『初雪のふる日』あらすじと感想文|教科書・安房直子が伝えたいこと

- 安房直子さん『初雪のふる日』あらすじと感想文
- 石けりと白いうさぎについて
- ちょっぴり怖い異世界
- 『初雪のふる日』イメージカラー
- 作者が伝えたかったこと
白い雪うさぎと教科書の教え
安房直子さん『初雪のふる日』あらすじと感想です。小学校の国語の教科書にも載っているようですね。私の小さい頃の記憶がおぼろげながら浮かんできました。

ピリッと怖い世界。
『初雪のふる日』簡単なあらすじ
教科書の物語
少女が石けりをして遊んでいた秋の終わりの日。雪が降り始めたと思ったら、後ろから不思議な声が聞こえてきました。
『初雪のふる日』読書感想文
ケンケンパ。
小さなころ、地面にチョークで丸を書いて飛び跳ねながら遊んでいたことを思い出します。私の住んでいる所は、石けりではなくて「ケンケンパ」と言っていました。

懐かしい。
『初雪のふる日』は、小さな女の子が石けりをしながら異世界に連れて行かれそうになる物語です。ちょっぴり怖さもありました。
白いうさぎ
石けりをしている少女の後ろには、たくさんの白うさぎがいました。後から後から少女を追いかけてきます。気づいたときには前にも後にも白うさぎ。
うさぎの白は、雪の白 片足、両足、とんとんとん
うさぎが呟く途中途中に書かれている言葉は、リズム感があり楽しくもあるけど・・・。そのとき少女は昔おばあさんから聞いた話を思い出すのです。
女の子といっしょに私もヒヤリとしました。
白い異世界

うさぎの群れにまきこまれたら、帰って来られなくなるかもしれない。
ちょっぴり怖い世界。安房さんの異世界への入口です。
彼女が描く童話には、ちょこちょここう言った異世界がでてきます。異世界に入ったまま戻らない物語もあれば、ちゃんと現実世界に戻ってくる物語もあって。
結論を先に言うと『初雪のふる日』は、ちゃんと戻ってくる物語の方です。・・・ホッとしました。

安房さんの物語をよむと、いつも色を意識するんだ。
この物語のイメージカラーは白。
白=異世界=死。
そんな風に考えてしまいました。戻って来れて良かったです。
『初雪のふる日』教科書のポイント|作者が伝えたいこと
『初雪のふる日』は ちょっとパンチがきいた怖い物語です。
なぜそんな物語が小学校の教科書に載ったのでしょうか? ポイントをまとめました。
主人公の女の子は、まだ成長過程にある少女です。この物語を読む生徒も同じ。少女はおばあさんの教えを思い出して、うさぎの列から離れることができました。

安房さんの想いが伝わってきたよ。


