『ぴっぽのたび』絵本あらすじと感想|かけがえのない友情|刀根里衣
- 『ぴっぽのたび』あらすじと感想文
- ひとりぼっちのぴっぽとひつじの出会い
- 季節の旅
- 大切な大切なともだち
- 夢を見ること
ぴっぽと一緒に夢の世界へ
刀根里衣さんの絵本『ぴっぽのたび』感想です。本を開くとそこに広がっているのは夢の世界でした。
ほっこりと癒やされる絵本。
赤、青、黄色。色使いがとてもキレイで楽しくなってくるよ。
『ぴっぽのたび』あらすじ
一緒に旅をしよう!
ぴっぽは、孤独なカエルでした。でも旅の途中でたくさんの素敵な夢と出会い・・・。
『ぴっぽのたび』感想文
イラストがキレイで可愛い刀根里衣さんの絵本。
部屋に飾りたくなるくらい素敵でした。『ぴっぽのたび』を読んでいると、旅をしたくなります。
ひとりぼっちのぴっぽと、ひつじの出会い
悲しいことばかりで夢を見ることを忘れてしまっていた孤独なカエル。
一人ぼっちだった彼が出会ったのは、小さな羊でした。彼の心がほぐれていくうちに私の心も穏やかになっていきます。
良かったね、ぴっぽ。
羊がまた可愛くて、ふわふわで綿あめみたいでした。夢の中を旅することができる羊。彼らは一緒に旅に出ます。
季節の旅へ
美しいポピーの花が咲く5月のゆめ。そして6月、7月へ・・・。2人は季節の移ろいとともに1年をかけめぐる。
8月のイラストが好きです。
海と夜空が一体になって溶けた深い青。クラゲが星と一緒に踊っています。
これはクラゲの夢の中?
とても綺麗な絵に見とれていました。どの挿絵も素敵なんですよね。色とりどりで四季の素晴らしさを実感できます。
ふわふわと温かな気持ちにもなったよ。
私も彼らと一緒に旅をしているかのような心地よさを味わえました。
大切な大切なともだち
ぴっぽも羊も楽しそうだから私も楽しくなりました。気持ちって伝染するのかな。
ぴっぽが寂しいときは私も寂しい。でも楽しいときは私も楽しい。
ぴっぽが羊を大切に思う気持ちが伝わってきます。大切な誰かと一緒に見る風景。一緒に過ごす日々は、かけがえのないものですね。
2人だからこんなに楽しくて幸せで。今まで一人ぼっちだった彼だからこそ実感できる喜びだ。
『ぴっぽのたび』夢を見ることって素晴らしい!
12ヶ月を一気に旅する2人は、様々な動植物と出会います。彼らたちにはみんな夢がありました。ポピーの花も、クラゲも、トンボも・・・。
夢を見ることって素晴らしい。
最後の絵が1番好きです。お互いがお互いを大切だと思った瞬間。もう、ぴっぽは一人ぼっちじゃない。
イラストから、かけがえのない友情を感じたよ。