『きつねの窓』安房直子【教科書掲載】あらすじ・感想文|桔梗の花と窓に映った愛
- 安房直子さん『きつねの窓』あらすじ
- 『きつねの窓』感想
- 桔梗の花言葉「永遠の愛」について
桔梗の花で青く染めた指。そこに映ったものは―
安房直子さん『きつねの窓』感想です。安房さんの代表作、小学校の国語の教科書に載っていました。私が初めて安房直子さんの童話に出会ったのは『きつねの窓』。
思い入れのある物語なんだ。
『きつねの窓』簡単なあらすじ
ちょっぴりせつない物語
山で道に迷った男は、キツネの「そめもの ききょうや」にたどり着きます。指をききょうの花で青色にそめてもらいました。その指で窓をつくってみたら・・・。
『きつねの窓』感想文
何回よんでも大好きな物語です。小学生の時に初めてよんで、安房さんの作品が好きになりました。
私も指を青く染めたくなった。
青く染めた指
桔梗の花で指を青く染めて、その指でひし形の窓をつくると、昔亡くなった母ぎつねの姿が映る。
なんとも切なく不思議なお話ですね。
道に迷った男も指を青く染めてもらいます。そこに映ったのは懐かしい女の子の姿でした。
安房直子さんが描く「不思議」はどこか懐かしく、心がほんのりと温かくなる。
心地が良いんですよね。ちょっぴり切なくて哀愁を感じます。
桔梗の花と永遠の愛
桔梗は、つぼみがふくらんだ風船のような可愛い花。
英語ではバルーン・フラワーなどといわれているようです。・・・なんだか可愛い。
花の中でも桔梗がとても好きです。きっと『きつねの窓』を読んだから。私も指を青く染めてもらいたくなりました。
桔梗の花言葉には「永遠の愛」という意味があります。
亡くなっても指で作った窓に映ったように、その人の心の中で永遠に生き続ける。
きっと桔梗で染めた窓には、心の中にいる1番大切な人が映るんだろうな。
『きつねの窓』を読んでから、私も4本の指で窓を作ったりすることがあります。私の窓には誰が映るんだろう。