『図書館の魔女 上』あらすじと感想|マツリカとキリヒトが奏でる指話|高田大介|ほんのたび。読書感想文とあらすじ
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『図書館の魔女 上』あらすじと感想|マツリカとキリヒトが奏でる指話|高田大介

ひだまりさん。
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この記事に書かれていること
  • 『図書館の魔女』1、2巻あらすじと感想文
  • 言語学者が描く言葉のファンタジー
  • 魔女が奏でる手話と指話
  • キリヒトの正体

少しだけネタバレあります。

第1部「図書館の魔女と手の中の言葉」
第2部「地下の羇旅と暗殺者の所在」

高田大介さんの小説『図書館の魔女』1、2巻 感想です。ファンタジーだけど ファンタジーらしからぬ物語でした。

言語学者が描く言葉のファンタジー。

ひだまりさん。
ひだまりさん。

言葉って奥深い。めちゃめちゃ面白かったよ。

『図書館の魔女』あらすじ

言葉のファンタジー

あらすじ

ある日キリヒトは 図書館の魔女・マツリカに仕えることになった。「ことば」 を操る彼女は 自分の声を持たない少女だった―。

『図書館の魔女』1、2巻 ネタバレ感想文

これは面白い!!かなりのボリュームだけど止まらなくなりました。

読み始めると厚さは全然気にならなくて。むしろ最後の方になると読み終わるのが勿体ないくらい寂しい気持ちになりました。

あぁ、終わってしまうと悲しみに暮れて、読み切った満足感を味わいながら、まずは1巻と2巻のレビューです。

ひだまりさん。
ひだまりさん。

面白すぎて、読書時間が幸せだった。

言語学者が描く言葉のファンタジー

『図書館の魔女』は、言語学者が描く言葉のファンタジーです。

魔法は出てきません。代わりにあるのは言葉、言葉、言葉・・・。ファンタジーだけどファンタジーらしからぬ物語でした。

難しい単語が出てくる出てくる。でも、それを美しく感じてしまえる本なんですよね。重厚な雰囲気も良くて、何時間でも読めちゃいました。

ひつじ。
ひつじ。

『図書館の魔女』は「言葉」について、どこまでも深く追求してるんだ。

舞台は一ノ谷の高い塔 (図書館)

山育ちの少年・キリヒトは高い塔の魔女・マツリカの元に仕えることになります。

この少年がちょっと不思議で愛着の持てるキャラでした。本を読んでいると、キリヒトとマツリカのことが好きになるんです。

ひだまりさん。
ひだまりさん。

舞台が一ノ谷の高い塔 (図書館) なのも、本好きの私としては魅力に感じたよ。

図書館って良いですよね。いろんな知識がつまっています。・・・たまに図書館に住みたいと思う。

魔女 (マツリカ) が奏でる手話と指話

『図書館の魔女』は「ことば」がテーマの物語だけど、マツリカは声を持ちません。「伝える」手段は手話と指話でした。

手話はわかるけど指話は初めて聞く言葉です。その文字の通り指と指で話すことで、触れることによって伝える言葉。

ひつじ。
ひつじ。

手を繋いで、相手を見なくても会話ができるなんてすごいね。

2人が手を繋いで「話す」シーンが度々でてきます。マツリカとキリヒトの心がほぐれてきて、想像すると微笑ましい。ほのぼのしました。

キリヒトの正体に切なくなった

キリヒトは不思議な少年でした。文字が書けないのに図書館付きになり、感覚が鋭く微かな音も聞き分けられる。

キリヒトはどうして高い塔の魔女に仕えることになったのか?

2巻目の後半でその理由が明かされます。マツリカの命を狙う輩に出くわしたときに一瞬見せた表情が心から離れません。

キリヒトはうすく笑っていた。それは悲しげな、切ない笑顔だった

この一文を、私は後から何度も読み返すことになります。彼の気持ちを考えながら・・・。

ひだまりさん。
ひだまりさん。

キリヒトの正体を知ったとき、びっくりしながらも切なくなった。

カタカナの「キリヒト」に、漢字をあてると彼の正体がわかります。

これは高田さんならではの描き方だと痛感しました。・・・さすがですね。「キリヒト」の漢字はここでは書きませんので、ぜひ本を読んで確かめてください。

キリヒトだけじゃなく、マツリカにも言えることだけど、彼らは物心ついた時から使命を背負いながら生きているんですよね。

ひつじ。
ひつじ。

そんなふたりが愛おしくなる。

『図書館の魔女』読書が至福の時間になる

『図書館の魔女』を読みながら、至福の時間を味わえました。

ほかの人のレビューでは、前半よりも中盤以降が一気に面白くなると言ったものが多いのだけど。

ひだまりさん。
ひだまりさん。

私は最初っからハマったよ。

次回は3巻と4巻のレビューです。図書館の敵・ミツクビが遣わす刺客との対決、二ザマ帝とアルデシュとの会談が描かれていました。

1、2巻が 「静」 なら、3、4巻は 「動」。物語は一気に動き出します。

存分にその世界に浸っていたけど、まだ浸っていたい!と思ってしまうほど面白い。これから読む人が羨ましいです。

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