『じぶんだけの いろ』絵本あらすじと感想文|レオ=レオニ×谷川俊太郎
- 『じぶんだけの いろ』あらすじと感想文
- あざやかな色彩の世界
- 葉っぱの上で暮らしたら・・・
自分の色がほしいカメレオンの話
『スイミー』でおなじみのレオ=レオニの絵本です。優しいイラストに谷川俊太郎さんの訳がマッチしていました。
自分の色が持てないと嘆く1匹のカメレオンのお話です。
ポカポカと心が温まったよ。
『じぶんだけの いろ』あらすじ
自分の色がほしいカメレオン
どこでも保護色に染まってしまうカメレオン。彼には、ある悩みがありました。
『じぶんだけの いろ』感想文
1匹のカメレオンがいました。彼はある悩みを抱えています。それは・・・
自分の色を持てないこと。
金魚は赤。ゾウは灰色。ブタは桃色。
カメレオンは行く先々で色が変わってしまいます。自分を敵から守るためだったりしますね。なんだか楽しそうで羨ましくもなるけど、彼には不満だったようです。
悩みは人それぞれだからね。
あざやかな色彩の世界
絵本を眺めていると、カメレオンの悩みとは裏腹に楽しい気分になってきました。(カメレオンさん、ごめんなさい・・・)
カメレオンが可愛い。
イエロー、ブルー、グリーン、ピンク・・・。中でも私が好きなのはトラの上に乗ったカメレオンが、シマシマになる絵です。
とても鮮やかで素敵な色使い。
葉っぱの上で暮らしたら・・・
ある日、カメレオンは思いつきました。
葉っぱの上で暮らしたら、ずっと緑色。
何としてでも自分の色を持ちたいんですね。いろんな色に変われるのって、私からしたら羨ましい気がするけど・・・。誰とでも親しくなれそうだし。
自分の個性がないと思うかもしれないけど、それも個性なんだ。
葉っぱの上に乗った彼は、それでも色が変わってしまいます。・・・なぜって?それは本を読んでみてくださいね。
やっぱりカメレオン、可愛い。
きみと ぼくは いつも おんなじ
ラストがとても良かったです。ポカポカと心が温かくなりました。君と僕はいつも同じ・・・。
ひとりで悩んでいたことも2人ならたいてい解決する。だから、ひとりで悩まないで。
そんな声が聞こえてきそうな絵本だった。