- 夏川草介さんの小説『神様のカルテ』あらすじと読書感想
- 主人公・イチさんの魅力
- 癌患者・安雲さんとイチさんの優しさ
- 『神様のカルテ』を読んで学んだこと
涙が止まらない医療小説。
夏川草介さんの小説『神様のカルテ』感想です。映画にもなっていて絶対泣きますという『神様のカルテ』。感動しました。
『神様のカルテ』あらすじ・評価
涙が止まらない!!
信州の病院で働く内科医・栗原一止に、大学病院の誘いがかかる。悩む彼の背中を押してくれたのは・・・。
『神様のカルテ』ネタバレ感想文
『神様のカルテ』は、読み終わったあとに優しい気持ちになれる。・・・そんな物語でした。
死と向き合う一人の医師・栗原一止の魅力

主人公・イチさんはお医者さまです。イチさん、こと栗原一止は変人扱いされながらも周りに好かれていました。こんなお医者さんは素敵です。
一人の医師として患者さんと真摯に向き合い、一緒に苦しむ姿には胸をつかれる。
人の死というものを最も身近に感じるイチさんの気持ちが痛いほど伝わってきました。誰にも向けられない憤りを胸に抱えながら・・・。
重いテーマだけど暗く沈むことなく読めました。夏川さんが描くイチさんのキャラゆえにだったのでしょう。
イチさんは最先端の医療を学べる大学病院に行くべきか、ここに残るべきかで悩んでいました。彼の背中を押してくれたのが、一人の癌患者の死だったのです。
癌患者・安雲さんとイチさんの優しさ
大学病院では診てもらえない一人の癌患者・安雲さんをイチさんは担当します。
患者さんが最後まで楽しい時間を過ごすために奮闘するイチさんが素敵。そして、むかえる安雲さんの最期のとき・・・。このシーンが心に刺さりました。
全ての延命治療をせず「このままでいい。見守ろう。やっと旦那さんに会えるんだ」というイチさんの言葉に、医者として人としての優しさを感じます。
安雲さんの手紙を読んだときは涙が止まりませんでした。
彼は決断をします。それはイチさんらしいなと感じるものでした。
読書感想文にもオススメ!『神様のカルテ』を読んで学んだこと
『神様のカルテ』を読んで、人と人との繋がりの温かさを学びました。
医療においても普通の生活においても通じるものがあるんです。医療に絶対なんてないんだと感じました。私の人生の選択にも絶対なんてないのと同じように・・・。
神様のようなイチさんだけど、とても人間味のある人。生きることの素晴らしさを実感させてくれる作品でした。

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