行ってみたい!絵本の幻想世界|大人も癒やされるおすすめ作品を厳選
大人におすすめ絵本
絵本や児童文学を読むと、たまにその世界に行ってみたくなるときがあります。ちょっぴり不思議で幻想的な異世界に憧れるんですよね。
そんな異世界が描かれた絵本&児童文学の中から、大人におすすめの本を集めました。
- 旅してみたい絵本の世界
- 憧れる不思議な異世界
- 安房直子さんが描く幻想世界
どれも癒やされるものばかりだよ。
旅してみたい【絵本の世界】
まずは、思わず絵本の世界を旅してみたくなるものをご紹介します。
学校の教科書に掲載されていた作品もあるので、懐かしい気がするかもしれません。
憧れるよね。
『ぴっぽのたび』刀根里衣
ぴっぽは、孤独なカエルでした。でも旅の途中でたくさんの素敵な夢と出会い・・・。
刀根里衣さんの『ぴっぽのたび』は色使いがキレイで、夢の世界が広がっている絵本。かえるのぴっぽと、夢の中を旅することができるひつじが一緒に旅をする物語です。
季節の移ろいが感じられるイラストが素敵。
部屋に飾っておきたいくらい素敵なイラストでした。私もぴっぽたちと一緒に旅をしたくなります。
ふたりの友情を感じてほっこりしたよ。
『スイミー』レオ=レオニ
小さな黒い魚・スイミーは、仲間がみんな大きな魚にのみこまれてしまい、ひとりぼっちに。残されたスイミーは 仲間を助けようと海を旅するうちに、さまざまな素晴らしいものを見る。そして再び大きな魚に出会い・・・。
『スイミー ちいさな かしこい さかなの はなし』は、学校の教科書でおなじみですね。独りぼっちになったスイミーが仲間を助けようと海を旅する物語です。
レオ=レオニが描く海の世界が壮大でワクワクする。
力強いイラストで描かれた海の世界は、見とれてしまうほどに圧巻です。スイミーと一緒に体験したくなる世界でした。
壮大な世界だね。
『三人の旅人たち』ジョーン・エイキン
とほうもなく大きな砂漠の真ん中にある、ちっぽけな駅「さばく」。そこには3人の男が住んでいました。ある時、貯金を貯めた男が1週間の旅に出ると言い・・・。
『しずくの首飾り』の中に収められている「三人の旅人たち」は、旅に出掛けたくなる物語です。知ってるところではなくて、どこか知らないところがよいですね。
3人の男たちが旅に出た結果、今までとは違う未来になりました。
旅に出掛ける(行動をおこす)ことの楽しさと大切さを学べる物語。
「三人の旅人たち」は学校の教科書に掲載されていた作品です。純粋にストーリーが楽しくて、同時に学べる物語でした。
「さばく」駅で降りたくなっちゃう。
憧れる【不思議な異世界】
続きまして、ちょっぴり不思議な異世界が描かれた絵本です。
ファンタジー感があって、幻想的な世界が心地よい。ふと、迷い込みたくなるところでした。
楽しそう。
『真昼の夢』セーラ・L・トムソン&ロブ・ゴンサルヴェス
本をひらくと、そこは奇妙な世界―。じっくり眺めたくなるだまし絵本。
『真昼の夢』はちょっぴり奇妙な世界が描かれた絵本です。ロブ・ゴンサルヴェスさんのイラストには夢があって、どんなことでもありえるんですよね。
不思議で奇妙な世界を体験できる。
想像をめぐらすのが楽しくなりました。不思議な世界に行ってみたくなります。
現実の世界と物語の世界がつながっている絵が好き。
『みち』阿部海太
書かれているのは「あるく」と「はしる」の2語。そして幻想的な絵が織りなす物語。ともに歩んでいく誰かと読みたくなる絵本。
『みち』は、ただひたすら幻想世界を「あるく」または「はしる」ふたりの人物が描かれた絵本です。阿部さんが描く幻想世界が素敵なんですよね。
一緒に幻想世界を歩きたくなる一冊。
どこまでも続く「みち」は 人生のようでした。ふたりの人物に心が共鳴する絵本です。
書店で見つけて、あまりの美しさに思わず買った一冊。
『マボロシの鳥』太田光&藤城清治
いつの時代か、どこの国のことかはわからない。町外れのオリオン劇場には、あふれかえるほどの観客がつめかけていた。魔人チカブーの芸、「マボロシの鳥」を見るために…。
『マボロシの鳥』は、藤城清治さんと太田光さんのコラボ絵本です。幻想的で力強い影絵と、素敵な文章で物語にひきこまれました。
幻想世界に行って、マボロシの鳥を見たくなる。
太田さんが描く「マボロシの鳥」は、誰もを幸せにする鳥なんですよね。誰かのためにマボロシの鳥を手放す勇気や、他者への愛情が描かれた一冊です。
世界や人の繋がりを感じたよ。
『アライバル』ショーン・タン
新たな土地に移民した者が、その土地で生まれ変わり、新生児のように成長していく。そこには過去の自分を捨てなければならない辛さと、新しい人生を歩むチャンスを手にした幸せとの両面がある。一切の文字を使用せず表現した究極の文字なし絵本。
『アライバル』は想像しながら読む絵本です。文字が一切なくて、絵だけで表現された文字なし絵本。頭の中で物語が展開されていく、不思議な感覚が味わえます。
人々の感情表現が豊かなんですよね。登場人物たちが語りかけてくるようで、深く物語にひきこまれました。
不思議で幻想的なファンタジー世界が魅力。
絵本で描かれている新天地は不思議な生き物がいるファンタジックな世界です。モノトーンの絵に温かみがあり、どこか懐かしい気分にもなりました。
素敵な世界だよ。
安房直子が描く【幻想世界】
最後に、安房直子さんが描く幻想世界をご紹介します。
安房さんの異世界はちょっぴり怖くも憧れるんですよね。ほんのひととき、幻想世界を体験できます。
切なさも感じるのが良いんだ。
『きつねの窓』安房直子
山で道に迷った男は、キツネの「そめもの ききょうや」にたどり着きます。指をききょうの花で青色にそめてもらいました。その指で窓をつくってみたら・・・。
『きつねの窓』は学校の教科書にも掲載されていた馴染みある絵本です。この物語を読んで「ききょうの花」と「青」が好きになりました。
きつねに指を染めてもらいたい!
ききょうの花で青色に染まった指でつくる窓には、なにが映るんだろう。
安房さんの物語は日常と非日常の境目があいまいで、ふとした瞬間に幻想世界に入り込めるんですよね。・・・その感覚が心地よくて。
好きなんだなぁ。
『夕日の国』安房直子
なわとび50回とんだら、夕日の国が見えてきて、70回で夕日の国に行ける。そして100回で、こっちの世界に戻って来れる。咲子が言っていた通りに、なわとびを飛んでみたら・・・。
『風と木の歌』のなかの一話「夕日の国」。なわとびを50回飛ぶとオレンジ色の世界が見えてきます。辺りいちめんの砂漠世界には、一匹のラクダがいるんですよね。
頑張って70回飛んで、夕日の国に行ってみたい。
オレンジ色の幻想的な世界です。そこに行けば、もしかしたら咲子に会えるかな。
まずは、なわとびの練習をしないと・・・。
『空にうかんだエレベーター』安房直子
子ども服のショーウィンドウに飾られた可愛いうさぎ。ともちゃんは、このうさぎが大好きでした。ある日、ショーウィンドウを見ていると、うさぎの声が聞こえてきたのです。
『夢の果て』のなかの一話「空にうかんだエレベーター」は、ともちゃんとウサギの友情を感じる物語です。空に浮かぶ透明のエレベーターに乗ってると、風の音や雲の動く音、月の光がゆれる音までも聞こえてきて幻想的でした。
ウサギと一緒に空に行ってみたい。
たくさんの音に耳をすませて、地上の夜景をながめられたら素敵ですね。
これは体験してみたい。
幻想的な世界が魅力の絵本&児童文学まとめ
思わず行ってみたくなる幻想世界が描かれた絵本&児童文学でした。気になる作品、ありましたか?
- 『ぴっぽのたび』
- 『スイミー』
- 『三人の旅人たち』
- 『真昼の夢』
- 『みち』
- 『マボロシの鳥』
- 『アライバル』
- 『きつねの窓』
- 『夕日の国』
- 『空にうかんだエレベーター』
どれも心がほっこりと温まる本ばかりです。疲れたときや、癒やされたいときにもおすすめ。
大人が読んでも心に響くよ。