【読みやすいミステリー&推理小説】読書初心者におすすめ!面白い本を厳選
読みやすいミステリー&推理小説
〈読書初心者向け〉読みやすくて面白かった本を、小説大好きな私がご紹介。迷わず読んでほしいミステリー&推理小説です。
- 本格ミステリ&推理小説
- SF・ミステリー小説
- 【東野圭吾】読みやすいミステリー小説
- 【道尾秀介】読みやすいミステリー小説
実際に読んで面白かったものをピックアップしたよ。
長編すぎず、難解すぎず、しっかりミステリー感がある本です。読んでいなければ読みましょう。
【読んで損はない】本格ミステリ&推理小説|読書初心者におすすめ
まずは本格ミステリ&推理小説で面白かったものを集めました。読んで損はない小説ばかりです。
初心者にもおすすめ!読みやすい本を厳選したよ。
『十角館の殺人』綾辻行人
このトリック、見破れるのか?
大学ミステリ研のメンバーが訪れたのは、十角形の館がある孤島・角島。やがてそこで壮絶な殺人劇が繰り広げられる・・・。犯人は誰なのか?
本格ミステリー小説といえば『十角館の殺人』は有名ですね。アガサ・クリスティ『そして誰もいなくなった』のオマージュ的な作品。登場人物がカタカナだけど読みやすかったです。
犯人が分かった瞬間、思わず声をあげちゃった。
・・・みごとに騙されました。トリックが華麗というか、すごい。これはオススメです。
『インシテミル』米澤穂信
デス・ゲーム!
「ある人文科学的実験の被験者」になるだけで時給十一万二千円がもらえるという破格の仕事に応募した十二人の男女。とある施設に閉じ込められた彼らは、実験の内容を知り驚愕する。それはより多くの報酬を巡って参加者同士が殺し合う犯人当てゲームだった―。
米澤穂信さんの『インシテミル』は、デス・ゲームを描いたミステリー小説です。映画にもなりましたね。デス・ゲームと言えども怖さは控えめで読みやすい。程よくスリル感があって楽しめました。
登場人物がまた味があるんだ。
ライトな感じがミステリー初心者にはおすすめです。ただミステリーを読みなれた方だと物足りなさを感じてしまうかも・・・。
『コンビニ人間』村田沙耶香
第155回芥川賞受賞作
コンビニのアルバイト店員18年目・古倉恵子。36歳未婚。彼氏なし。毎日の食事はコンビニ食、夢の中でもコンビニのレジを打ち、清潔なコンビニの風景と「いらっしゃいませ!」の掛け声が毎日の安らかな眠りをもたらしてくれる。ある日 婚活目的の新入り男性・白羽がやってきて・・・。
村田沙耶香さん『コンビニ人間』はコンビニ店員のお話です。タイトルを見ると爽やかな印象だけど内容はかなりダーク。ミステリーというよりホラーに近い雰囲気でした。めちゃめちゃ面白かったです。
普通って何なのか考えたくなるよ。
自分の「普通」が 他人の「普通」とは限らない。・・・そのことを実感しました。
『隠蔽捜査』今野敏
読みやすい警察小説!
竜崎伸也は、警察官僚である。現在は警察庁長官官房でマスコミ対策を担っている。その朴念仁ぶりに、周囲は“変人”という称号を与えた。だが彼はこう考えていた。エリートは、国家を守るため、身を捧げるべきだ。私はそれに従って生きているにすぎない、と。組織を揺るがす連続殺人事件に、竜崎は真正面から対決してゆく。
今野敏さん『隠蔽捜査』はドラマでもお馴染みですね。ちょっと変わった(?)キャラが登場する警察小説です。警察モノを読みたいときにはおすすめ。読みやすくて面白いです。
クセのある竜崎のキャラが好き。
続けてシリーズを読破したくなる魅力がありました。読めば読むほど竜崎にハマります。
【思わず一気読み】SF・ミステリー小説|読書初心者も読みやすい本
続きまして、思わず一気読みしたSF・ミステリー小説です。面白すぎて読むのを止められなかった本をピックアップ!
SFって面白いよね。
『リピート』乾くるみ
もしも人生をやり直せるとしたら?
始まりは地震を予知した1本の電話だった。風間が指定した日時に、きっちり地震がおきたのだ。彼は未来を知っていると言うが・・・。
乾くるみさん『リピート』はタイムリープを扱ったSFミステリーです。衝撃の展開で面白く、読み始めたら止まりません。・・・もしも10ヶ月前に戻れたら?
私は何をするだろうか。
夢のようだけど上手い話には裏があるものです。ミステリー感満載で最後までドキドキでした。
『クラインの壺』岡嶋二人
現実が歪み虚構が交錯する恐怖
上杉が関わることになったヴァーチャルリアリティ・システムの制作。ゲームだと思っていたそのシステムは、しかし・・・。
岡嶋二人さん『クラインの壺』は、ゲームの仮想世界を扱った未来SFミステリです。面白くて一気に読みました。1989年刊行だけど、今読んでも古さを全く感じません。
タイトルの意味を考えたくなったよ。
仮想か現実か・・・。それは裏表一体なのかもしれませんね。
『火星ダーク・バラード』上田早夕里
ハードボイルドなSF小説
火星治安管理局の水島は 神月璃奈とともに、凶悪犯ジョエル・タニを列車で護送中、奇妙な現象に巻き込まれて意識を失った。その間にジョエルは逃亡、璃奈は射殺されていた。疑いをかけられた水島は個人捜査を開始するが、その矢先、アデリーンという名の少女と出会う。
上田早夕里さん『火星ダーク・バラード』は火星が舞台のSFミステリーです。デビュー作にして完璧な世界観に圧倒されました。上田さんの小説の中ではわりと読みやすい作品。人間改変はデビュー作から健在です。
ちょっぴり怖い世界観が魅力なんだ。
火星に住むのが日常化している未来でも犯罪は起こるんです。殺人犯ジョエル・タニが、脇役なのに圧倒的な存在感がありました。
【迷わず読むべき】東野圭吾ミステリー|読みやすくて面白かった小説
読みやすいミステリー・・・と言えば、東野圭吾さんの小説ははずせません。読みやすい=東野圭吾です。
ドラマや映画にもなった作品を紹介してるよ。
迷わず読むべき面白かったものです。長編もあるけど、ハマると長さは気になりません。
『流星の絆』東野圭吾
涙があふれる衝撃の真相
両親を惨殺されてから14年後。3兄妹は助け合いながら生きていた。そんなある時、妹の静奈は資格詐欺に引っかかり・・・。
ドラマにもなった『流星の絆』は、兄弟の絆を感じる物語です。両親を惨殺した犯人を探しながら詐欺を働く兄弟たち。ミステリー感もありつつ感動もできる作品でした。
東野圭吾さんの小説の中では1番好き。
登場人物に味があって泣きました。長編だけど面白くて読みやすい。サクサク読めるのでおすすめです。
『マスカレード・ホテル』東野圭吾
刑事がホテルマンに!?
都内で起きた不可解な連続殺人事件。容疑者もターゲットも不明。残された暗号から判明したのは、次の犯行場所が一流ホテル・コルテシア東京ということのみ。若き刑事・新田浩介は、ホテルマンに化けて潜入捜査に就くことを命じられる。彼を教育するのは、女性フロントクラークの山岸尚美。次から次へと怪しげな客たちが訪れる中、2人は真相に辿り着けるのか!?
『マスカレード・ホテル』は、刑事がホテルマンに化けて潜入捜査をする物語です。犯人探し&お仕事小説という感じで、ホテルマンの仕事が興味深く楽しめました。ホテル・コルテシア東京には、さまざまなお客がやってきます。
みんな怪しい・・・。
映画にもなりましたね。木村拓哉さんと長澤まさみさんが良い味出してました。
『パラレルワールド・ラブストーリー』東野圭吾
異色のラブストーリー
親友の恋人を手に入れるために、俺はいったい何をしたのだろうか。「本当の過去」を取り戻すため、「記憶」と「真実」のはざまを辿る敦賀崇史。錯綜する世界の向こうに潜む闇、一つの疑問が、さらなる謎を生む。精緻な伏線、意表をつく展開、ついに解き明かされる驚愕の真実とは!?
『パラレルワールド・ラブストーリー』は、ミステリーとラブストーリーがバランスよい小説です。「記憶」と「真実」が交互に描かれて、パラレルワールドのように同時に進行している感覚になりました。
様々な感情が絡んでいて、リアル感があったよ。
愛情や嫉妬などを抱く気持ちは痛いほどわかります。切なくて胸が苦しくなりました。
【必ず騙される】道尾秀介ミステリー|息が止まるほど面白い小説
最後に紹介するのは、騙され感が半端ない道尾秀介さんの小説です。とにかく読んでほしい。そして騙されてほしい。
これがクセになっちゃうんだ。
必ず騙される読みやすいものを厳選しました。息が止まるほど面白いミステリー小説です。
『向日葵の咲かない夏』道尾秀介
最後まで気が抜けない!?
夏休みを迎える終業式の日。先生に頼まれ、欠席した級友の家を訪れたが、S君は首を吊って死んでいた。だがその衝撃もつかの間、彼の死体は忽然と消えてしまう。一週間後、S君はあるものに姿を変えて現れた。僕は妹のミカと彼の無念を晴らすため事件を追いはじめた。
『向日葵の咲かない夏』は、人の悪の部分を描いた物語。子どもを主人公としていて、屈折した世界観が怖かったです。道尾さんが描く子どもは独特の闇がありますね。
最後に衝撃が待ってるよ。
ラストはヒヤリとしました。最後まで気が抜けないけど面白かったです。子どもの主観で描かれているから読みやすいんですよね。
『カラスの親指』道尾秀介
ペテン、ペテンの連続!!
詐欺を生業として生きる中年男2人組。ある日、彼らの生活に1人の少女が舞い込む。やがて同居人は増え、5人と1匹に。奇妙な生活が始まったが、残酷な過去は彼らを離さない。各々の人生を懸け、彼らが企てた大計画とは?息もつかせぬ驚愕の逆転劇と感動の結末。
『カラスの親指 by rule of CROW’s thumb』は、道尾秀介さんの小説で1番読みやすい作品でした。詐欺師のお話で、爽快な気分を味わえます。詐欺の手口が華麗なんですよね。悪いことをしているのに、登場人物に魅力を感じてしまう。
登場人物みんなステキだった。
騙され感が半端ない小説で、最後に衝撃が待っています。・・・これが道尾マジック。ぜひ騙されてください。
【読みやすいミステリー&推理小説】まとめ
読書初心者向け、読みやすくて面白い小説でした。紹介した本はこちら。
- 『十角館の殺人』
- 『インシテミル』
- 『コンビニ人間』
- 『隠蔽捜査』
- 『リピート』
- 『クラインの壺』
- 『火星ダーク・バラード』
- 『流星の絆』
- 『マスカレード・ホテル』
- 『パラレルワールド・ラブストーリー』
- 『向日葵の咲かない夏』
- 『カラスの親指』