ヒューマン・ラブストーリー

『レインツリーの国』有川浩【あらすじと感想】一冊の本から始まる恋

一冊の本から始まる恋物語。

有川 浩さん『レインツリーの国』
『レインツリーの国』は図書館戦争シリーズの『図書館内乱』に登場するようです。私は読んだことがないのですが・・・。初めての有川浩さんです。

少しだけネタバレあります。

『レインツリーの国』あらすじ

切なくも心温まる恋愛小説。

『レインツリーの国』
おすすめ
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サクサク

【あらすじ】
聴覚にハンデを持ったひとみと、ハンデのない伸。切なくも心温まる恋愛小説。

目次

  1. 直接会うのが駄目やったら、せめて電話だけでもどうかな。
  2. 「・・・・・重量オーバーだったんですね」
  3. 傷つけた埋め合わせに自信持たせてやろうなんて本当に親切で優しくてありがとう。
  4. 「ごめんな、君が泣いてくれて気持ちええわ」
  5. 歓喜の国

『レインツリーの国』感想

これは恋愛小説なのですね。なんだか久しぶりに読んだような気がします。「フェアリーゲーム」という一冊の本から始まる恋愛。

理解しているようで理解していない現実

『レインツリーの国』は、聴覚障害の女の子がでてきます。

聴覚にハンデを持ったひとみと、ハンデのない伸。・・・2人のやりとりを描いた恋愛小説でした。

1番に考えたことは、聴覚にハンデがあるということです。今まで考えもしなかったことでした。

ひとみは世間から受ける理不尽極まりない対応によって、何もかもを諦めている女の子でした。そんな彼女の心を解きほぐしていく伸。彼は優しく素敵な男の子です。

私はこの本でいう伸の立場ですね。ひとみに対しての気遣いや想いが伝わらないもどかしさに、少し共感してしまう気持ちがありました。けれど・・・

ハンデなんか気にするなって言えるのは、ハンデがない人だけなんです。

彼女の言葉に心がえぐられるような感覚になりました。そうなのかもしれない・・・。

理解しているようで理解していない現実に突き当たります。何気ない一言で相手を傷つけてしまうことも・・・。

ひとみは最初、伸に会うときに自分が聴覚にハンデがあることを隠していました。彼は気付かずに接していましたが、些細なことでイライラしたりします。

エレベーターで2人が乗った直後に満員のブザーがなったとき、ひとみが降りようとはしなかったことにブチ切れてしまう伸。ここで初めて読んでいる私も彼女のハンデに気付きます。

知らなかったとはいえイライラしてしまったことへの後悔。そして、どうしてハンデのことを言ってくれなかったんだ・・・という煮えきらない気持ち。まったく伸と同じ気持ちになりました。

伸の気持ちも理解できる。ひとみの気持ちを読んでいると理解しているようで理解していなかった自分に気づきました。

言葉のコミニュケーション

会話の表現力が素晴らしいです。

目次も会話調になっていて目を引きました。2人は ほとんどメールでやりとりを繰り返すのですが、その言葉が心に響く。

人を深く理解するには たくさん話すことが大切だと改めて思いました。気持ちを素直にぶつけ合うこと。

伸の直球の気持ちには何度も頷きました。ひとみの言葉には今まで思いもしなかったことに気付かされます。読んで良かったなと思える本でした。

ABOUT ME
ひだまりさん。
ゆるりと本をよんでいます。ミステリー、ホラー、SF、ファンタジー、何でもよみます。ほとんど小説、ときどき絵本。→ 詳しいプロフィールはこちら

POSTED COMMENT

  1. woodship より:

    こんにちわ

    確かに人の気持ちって
    他人は理解できないですからね。
    良かれと思ってかけた言葉
    思いやりの気持ちで行った行動
    もしかしたら、相手にはその気持ちが伝わっていないことも・・・。
    最後に書かれていますが
    なるべく多くのコミュニケーションをとり
    お互い相手を理解しようとすることで
    少しずつ、近づいていくしかないのでしょうね。

    ご紹介頂いた本、是非、読んでみたくなりました。
    ありがとうございました。

  2. ひだまりさん。 より:

    こんにちわ。コメントありがとうございます(*^_^*)

    この本を読んで、コミニュケーションって大切だなと思いました。
    人の気持ちを理解するのは、容易ではないです。
    でも、理解しようとする気持ちを持つことで、少しでも相手に近づける。
    同感です。
    そういう気持ちを大事にしていこうと思いました。

    『レインツリーの国』オススメです。
    本を読むことで、いろんなことを考えたり想像したりして、それが自分の生き方に繋がるような気がします。
    この本からも、たくさんのことを学びました。
    あと、純粋に感動しました (*´︶`*)

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