『恋のゴンドラ』あらすじ・ネタバレ感想文と結末|東野圭吾が描くゲレンデのラブコメ
- 『恋のゴンドラ』あらすじと感想文
- 「恋」と「笑い」のラブコメ
- 広太と美雪、桃実の三角関係
- ひとこと感想
- 結末について
少しだけネタバレあります。
この恋の行方は―。
東野圭吾さんの小説『恋のゴンドラ』あらすじと感想です。東野さんのラブコメ、どうなの?と思いながら読み始めたのだけど・・・。
『恋のゴンドラ』面白くて一気読みでした!
『疾風ロンド』根津さんも登場したよ。
『恋のゴンドラ』あらすじ
恋愛ミステリー
合コンで知り合った桃美とスノボ旅行を楽しむ広太。ところが ゴンドラに同乗してきた女性グループの1人は、なんと同棲中の婚約者だった・・・。真冬のゲレンデを舞台に衝撃の愛憎劇へと発展していく。この恋は天国か地獄か? 東野圭吾が描く恋愛ミステリー。真冬のゲレンデで繰り広げられる男女8人の運命は?
『恋のゴンドラ』ネタバレ感想文|サクサク読める恋愛ミステリー小説
『恋のゴンドラ』は、軽い感じでサクサク読めちゃう恋愛ミステリー小説。
さすが東野さん。どんでん返し(?)があって感心しました。びっくりです。
物語のつなげ方が上手いんだよね。
「恋」と「笑い」のラブコメ
『恋のゴンドラ』は、冬のゲレンデを舞台に繰り広げられる「恋」のお話です。
コメディタッチで描かれているから全く重くなく、途中途中でクスクスと笑ってしまいました。面白いんですよね。
東野さんの本は重めの物語が好きなだけど、たまにはこういうのも良いな。
短編かなと思って読んでいると、ちゃんと繋がりがあって長編を読んでいる感覚になります(1話ずつの恋のお話なので短編だけど)。
『恋のゴンドラ』で描かれている恋は、どれもが「覚悟」と「度胸」がぴったりのものばかりでした。8、9人の登場人物の恋愛模様が描かれています。
- 浮気をして絶望的な状況に追い込まれる男
- プロポーズを演出しようとする男
- 恋に悩む女
恋愛の形も様々ですね。えー、こんな展開になっちゃう!?・・・と良い意味で裏切られました。リアル感があります。
恋をするのも大変だ。
この恋は天国か地獄か!?
1話目からヒヤリ。広太と美雪、桃実の三角関係です。
スキー場のゴンドラに乗り合わせたのは・・・、なんと同棲相手と浮気相手!!
恐ろしい図ですね。自業自得・・・と、美雪と桃実の肩を持っちゃうけど。広太の心の叫びに思わずクスリと可笑しくなりました。
ゴンドラが終点につくまで彼にとって地獄の時間になったわけです。同棲している彼女は広太と浮気相手に気づいているのか、いないのか。
波乱の予感がする。
この後の展開は、神さまは広太に味方してくれなかったようです。でもあと2話、3話・・・と読んでいくと意外な展開が待っているんですよね。
繋がる物語
物語が進んでいくにつれて時間も経過していく。
東野さんは物語のつなげ方がとても上手いですね。短編だけど1話完結ではないんです。
まるまる1話の長編にも思えたよ。
次のお話に前の登場人物がでてきたり、その中で新たな展開があったりと時間の経過を感じる物語。恋愛事情も今どきの感じで読みやすいです。
登場人物にも愛着が持てました。
1話目「ゴンドラ」の広太、美雪、桃実に始まり、他にも水城、秋菜、月村、麻穂、日田・・・。
舞台が雪山なのが東野さんらしい。
スノーボードなどのウィンタースポーツがとても好きなんだと、キャラを通して伝わってきます。
私はスキーもスノボも全然ダメだけど、読んでいると楽しくなりますね。・・・そういえば、この感覚は『白銀ジャック』や『疾風ロンド』を読んだ時にも感じました。
『恋のゴンドラ』衝撃の結末(どんでん返しあり)&ひとこと感想
『恋のゴンドラ』、衝撃の結末です。続きがあれば読みたいと思ってしまうラストでした。
恋愛小説でもミステリー要素&どんでん返しあり。ミステリー好きも楽しめる一冊です。
この結末って、あり!?面白すぎるでしょ。
最後に、それぞれのひとこと感想を・・・。
どの物語も良かったけど、2つの「プロポーズ大作戦」は、どんでん返し風のラストにビックリしました。