- 酒井駒子さん『よるくま クリスマスのまえのよる』絵本のあらすじと感想
- 鮮やかな色彩
- よるくまの願い
- 無条件の愛
悪い子にもサンタさんはくるの?
酒井駒子さん『よるくま クリスマスのまえのよる』絵本の感想です。「よるくま」の2作目なんですね。1作目は読んでいないのですが、読んでみたいなと思いました。
『よるくま クリスマスのまえのよる』あらすじ
可愛くて笑顔になれる1冊。
ママに叱られたぼくは、わるい子にもサンタさんが来るのか心配でした。そんなときに、よるくまが遊びに来て・・・。
『よるくま クリスマスのまえのよる』感想
プレゼントを届けてくれるサンタクロース。でもサンタさんは、わるい子にもプレゼントを届けてくれるの?
子供にとっては大問題です。最後まで読むと心がポッと温まりました。
サンタさんは誰の元にもやってくる

クリスマスの前の夜、主人公の男の子はあることが心配で眠れないでいました。
サンタさんは来る?
ママにいっぱい叱られたボク。・・・でも心配しないで。サンタさんは誰の元にもやってくるんだよ。
黒を基調とした鮮やかな色彩
男の子とよるくまが可愛くて癒されました。
ストーリーも良いけどイラストが好きです。この絵本 大人のファンが多いんじゃないかな。色彩がとても素敵なんです。
基調としているのは「黒」。その中にパキっと鮮やかな黄色や赤、グリーン・・・とハッキリとした色合いで描かれています。
淡いふわふわとした色合いも好きだけど、こういうのも綺麗です。「黒」を基調としているから他の色が映えるのかな。
よるくまの願い
よるくまに男の子は提案をします。
ボクがよるくまのサンタさんになる。
優しい男の子。
よるくまが欲しいものはなんだと思いますか? それは・・・
ツリーに飾ってあった「おうち」と、ちいさな「イエスさま」。それから「ひこうき」も。
よるくまのある願いが込められていました。懐かしいお家とお母さんへの想いです。
とつぜん停電になり室内は暗闇に包まれました。男の子とよるくまは 小さな黄色い「ひこうき」で夜空に旅立つ。
この部分が好きです。男の子がサンタクロースになって、よるくまの願いを叶えてあげる。小さな「おうち」で待っていたのは、よるくまのお母さんでした。大好きなお母さんに抱きしめられて嬉しそう。

男の子は思い出すんです。まだとても小さかったころのお母さんに抱っこされていたときの温もり。
サンタさんからのプレゼント。箱に入ってたものは・・・。
無条件の愛
最後の男の子に語りかけるお母さんの言葉に 心がほんのりと温かくなりました。
いっぱい叱られてもサンタさんはちゃんと来るんです。子どもは無条件に愛されているものだから。母親の子供に対する愛を感じました。


