【読書初心者におすすめ】読みやすい小説|サクサク読めて面白い本を厳選!
読書初心者におすすめ!
サクサク読める!面白くて読みやすい小説を集めました。読書初心者にもおすすめです。
- 心温まる感動作
- 短編・連作短編
- SF&ミステリー
読みやすくて、しっかり心に響くよ。
心温まる感動小説|ほっこりしたいときにオススメ
まずは心温まる感動作から紹介。泣ける小説ばかりでハンカチ必須です。
『神様のカルテ』夏川草介
涙が止まらない医療小説
信州の病院で働く内科医・栗原一止に、大学病院の誘いがかかる。悩む彼の背中を押してくれたのは・・・。
夏川草介さんの医療小説『神様のカルテ』シリーズ第1作目です。夏川さんはお医者様なので医療現場のリアルな思いが伝わってきました。読み終わったあとに優しい気持ちになれます。
誰にでもオススメできる1冊。
『世界から猫が消えたなら』川村元気
世界からモノが消えていく―
ある日突然、余命わずかであることを宣告された僕。絶望的な気分で家に帰ってくると、自分とまったく同じ姿をした悪魔が待っていた。悪魔と取引をした僕は、生きるためにモノを消すことを決めた。
ある日余命を宣告された主人公の前に悪魔が現れた・・・という笑い要素もありの小説。読みやすくて、しっかり心に響くものがありました。読書感想文にもおすすめ感動作です。
そばにあるモノの大切さを改めて認識した1冊。
『かがみの孤城』辻村深月
読み終わったあとに優しくなれる小説
心に傷を負い、家に引きこもっていた中学生のこころ。ある日、突然部屋の鏡が光りだして・・・。
2018年本屋大賞受賞作。辻村深月さんのファンタジー小説です。子どもの目線で描かれているから読みやすい。伏線がいたる所にちりばめられていて、最後に全てつながるのが心地よかったです。
助け合うことの大切さに気づいたよ。
『52ヘルツのクジラたち』町田そのこ
届かない声に号泣!
52ヘルツのクジラは、世界で一番孤独だと言われている。自分の人生を家族に搾取されてきた女性・貴瑚と、母に虐待され「ムシ」と呼ばれていた少年。孤独ゆえ愛を欲し、裏切られてきた彼らが出会い、新たな魂の物語が生まれる。
『52ヘルツのクジラたち』は虐待を扱っていて、苦しいながらも心温まる物語です。町田さんが描く文章が読みやすい。切なくて涙が枯れるくらい泣きました。でも温かなラストで読後感が良かったです。
愛を感じて優しい気持ちになった。
『カラフル』森絵都
心が疲れたときにオススメ
死んだはずのぼくの元に現れた天使。抽選に当たったおかげで 別の人の体にホームステイすることに・・・。
心がほわほわと温まるハートフルな青春小説です。児童文学なので読みやすい。コメディ・タッチですが、しっかり心に響きました。森絵都さんの本はどれもおすすめ。
いつも人の優しさや愛を感じれる人でいたいな。
短編・連作短編|スキマ時間にもおすすめ
続きまして、サクッと読める短編・連作短編を集めました。スキマ時間にもおすすめです。
『東京すみっこごはん』成田名璃子
ごはんを通して愛情を実感
東京にある古ぼけたご飯屋さん。そこは、様々な人が集まる 「共同の台所」 だった。美味しいご飯に、心も体も元気になる1冊。
「東京すみっこごはん」シリーズ1作目。東京にひっそりとあるご飯屋さんで繰り広げられる連作短篇集です。すべての料理に愛情が詰まっていて優しさに泣きました。頑張っている自分を褒めたくなる小説。
今日も頑張ったね、私もあなたも。
『木曜日にはココアを』青山美智子
ココアのように甘い物語
僕が働く喫茶店には不思議な常連さんがいる。必ず木曜日に来て同じ席でココアを頼み、エアメールを書く。僕は その女性を「ココアさん」と呼んでいる。ある木曜日、いつものようにやって来たココアさんは、しかし手紙を書かずに俯いている。ぽろりと涙をこぼしたのだった。
12話の短編集です。ところどころ登場人物がリンクしてるから楽しめました。温かでほんのりと甘いココアを飲んでいるような心地。読み終わったときに幸せを感じる物語です。
心がホカホカになった。
『ツナグ』辻村深月
感動の連作長編小説!
もしも亡くなった人に会えるとしたら・・・。「ツナグ」 が仲介人となり、それぞれの思いを繋げる。涙が止まらなくなる感動の小説。
5つの物語からなる連作短編集。もしも亡くなった人にもう一度会えるとしたら?亡くなった人とはもう手をつなぐことは出来ないけれど、心はいつまでも繋がっていたい。心温まる物語です。
号泣しちゃった。
『夜市』恒川光太郎
ホラーファンタジー
裕司から「夜市にいかないか」と誘われた大学生のいずみ。小学生のころに夜市を訪れた裕司は、弟と引き換えに「野球の才能」を買ったのだという。そのことをずっと後悔していた。そして今夜、弟を買い戻すために夜市を訪れたのだった―。
2つの短篇集です。恒川光太郎さんのホラー小説はファンタジーのようで哀愁ある世界観が魅力。余韻がなんとも言えないんですよね。読みやすいのでオススメです。
今宵も、どこかで 「夜市」 が開かれているかもしれない・・・。
『つめたいよるに』江國香織
心に響く短篇集
出会いと分れの不思議な一日を綴った「デューク」。コンビニでバイトする大学生のクリスマスイブを描いた「とくべつな早朝」。デビュー作「桃子」を含む珠玉の21編を収録。
江國香織さんの短編「デューク」が収録された短篇集。過去にセンター試験に全文が掲載され、試験の最中なのに泣き出した人たちがいたと話題になりましたね。何回読んでも号泣してしまいます。サクサク読めて心に響く。
「ねぎを刻む」も好き。
面白くて止まらないSF&ミステリー小説
最後はSF&ミステリー小説。ピリッと怖くもあり、読みやすい。面白くて止まらなくなりました。
『声の網』星新一
すべてを監視しているのはだれ!?
「電話」と「機械」に依存した社会。ある日、メロン・マンションの民芸品店に電話がかかってきて・・・。
星新一さんのSF小説です。『声の網』で描かれているのは「電話」と「機械」に依存した社会。読み終わった後にヒヤリとしました。今に通じる怖さがあるんですよね。面白い世界でした。
私的情報を預けておけるジュピター情報銀行、良いな。
『コンビニ人間』村田沙耶香
普通って何?
コンビニのアルバイト店員18年目・古倉恵子。36歳未婚。彼氏なし。毎日の食事はコンビニ食、夢の中でもコンビニのレジを打ち、清潔なコンビニの風景と「いらっしゃいませ!」の掛け声が毎日の安らかな眠りをもたらしてくれる。ある日 婚活目的の新入り男性・白羽がやってきて・・・。
第155回芥川賞受賞作『コンビニ人間』。村田さんが描く登場人物は 「普通」 や 「常識」 に囚われてなくてハッとします。独特の怖さがあるんですよね。普通って何?と考えてしまいました。
自分の 「普通」 が 他人の 「普通」 とは限らない。
『フーガはユーガ』伊坂幸太郎
彼らには不思議なアレがある!
ユーガ (常盤優我) には、双子の弟・フーガ (風我) がいた。彼らの身に異変がおきたのは、誕生日の日だった・・・。ファミレスで1人の男と向き合ったユーガは、不思議な現象について語り出す。
『フーガはユーガ』は双子の風我と優我の壮絶な日常と人間の 「悪」 を描いたお話。救いようもないほどイヤな登場人物がでてきますが、とても読みやすい。面白くて一気に読みました。
ラストは切なかった。
『クスノキの番人』東野圭吾
人々の思いが交差するクスノキ
その木に祈れば、願いが叶うと言われているクスノキ。その番人を任された青年と、クスノキのもとへ祈念に訪れる人々の織りなす物語。
読みやすいミステリーと言えば東野圭吾さんの小説ははずせません。『クスノキの番人』は人々の思いが交差するクスノキをめぐる感動作。ほっこりと泣けました。
言葉がなくても伝わる思いもあるということを実感。
『パラレルワールド・ラブストーリー』東野圭吾
異色のラブストーリー
崇史は、親友・智彦の彼女を好きになってしまった。彼女を手に入れるために、崇史がとった行動は・・・。
『パラレルワールド・ラブストーリー』は、主人公の崇史が親友の智彦の彼女を好きになってしまうという物語です。「記憶」と「現実」が交互に描かれていて、パラレルワールドのように同時進行しているような感覚に陥りました。
読みやすくて面白かった。
読みやすい小説まとめ
読書初心者におすすめ小説、紹介した本はどれも読みやすくて面白かったのでおすすめです。
- 『神様のカルテ』
- 『世界から猫が消えたなら』
- 『かがみの孤城』
- 『52ヘルツのクジラたち』
- 『カラフル』
- 『東京すみっこごはん』
- 『木曜日にはココアを』
- 『ツナグ』
- 『夜市』
- 『つめたいよるに』
- 『声の網』
- 『コンビニ人間』
- 『フーガはユーガ』
- 『クスノキの番人』
- 『パラレルワールド・ラブストーリー』