異世界ファンタジー&SF小説おすすめ|こんな世界に行ってみたい!憧れる本の世界
行ってみたい!本の世界
ファンタジーやSF小説の魅力のひとつと言えば、憧れの異世界がありますね。本を読んでいると、現実とは違う世界に行ってみたくなります。
本の世界に行ってみたい!・・・と思わずにはいられない小説をご紹介。
ファンタジー&SF小説の中から、魅力あふれる世界が描かれた小説を厳選しました。実際に読んで面白かった本です。
まだ読んでなければ読もう!
【憧れが止まらない】異世界ファンタジー
まずは憧れが止まらなくなる異世界ファンタジー小説です。思わず、その世界に行くことができたら・・・と想像するのが楽しくなっちゃいました。
本を読むのが楽しかったよ。
『かがみの孤城』辻村深月
ほっこり優しくなれる
どこにも行けず部屋に閉じこもっていたこころの目の前で、ある日突然、鏡が光り始めた。輝く鏡をくぐり抜けた先の世界には、似た境遇の7人が集められていた。9時から17時まで。時間厳守のその城で、胸に秘めた願いを叶えるため、7人は隠された鍵を探す―。
辻村深月さん『かがみの孤城』は心に響いて泣けるファンタジー小説。ほっこりと心温まりました。
小説の舞台「かがみのお城」がとても素敵な場所。
子どもたちが集まって同じ時間を過ごすことで、心にゆとりが生まれていく・・・。オオカミのお面をかぶった女の子「オオカミさま」にも会ってみたくなりました。
こんな場所が、ほんとうにあったら良いな。救われる子どもがたくさんいそうだ。
『ソードアート・オンライン』川原礫
これは遊びじゃない―
主人公・キリト (桐ヶ谷和人) は 次世代MMO『ソードアート・オンライン (SAO)』にログインした約1万人のユーザーと共に苛酷なデスバトルに参加させられる。クリアするまでログアウトできない、ゲームオーバーは本当の“死”を意味するゲームだった・・・。
川原礫さん『ソードアート・オンライン』は、ゲームの中に閉じこめられるという過酷なストーリー。ライトノベルで読みやすく、様々な人間ドラマも楽しめる小説です。
空中に浮かぶ城・アインクラッドで暮らしたくなる。
特に22層「湖畔沿いのログハウス」や、61層「セルムブルク」が素敵なところでした(←これはアニメの影響でもあるのだけど)。
アインクラッドの世界は憧れが止まらない。アニメもおすすめだよ。
『図書館の魔女』高田大介
言葉のファンタジー
ある日キリヒトは 図書館の魔女・マツリカに仕えることになった。「ことば」 を操る彼女は 自分の声を持たない少女だった―。
高田大介さん『図書館の魔女』は、言葉が奥深い重厚なファンタジー小説です。言葉の裏から世界の情勢を読み取ったりするのが面白くてハマった物語。
高い塔の図書館に行ってみたい。
主人公・マツリカが住む高い塔。そこにある大図書館にワクワクが止まらなくなります。何時間でもいれそう・・・。
文庫版で4冊。長編だけど読書時間が楽しかったよ。
【幻想的な世界が魅力】異世界ファンタジー
続きまして、幻想的な世界が魅力の異世界ファンタジー小説をご紹介。ワクワクが止まらなくなります。
不思議があたりまえの感覚って良いよね。
『耳猫風信社』長野まゆみ
幻想的なファンタジー
「ぼく」はきょうは絶対、日記帳を買うんだ、と決意してとなり町の方に歩き出した…。なかなか行きつけないとなり町、雨の日に出逢った眼帯の少年。きみを迷路に誘い込む、ぼくたちのファンタジー。
長野まゆみさん『耳猫風信社』は、ほっこりと心温まるファンタジー小説です。隣なのになかなか行けないところとか、ちょっぴり不思議で幻想的な物語。
隣町にある《耳猫風信社》や《山猫の店》に行ってみたい。
ネコが人として存在する町。ちょっぴり不思議で、でもそこで暮らす人々にとってはあたりまえ・・・という空気感が好きです。
『耳猫風信社』を読んでいると、懐かしい気持ちになった。
『宇宙百貨活劇 ペンシルロケット・オペラ』長野まゆみ
不思議で幻想的な世界
双子のミケシュとロビンが織り成す、愛おしく美しい物語。ファンタジックな短編集。
長野まゆみさん『宇宙百貨活劇 ペンシルロケット・オペラ』は、双子(ツイン)が登場するファンタジー小説。一話ずつ完結しているから、目次のどこから読んでも楽しめます。
物語に出てくる食べ物が美味しそう。
物語に出てくる食べ物がどれも魅力的でした。“卵色のシフォン”、”蜂蜜を溶かしたムーンケーキ”、”ムーンドロップ”、”マシュマロ入りショコラ”・・・など。
世界観も幻想的で良かったよ。
『銀河鉄道の夜』宮沢賢治
幻想的な銀河の旅
孤独な少年ジョバンニとカムパネルラは、銀河鉄道の汽車に乗って旅をする。やがて様々な人たちと出会い、みんなの「ほんとうの幸い」を願う。
宮沢賢治さん『銀河鉄道の夜』は、ジョバンニとカムパネルラが汽車に乗って銀河を旅する物語です。小説や絵本、アニメ映画にもなっていますね。
一緒に銀河を旅したくなる。
ケンタウル祭、プリオシン海岸、北十字・・・。銀河の旅って憧れます。親友と一緒なら、なおさら楽しいだろうな。
登場人物が猫で描かれたアニメ映画の雰囲気が好き。
【不思議な異世界】SFファンタジー
最後は不思議な異世界が描かれたSFファンタジー小説です。ちょっぴり怖くもあり、でも魅力を感じるものばかりを集めました。
夢が広がる世界だよ。
『声の網』星新一
すべてを監視しているのは・・・
電話に聞けば、完璧な商品説明にセールストーク、お金の払い込みに秘密の相談、ジュークボックスに診療サービス、なんでもできる。便利な便利な電話網。ある日、メロン・マンション一階の民芸品店に電話があった。「お知らせする。まもなく、そちらの店に強盗が入る…」そしてそのとおりに、強盗は訪れた。12の物語で明かされる電話の秘密とは?
星新一さん『声の網』は、ちょっぴりヒヤリとするSF小説。「電話」と「機械」に依存した社会が描かれていました。現代に通じるものもあって読みやすいです。
怖くもある世界だけど、夢が膨らむものがたくさんあふれている。
私的情報を預けておける「ジュピター情報銀行」が気になりました。星さんが描いた社会は面白いですね。
AIが発達している今だからこそ、リアル感もあってハマった。
『旅のラゴス』筒井康隆
旅したくなるSF小説
北から南へ、そして南から北へ。突然高度な文明を失った代償として、人びとが超能力を獲得しだした「この世界」で、ひたすら旅を続ける男ラゴス。集団転移、壁抜けなどの体験を繰り返し、二度も奴隷の身に落とされながら、生涯をかけて旅をするラゴスの目的は何か?
筒井康隆さん『旅のラゴス』は、ひとりの男の旅を描いた物語。集団転移、壁抜けなどがでてくるSF小説です。高度な文明を失い、不思議な能力を得た人々の描写はワクワクしました。
この不思議な世界を旅したくなる。
ラゴスを見ていると、憧れを抱かずにはいられなくなるんですよね。様々な人たちとの出会いや別れ、いろんなことを学びながら成長していく姿がまぶしかったです。
人生で感じる喜びや悲しみ、怒りなど、すべての感情を感じることができたよ。
『プテロス』(『夢みる葦笛』より)上田早夕里
驚異の世界がここに!
妖しくも宝石のごとく魅力を放つ珠玉の傑作短編集。人工知性、地下都市、パラレルワールド、人の夢―。想像を超える全10編を収録。
上田早夕里さん『夢みる葦笛』は、SF、ホラー、ファンタジーなど、すべてが味わえる短編小説集です。その中の一話『プテロス』の世界観が重厚でした。
地球ではない宇宙のどこか。異星生物・飛翔体 (プテロス) と、それを研究する人間の物語です。
プテロスの研究をしたくなる。
思わずそう思ってしまうような魅力がありました。ジブリアニメ映画『風の谷のナウシカ』みたいな世界観を連想します。
神秘的な気持ちになった。
こんな世界に行ってみたい!ファンタジー&SF小説まとめ
異世界ファンタジー&SFの中から、憧れる世界が描かれた小説をご紹介しました。
- 『かがみの孤城』辻村深月
- 『ソードアート・オンライン』川原礫
- 『図書館の魔女』高田大介
- 『耳猫風信社』長野まゆみ
- 『宇宙百貨活劇 ペンシルロケット・オペラ』長野まゆみ
- 『銀河鉄道の夜』宮沢賢治
- 『声の網』星新一
- 『旅のラゴス』筒井康隆
- 『プテロス』(『夢みる葦笛』より)上田早夕里
面白かったから、おすすめだよ。