ボタンちゃんが出会ったもの。それは・・・
小川洋子さんの絵本『ボタンちゃん』感想です。岡田千晶さんの淡いタッチの絵が素敵で 懐かしい気持ちになりました。
『ボタンちゃん』簡単なあらすじ
小川洋子さん、ほっこりする絵本。
アンナちゃんのお気に入りのブラウスの1番上。そこにとまっているのが、ボタンちゃんでした。
『ボタンちゃん』感想
私の家にはボタンがたくさんあります。お洋服についているボタンって可愛いですよね。
キラキラするのとか、貝殻ボタンや、パールボタン、お花の形をしているのだとか・・・。見ているだけで楽しくなってしまいます。
この絵本の「ボタンちゃん」は 丸い形の普通のものです。でも顔がついていてカワイイ。ボタンホールちゃんといつも一緒でした。
ひとりぼっちのガラガラ

アンナちゃんのお気に入りのブラウスの1番上。そこにとまっているのが ボタンちゃんでした。
あるとき糸が切れて床をコロコロと転がっていってしまいます。能天気な彼女に、私もつられて笑ってしまいました。
ガラガラ、よだれかけ、クマのぬいぐるみ。それはアンナちゃんがとても小さかった頃に使っていたモノでした。
・・・でもみんな泣いています。
おもちゃ箱の裏側に忘れられたかのようにいたガラガラ。アンナちゃんをいつも笑わせてくれました。
そういえば 私が小さい頃に遊んでいたおもちゃたちはどうしただろう?今、実家にいたら間違いなく押入れを覗いてしまいそうです。
あなたのおかげ

真っ先に感じたのは、優しいという気持ち。
ボタンちゃんが ひとりぼっちのガラガラや、よだれかけ、クマに言う言葉が素敵でした。
アンナちゃんはもう、あなたがいなくても大丈夫になった
いっぱい笑わせてくれた、あなたのおかげ。そう言われたら誇りを持っちゃいそうですね。
私もたくさんの人やモノに助けられながら大きくなったんですよね。そう思うと、ありがとうと言いたくなりました。
小川さんのことばも岡田さんの絵も優しさがあふれています。
思い出の箱
絵本を読み終わったあとに「思い出に浸りたい」と思ってしまいました。過去が懐かしくなります。
思い出の箱。私はけっこうスパスパと捨ててしまう人なので、あまり残っていないんです。実家に帰れば 小さい頃のおもちゃとかは残っていますが。
・・・ちょっぴり寂しくなってしまいました。これからは少し残しておこうかな。


