルサスの魅力|あらすじ・ネタバレ感想

「アルスラーン戦記」ダリューンとナルサスの魅力
この記事に書かれていること
  • 『アルスラーン戦記』あらすじと感想|王都炎上~奪還まで
  • ダリューンとナルサスの魅力

ネタバレあります。ご注意ください。

無敵のダリューン
智恵のナルサス

田中芳樹さんの小説『アルスラーン戦記』全16巻中、1~7巻 (王都炎上~奪還) までの感想です。

前回は王都を中心にした時系列と、アトロパテネ会戦、ヒルメス、アルスラーンの魅力と出生の秘密にふれました。

『アルスラーン戦記』あらすじ・ネタバレ感想|小説 「王都炎上~奪還」 第1部小説『アルスラーン戦記』第1部あらすじとネタバレ感想です。簡単な時系列、アトロパテネの会戦、ヒルメスの復讐、アルスラーンの魅力と出生の秘密について書いています。...
ひだまりさん。
ひだまりさん。
今回は ダリューンとナルサスの魅力を語っています。

『アルスラーン戦記』あらすじ・評価|王都炎上~奪還

壮大な歴史ファンタジー

本の評価

おすすめ
かんどう
いがいさ
サクサク

【あらすじ】
猛勇なる騎士軍団を誇り、不敗の国王・アンドラゴラスが君臨するパルス王国。蛮族ルシタニアとの戦いでも、その勝利を疑う者はなかった。だが、味方の裏切りにより軍団は一日にして崩壊。王国は滅亡してしまう。生き残った王太子・アルスラーンは、勇者・ダリューンや、軍師・ナルサスらとともに故国奪還を目指す。壮大な歴史ファンタジー。

小説のタイトル
  1. 「王都炎上」
  2. 「王子二人」
  3. 「落日悲歌」
  4. 「汗血公路」
  5. 「征馬孤影」
  6. 「風塵乱舞」
  7. 「王都奪還」

『アルスラーン戦記』面白さはダリューンとナルサスにあり

『アルスラーン戦記』の面白さは、凄まじい闘いと見事な策略にあります。

それを担うのが ダリューンとナルサス。万騎長ダリューンが凄まじい闘いを繰り広げ、効率よく勝つためにナルサスが策略をめぐらす。

ひだまりさん。
ひだまりさん。
これが面白いんだよね。

ただ単に闘いがくり返し描かれているだけだとつまらないですが、『アルスラーン戦記』は そうじゃないんです。

ひつじくん。
ひつじくん。
爽快なのさ。敵の裏をかくのが。

してやったり。最強の2人です。

王太子アルスラーンの人柄に惹かれ、ダリューンもナルサスも忠誠をつくすことになります。

無敵の万騎長・ダリューンの魅力

ダリューンは、パルス国王の万騎長 (マルズバーン)。異称 「戦士のなかの戦士」 です。

ひつじくん。
ひつじくん。
めちゃめちゃ強いんだ。

アトロパテネの会戦で、叔父・ヴァフリーズとダリューンが交わした言葉が印象に残っています。

「アルスラーン殿下に、忠誠をちかってくれぬか、ダリューン」

『アルスラーン戦記』1巻より

パルス王家じゃなく アルスラーン個人に忠誠を誓ってくれと。このとき ヴァフリーズは、アルスラーンの出生の秘密を知っていたのですね。

剣にかけて誓うと言ったダリューン。

この後、パルス軍はルシタニア軍に敗退。ヴァフリーズは命を落とし、国王アンドラゴラス三世は行方不明となります。

そしてダリューンは、ヴァフリーズに言った言葉どおり、王太子アルスラーンの良き従者として活躍するのです。

号泣シーン|アルスラーンを慕うダリューン

王太子アルスラーンを思うダリューンの気持ちが温かい。思わず涙がこぼれました。

「殿下のご正体は、このダリューンが存じております」「ダリューンが?」「はい、殿下はこのダリューンにとって、だいじなご主君でいらっしゃいます。それではいけませんか、殿下」

『アルスラーン戦記』3巻より

自分の出生について悩むアルスラーン。パルス正統の血の繋がりなんて関係ない。ダリューンにとってアルスラーンは大事な主君。

ひだまりさん。
ひだまりさん。
ヴァフリーズに、剣にかけて誓うと約束したダリューンの忠誠心は嘘偽りがないんだよね。

まっすぐで、強くて、心からアルスラーンに忠誠をつくすダリューンがかっこいい。

彼がいなければ、アルスラーンはアトロパテネの会戦でカーラーンに命を奪われていたかもしれません。

神前決闘 (アディカラーニャ)|ダリューン VS バハードゥル

多くの闘いでアルスラーンを守り抜いたダリューン。その中で最も彼の強さがハンパないと感じたシーンがあります。

シンドゥラ次期国王位を賭けた神前決闘 (アディカラーニャ) で、バハードゥルを倒したとき。

2巻~3巻にかけて シンドゥラ国の2人の王子 (ラジェンドラとガーデーヴィ) の争いが描かれています。ラジェンドラの代理として、神前決闘に出ることになったのはダリューンでした。

神前決闘とは

1対1の決闘 (代理をたてても良い)。勝ったほうの主人が、(この場合は) シンドゥラの王となる。

ダリューン (ラジェンドラ) VS バハードゥル (ガーデーヴィ)

ひだまりさん。
ひだまりさん。
バハードゥルが半端なく強い。・・・人間じゃないんだよね。

珍しくダリューンが苦戦。アルスラーンは悲痛の叫びをあげ、ナルサスまでも蒼白になる始末・・・。

ドキドキの展開でしたが、やはりダリューンは強い。最後はバハードゥルをぶちのめします。

ひつじくん。
ひつじくん。
いち早く彼の勝利を確信したナルサスもさすがだったよ。

未来の宮廷画家・ナルサスの魅力

もとダイラム領主で未来の宮廷画家ナルサス。彼はアルスラーンのもと、軍師としてさまざまな策略をめぐらせます。

ひだまりさん。
ひだまりさん。
常に先のことを考えるナルサスがすごい。

敵がみごとに彼の思惑にハマっていくシーンは爽快でした。ナルサスはわずか14歳のアルスラーンを解放王に導いた人物です。

驚異的な智恵を兼ね備えたナルサスですが、ひとつだけ欠点がありました。本人は芸術を愛しているけど、どうやらその才能はないらしい (?) こと。

ナルサスの従者エラムは言います。

「ナルサスさまが絵まで天才でいらしたら、かえって救いがありません。あの方は、絵はあれくらいでちょうどいいのです」

『アルスラーン戦記』3巻より

・・・。
未来の宮廷画家、大丈夫か。

ダリューンの親友でもあるナルサス。2人の遠慮ない掛け合いも楽しくて、彼らから目が離せません。

ナルサス、悪魔の策略|パルス VS トゥラーン

ナルサスは みごとな策略を繰り返しますが、最も印象に残っているのは、トゥラーン軍との闘いです。

パルス軍に惨敗したトゥラーン国王トクトミシュ、ひとこと。

「ナルサスとやらいう奴は悪魔か」

『アルスラーン戦記』5巻より

ひつじくん。
ひつじくん。
悪魔とまで言わせたナルサスの策略はみごとだった。

トゥラーン軍に偽の情報を流し、同士討ちに追いこんで 互いに闘わせる。おかしいと思ったときには、時すでに遅し。そこをパルス軍が攻撃します。

同士討ちとか、まさに悪魔・・・。

普段は優しいナルサスですが、闘いとなると敵に容赦はなく、アルスラーンを勝利に導きます。

ひだまりさん。
ひだまりさん。
さすがだった。

ナルサスの意外な一面

全てを見通しているかのような智恵を持つナルサスですが、彼にも意外な一面がありました。

相手が国王であろうと王子であろうと、言いたいことを言わずにいられない。にくまれようと、あとでこまったことになろうと。

『アルスラーン戦記』2巻より

ひつじくん。
ひつじくん。
いつも余裕があるナルサスだけど、感情的になることもあるんだね。

かつてナルサスが宮廷にいたころ、アンドラゴラス国王に たてついて険悪になったこと。ヒルメスにも言いたいことをぶちまけたこと。

策士としては こういうの、ない方が良いのだろうけど、人間味を感じて嬉しくなりました。

面白すぎる『アルスラーン戦記』他にも魅力が満載

ダリューンとナルサスの魅力について書きました。田中芳樹さんの小説『アルスラーン戦記』は、他にも面白さが満載です。

  • とにかく素敵な人物がたくさん
  • アンドラゴラス三世の威圧感が半端ない
  • 王太子アルスラーンが成長する姿にジーンとする

ファランギース、ギーヴ、エラムはもちろんのこと、クバードやキシュワードなど、登場人物がみんな素敵。

そして文章なのに、アンドラゴラス三世の威圧感が半端ない・・・。田中芳樹さんの手腕を感じました。

ひだまりさん。
ひだまりさん。
アルスラーンにも好感がもてて、成長していく姿が眩しかった。
ひつじくん。
ひつじくん。
7巻までが王都奪還の第1部。読み始めたらあっという間だったよ。
『アルスラーン戦記』あらすじ・ネタバレ感想|小説 「王都炎上~奪還」 第1部小説『アルスラーン戦記』第1部あらすじとネタバレ感想です。簡単な時系列、アトロパテネの会戦、ヒルメスの復讐、アルスラーンの魅力と出生の秘密について書いています。...
アルスラーン戦記 第2部
『アルスラーン戦記』あらすじ・ネタバレ感想|第2部 「天涯無限」 皆殺しの田中芳樹、本領発揮!?田中芳樹さんの小説『アルスラーン戦記』第2部あらすじとネタバレ感想です。主な3つの国、ヒルメスVSダリューン、魔軍襲来と蛇王ザッハーク、宮廷画家ナルサスの策略、クバードVSイルテリシュ、号泣したシーン、最終巻 「天涯無限」 評価が低い理由、解放王アルスラーンに思いを馳せたことについて書いています。...
「アルスラーン戦記」年表・時系列
『アルスラーン戦記』年表・時系列、パルス歴史を解説|第1部ネタバレ田中芳樹さんの小説『アルスラーン戦記』詳しい年表・時系列、パルス歴史の流れを解説。ネタバレあります。...

アニメのレビュー

ABOUT ME
ひだまりさん。
ゆるりと本をよんでいます。ミステリー、ホラー、SF、ファンタジー、何でもよみます。ほとんど小説、ときどき絵本。→ 詳しいプロフィールはこちら