【名刺代わりの小説10選】最高に面白い小説おすすめ
名刺代わりの小説10選
Twitterにて 「名刺代わりの小説10選」 というタグで、小説を10冊あげているのを見かけました。面白い小説を探すときに参考にすると便利ですね。
私も10冊、小説を厳選したよ。
10冊に絞るのって難しい。好きな小説がいっぱいあるから・・・。
ダントツ面白かった小説10冊と、あぶれちゃったけどやっぱり面白い5冊を紹介します。
【最高に面白い】名刺代わりの小説10選
超絶面白かった、私の名刺代わりの小説を厳選しました。
まずは10冊だよ。
『図書館の魔女』高田大介
言葉のファンタジー
ある日キリヒトは 図書館の魔女・マツリカに仕えることになった。「ことば」 を操る彼女は 自分の声を持たない少女だった―。
かなりの長編だけど、こんなにも読み終わるのが名残惜しいと思った小説は他にありません。寝食を忘れて読みふけりました。今まで読んだ小説の中でダントツの面白さ。
キリヒトとマツリカが好きすぎる。
これから初めて『図書館の魔女』を読むひとが羨ましい。至福の読書時間を味わえます。
『新世界より』貴志祐介
呪力は神の力か、それとも―
子供たちは、大人になるために「呪力」を手に入れなければならない。一見のどかに見える学校で、子供たちは徹底的に管理されていた。いつわりの共同体が隠しているものとは―。何も知らず育った子供たちに、悪夢が襲いかかる。
貴志祐介さんのSFホラー小説。こちらも長編ですが、めちゃくちゃ面白いです。読み始めると止まらなくなりました。完璧な世界観。ラストは怖くて震えがきました。
アニメも面白かった。
『悪の教典』貴志祐介
学校の先生がサイコパスだったら?
ルックス抜群の英語教師、蓮実聖司は、生徒に人気の先生。しかし彼は、自分勝手なサイコパスだった・・・。もしも、学校の先生がサイコパスだったら? 戦慄のホラー小説。
サイコパスを扱ったホラー小説です。映画にもなっていますね。主人公・蓮実の爽やかキャラに、あ然としました。徐々にサイコパスが発揮されてギョッとする・・・。怖いけど止まらない面白さがあるんです。
怖くて夜に読めなかった。
『流星の絆』東野圭吾
3兄妹の絆を感じる物語
両親を惨殺されてから、14年後。3兄妹は助け合いながら生きていた。そんなある時、妹・静奈は資格詐欺に引っかかり・・・。
東野圭吾さんの小説は登場人物がとても良いです。3兄妹の絆に心が温まりました。両親を惨殺した犯人を探すミステリー小説。とても心に染みます。
ドラマもおすすめ。
『超たぬき理論』東野圭吾
バカバカしさは正義!?
「タヌキには超能力がある!UFOの正体は文福茶釜である!」という説に命をかける男の話。
短編『怪笑小説』に収められている1話です。こじつけが凄くて、でも納得できてしまう。バカバカしいけど面白い。東野圭吾さんって天才!!と思った小説です。
これは読む価値あり。面白すぎた。
『風の古道』恒川光太郎
哀愁感じるホラーファンタジー
7歳のときに初めて迷い込んだ未舗装の道に、友だちと再び足を踏み入れた。そこは大昔から日本にある特別な道だった。不思議な青年・レンに導かれながら家路を辿る途中でハプニングがおこる。友だちが拳銃で撃たれて死んでしまったのだ。彼らは友だちを蘇生させるために雨の寺へ向かうが・・・。
括りはホラーですが、ファンタジーのような1話。短編『夜市』の中に収められています。恒川光太郎さんが描く異世界が美しくて哀しい。一度よむとハマります。
宮崎駿さんのジブリアニメを連想したよ。
読後の余韻がなんとも言えないんですよね。哀しみに包まれるけど心が澄みわたる。
『三月は深き紅の淵を』恩田陸
幻の本をめぐる小説
鮫島巧一は趣味が読書という理由で、会社の会長の別宅に二泊三日の招待を受けた。彼を待ち受けていた好事家たちから聞かされたのは、その屋敷内にあるはずだが、十年以上探しても見つからない稀覯本『三月は深き紅の淵を』の話・・・。
恩田陸さんの小説でダントツ好きなのが『三月は深き紅の淵を』です。本好きの人がたくさんでてきて、本を読むというのが日常という空気感がとても良い。
共感できる。
誰も最後まで読んだことがない幻の本。気になりますよね?
『夢みる葦笛』上田早夕里
完璧な世界観に圧倒される!
妖しくも宝石のごとく魅力を放つ珠玉の傑作短編集。人工知性、地下都市、パラレルワールド、人の夢―。想像を超える全10編を収録。
上田早夕里さんのSF小説が好きです。世界観が重厚で完璧。『夢みる葦笛』は10話の短編集。1冊でまったく違う世界観が楽しめます。どれも長編で読みたくなる面白さでした。
かなりハイレベルな小説。
『ひとめあなたに・・・』新井素子
あと1週間で地球が滅びる!?
ある日、突然、恋人から別れを告げられた圭子。そして 「地球に隕石が衝突する」 という報道が流れた。圭子は彼に会いに 徒歩で練馬から鎌倉へ。道中、狂った様々な人たちと出会うのだった・・・。
SFではありません、ホラー小説です(念のため)。学生の頃読んで衝撃を受けました。チャイニーズスープの章が忘れられません。今まで何回も読んだけど、一向に和らがない怖さ。・・・でも好き。
新井素子さんの衝撃作。
『きらきらひかる』江國香織
純度100%の恋愛小説
私たちは10日前に結婚した。しかし、私たちの結婚について説明するのは、おそろしくやっかいである―。笑子はアル中、睦月はホモで恋人あり。そんな2人は全てを許し合って結婚した、筈だったのだが・・・。ちょっとかわった夫婦の日常を描いた物語。
アル中の妻とホモの夫の日常を描いた小説。お互いを傷つけあったりもするけど、愛することを全力で描いた1冊です。痛々しくも、切なさと温かさが同時に感じられます。
笑子も睦月も紺くんも銀のライオンのようだ。
こちらも面白かった小説5選
最後の最後まで悩んだ5冊も紹介します。こちらも面白かったです。
ぜひぜひ。おすすめだよ。
『星を継ぐもの』ジェイムズ・P・ホーガン
本格SF小説!
月面調査員が真紅の宇宙服をまとった死体を発見した。綿密な調査の結果、この死体は何と死後五万年を経過していることがわかった。果たして現生人類とのつながりはいかなるものなのか。やがて木星の衛星ガニメデで地球のものではない宇宙船の残骸が発見された・・・。
ホーガンの『星を継ぐもの』は本格的なSF小説です。物語なのに事実かもしれない!? ・・・と思わせてくれる展開に目を見張りました。辻褄が合うんですよね。ラストは大いなる謎を解き明かしたスッキリ感を味わえます。
めちゃくちゃ面白かったよ。
『カラフル』森絵都
読みやすくて深い!
死んだはずのぼくの元に現れた天使。抽選に当たったおかげで 別の人の体にホームステイすることに・・・。
読みやすいのが森絵都さんの児童文学。『カラフル』は、世界は愛にあふれていると実感した1冊です。ハートフルで心が温まりました。大人にこそ読んでもらいたい小説です。疲れているときにオススメ。
いつまでも人の優しさや愛を感じとれる人間でありたいな。
『ねぎを刻む』江國香織
孤独と言えばコチラ
孤独は突然押し寄せる。気づいたときにはもう遅い。そんなとき、人はどうしているのだろう。『つめたいよるに』に収められている短編。
「ねぎを刻む」は『つめたいよるに』に収められている短編。これを読めば「孤独」ということがどういうことなのかわかるんですよね。孤独はあるとき突然やってくる。「孤独」の対処法を教えてくれた1話です。
悲しいときはたくさん悲しんで、泣きたい時は泣けばいい。
『白夜行』東野圭吾
東野圭吾さんの名作
大阪にある廃墟ビルで発見された男は、質屋を営む桐原亮司の父親だった。やがて事件は迷宮入りする。
亮司と雪穂が大好きです。亮司は警察にバレたとき 全てを一人で被る覚悟があったんだろうな。それに対して、「全然知らない人」 と言った雪穂の心情はどういったものだったんだろう。
2人の心情が気になる。
『木曜組曲』恩田陸
徐々に明かされる真実にヒヤリ
小説家・重松時子が薬物死を遂げてから4年。時子に縁の深い女たちが今年もうぐいす館に集まり、彼女を偲ぶ宴が催された。なごやかな会話は 謎のメッセージをきっかけに、いつしか告発と告白の嵐に飲み込まれて・・・。
恩田さんの小説の中では『三月は深き紅の淵を』と同じくらい好きな小説です。こちらは物書きを生業としている女達が登場して、過去の事件を振り返るお話。心理戦ですね。ご飯も美味しそうだし、こういう心理戦の描写が恩田陸って感じがします。
恩田さんが描くキャラが好き。
名刺代わりの小説10選の中でダントツは『図書館の魔女』
名刺代わりの小説10選 (+5冊) でした。選ぶの楽しかったです。中でもイチオシなのが『図書館の魔女』。
好きすぎて困る。
重厚な雰囲気と奥深さ。そこに描かれているのは濃密な 「ことば」 でした。言葉がテーマなのに、主人公のマツリカは声を持たない少女です。
言葉とは何か。
声を持たなくても言葉は存在するんですよね。ほんとうに、これから読む人が羨ましい。いつまでも浸っていたくなる、読み終わるのが勿体ない気持ちになります。
ぜひ高田大介さんが描く言葉のファンタジーを味わってみてください。