読んでよかった小説|これは面白い!2020年、小説好きな私がどハマリした本|ほんのたび。読書感想文とあらすじ

読んでよかった小説|これは面白い!2020年、小説好きな私がどハマリした本

小説好きな私がどハマリした本
ひだまりさん。
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読んでよかった小説2020

今年読んだ小説で面白かったものをまとめました。2020年版、読んでよかった小説です。

  • SF小説
  • 泣ける感動作
  • 田中芳樹の巨編
  • 中山七里のミステリー
  • 太田愛のミステリー&ファンタジー

初めて読んだ田中芳樹さんと太田愛さんの小説にどハマリ。大好きな中山七里さんの小説も何冊か読み、その中でもイチオシだったものを紹介しています。

ひだまりさん。
ひだまりさん。

面白かったものばかりを厳選したよ。

本格的なSF小説

SF

まずはSF小説。本格的なSFと、ほっこり癒やされた本を選びました。海外小説からも1冊、話題になった小説です。

ひつじ。
ひつじ。

どれも面白かったからオススメ。

『オービタル・クラウド』藤井太洋

あらすじ

流れ星の発生を予測するWebサービスを運営する木村和海は、イランが打ち上げたロケットブースターの2段目〈サフィール3〉が、大気圏内に落下することなく、逆に高度を上げていることに気づく。オフィス仲間の沼田明利の協力を得て、データを解析する和海は、世界を揺るがすスペーステロ計画に巻き込まれて・・・。

スペーステロを扱った『オービタル・クラウド』は、ハラハラドキドキの展開。用語が難しくて、半分くらい理解出来なかったけど面白かったです。登場人物がみんな優秀で魅力的でした。

ひだまりさん。
ひだまりさん。

本格的なSF小説だよ。

『イヴの時間 another act』水市恵

あらすじ

ピアノの感想を求めると、ハウスロイドのサミィは一言「楽曲です」と言った。・・・わかってた。ロボットに感情はないことを。ある日、サミィの行動記録に不審を抱いたリクオは、親友のマサキとともに確かめにいく。たどり着いたのは、人間とロボットの区別をしない不思議な喫茶店「イヴの時間」だった。

『イヴの時間 another act』は、アニメのノベライズ版です。アニメの雰囲気を壊すことなく、オリジナルの1話が追加されていました。テーマは 「アンドロイドの心」 。彼らの 「心」 に触れることで、主人公の気持ちにも変化が訪れます。ほっこりと癒やされました。

ひだまりさん。
ひだまりさん。

人間もアンドロイドも、調和している感じが心地よかった。

『三体Ⅱ 黒暗森林』劉慈欣

著:劉 慈欣, 翻訳:大森 望, 翻訳:立原 透耶, 翻訳:上原 かおり, 翻訳:泊 功
あらすじ

人類に絶望した天体物理学者・葉文潔(イエ・ウェンジエ)が発信したメッセージを受け、侵略艦隊を地球へ送り出した三体人。未曾有の危機に直面した地球人類は、防衛計画の柱となる宇宙軍を創設し、「面壁計画」を発動した。人類の命運は4人の面壁者に託される。面壁者に選ばれた羅輯(ルオ・ジー)の決断とは?

海外SF小説から1冊。『三体』の続き第2部です。第1部よりも第2部『黒暗森林』の方がめちゃめちゃ面白かったです。第1部は異星人とのファーストコンタクト、第2部では、終末決戦に向けた防衛策が描かれていました。

ひだまりさん。
ひだまりさん。

海外小説だけど、読みやすかったよ。

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泣ける感動作|ミステリー&日常

日常

続きまして、ミステリーと日常小説から号泣間違いなしの感動作です。心温まるものから切ないものまでを厳選。

ひつじ。
ひつじ。

読後感が良くて、読んで良かったと思った本だよ。

『クスノキの番人』東野圭吾

あらすじ

玲斗は 不当な理由で職場を解雇され、その腹いせに罪を犯し逮捕されてしまう。そこへ突然弁護士が現れ、依頼人の命令を聞くなら釈放してくれるというのだ。依頼人の待つ場所へ向かうと、年配の女性が待っていた。千舟と名乗るその女性からクスノキの番人を任されることに・・・。

『クスノキの番人』は 人々の思いが交差するクスノキをめぐる感動作です。ほっこりと泣けました。気持ちを言葉で伝えるのには限界があるけど、言葉がいらないときもあるんですよね。読むと気持ちが温かくなります。

ひだまりさん。
ひだまりさん。

相手を大切に思う気持ちは尊い・・・。

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『イノセンス』小林由香

あらすじ

音海星吾は中学生時代、不良に絡まれた星吾を助けようとした青年を見捨てて逃げてしまう。青年はその後死亡した。大学生になった星吾は、ある日、ホームから飛び降りようとした中年男性に心無い言葉をぶつけてしまう。そんななか、彼を狙うように美術室の花瓶が投げ落とされ、車道に突き飛ばされるという事件が起こる。

重めミステリーだけど心に響く『イノセンス』。テーマは「罪」と「救済」です。主人公の星吾が背負った罪と救済が描かれた、苦しくも温かい物語でした。小林由香さんの小説はハズレませんね。ラストは号泣です。

ひだまりさん。
ひだまりさん。

小林さんが描く「救い」が、切なくて温かかったよ。

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『52ヘルツのクジラたち』町田そのこ

あらすじ

52ヘルツのクジラは、他の鯨が聞き取れない高い周波数で鳴く、世界で一頭だけのクジラ。世界で一番孤独だと言われている。自分の人生を家族に搾取されてきた女性・貴瑚と、母に虐待され「ムシ」と呼ばれていた少年。孤独ゆえ愛を欲し、裏切られてきた彼らが出会い、新たな魂の物語が生まれる。

『52ヘルツのクジラたち』は 虐待を扱っていて、切なく苦しいながらも心温まる物語でした。届かない言葉や聞こえない声・・・。この世界には、52ヘルツのクジラのように、気づいてもらえない叫びがあふれているかもしれないと苦しくなります。

ひだまりさん。
ひだまりさん。

涙、枯れるかと思うくらい泣いた。

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田中芳樹の巨編|ハマる!戦記ファンタジー&SF

SF

田中芳樹さんの巨編小説から2作品をピックアップ。

田中さんの本は巻数が多いから、読み始める前は怯むけど、読み始めたら面白すぎて止まらなくなります。

ひつじ。
ひつじ。

登場人物が、めちゃめちゃカッコいいんだ。

『アルスラーン戦記』

あらすじ

猛勇なる騎士軍団を誇り、不敗の国王・アンドラゴラスが君臨するパルス王国。蛮族ルシタニアとの戦いでも、その勝利を疑う者はなかった。だが、味方の裏切りにより軍団は一日にして崩壊。王国は滅亡してしまう。生き残った王太子・アルスラーンは、勇者・ダリューンや、軍師・ナルサスらとともに故国奪還を目指す。

田中芳樹さんの『アルスラーン戦記』は全16巻と巨編ですが、面白すぎて読むのが楽しかったです。登場人物が魅力的。軍師ナルサスの策略にハマる敵をみていると爽快でした。

ひだまりさん。
ひだまりさん。

読み始めたら止まらなかったよ。

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『銀河英雄伝説』

あらすじ

銀河系に一大王朝を築きあげた帝国と、民主主義を掲げる自由惑星同盟が繰り広げる飽くなき闘争のなか、若き帝国の将“常勝の天才”ラインハルト・フォン・ローエングラムと、同盟が誇る不世出の軍略家“不敗の魔術師”ヤン・ウェンリーは相まみえた。この二人の智将の邂逅が、のちに銀河系の命運を大きく揺るがすことになる。

壮大な宇宙SF『銀河英雄伝説』。こちらは全10巻(本伝)、外伝も含めるとまた巨編です。2人の英雄を主軸に宇宙戦争を繰り広げる壮大な物語。登場人物が多くて混乱しますが、読んでいくうちに自然と頭に入ってきました。めちゃめちゃ面白い。

ひだまりさん。
ひだまりさん。

相対するヤンとラインハルトがかっこいいんだ。

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中山七里のミステリー小説|1度読んだらハマるシリーズ

ミステリー

今も変わらず読み続けている中山七里さんの小説。今年も何冊か読みました。その中から2作品のご紹介です。

ひつじ。
ひつじ。

七里さんのシリーズものは、1度読んだらハマるんだよね。

『復讐の協奏曲』

あらすじ

少女を惨殺した過去を持つ弁護士・御子柴礼司。事務所に“この国のジャスティス”と名乗る者の呼びかけに応じた800人以上からの懲戒請求書が届く。処理に忙殺されるなか事務員の洋子は、外資系コンサルタント・知原と夕食をともに。翌朝、知原は遺体で見つかり、凶器に残った指紋から洋子が殺人容疑で逮捕された。

かつて少女を惨殺した過去を持つ弁護士・御子柴礼司が、法廷で逆転劇を繰り広げるストーリーです。彼の生き方が興味深くて、欠かさず読んでいるシリーズ。今回は事務員の洋子にスポットが当たっていました。

ひだまりさん。
ひだまりさん。

今まで謎だった彼女の過去や、胸のうちが明かされているよ。

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『ドクター・デスの遺産』

あらすじ

捜査一課の高千穂明日香は、犬養隼人刑事とともに通報が入った少年の自宅を訪ねると、少年の父親の通夜が行われていた。事情を聞くと、見知らぬ医者と思われる男が父親に注射を打ったという。日本では認められていない安楽死を請け負う医師の存在が浮上するが、少年の母親はそれを否定。そんななか、第二の事件が起こり・・・。

刑事・犬養隼人シリーズ『ドクター・デスの遺産』は、安楽死を扱ったミステリーです。刑事ものとして楽しめることはもちろん、テーマがテーマだけに苦味が残る読後感。読み応えがありました。

ひだまりさん。
ひだまりさん。

なかなか深い結末だった。

太田愛の絶品ミステリー&ファンタジー

最後に、今年初めて読んでどハマリした太田愛さんの小説4冊です。

太田愛さんはドラマ『相棒』の脚本も手掛けられた人。面白くないはずがない。すっかりハマりました。

ひつじ。
ひつじ。

めちゃめちゃ面白いよ。イチオシはトリオシリーズ。

『犯罪者』

あらすじ

白昼の駅前広場で通り魔事件が発生。犯人は逮捕されたが、ただひとり助かった青年・修司は搬送先の病院で奇妙な男から「逃げろ。あと10日生き延びれば助かる」と警告される。なぜ自分は10日以内に殺されなければならないのか。相馬刑事によって命を救われた修司は、鑓水と3人で事件の真相を追う。

「裁かれない悪」を扱ったミステリー小説。繁藤修司、相馬亮介、鑓水七雄のトリオシリーズ1作目です。ドラマ『相棒』を思わせるキャラや、ドキドキの展開があり、めちゃめちゃ面白かったです。

ひだまりさん。
ひだまりさん。

1作目は3人の出会いと修司にスポットが当たっていたよ。

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『幻夏』

あらすじ

12歳の夏、少年は川辺の流木に奇妙な印を残して姿を消した。23年後、刑事となった相馬は少女失踪事件の現場で同じ印を発見する。相馬の胸に消えた親友の言葉が蘇る。「俺の父親、ヒトゴロシなんだ」あの夏、本当は何が起こっていたのか。今、何が起ころうとしているのか。人が犯した罪は、正しく裁かれ、正しく償われるのか?

トリオシリーズ2作目『幻夏』。今回は相馬刑事にスポットが当たっていました。テーマは 「冤罪」 。理不尽で苦くて切なさを感じましたが、トリオシリーズの中では『幻夏』が1番好きです。

ひだまりさん。
ひだまりさん。

たまらず号泣した。

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『天上の葦』

あらすじ

白昼、老人は渋谷の交差点で何もない空を指して絶命した。興信所を経営する鑓水と修司のもとに不可解な依頼が舞い込んだ。彼らは渋谷で死んだ老人の真相を突き止めることに・・・。その頃、刑事の相馬は 姿を消した公安警察官の捜索を極秘裏に命じられるのだった。

トリオシリーズ3作目『天上の葦』は、ミステリーを絡めながら戦争を背景にメディアと言論の自由について書かれた小説。作者の強いメッセージを感じました。真実を伝えることが叶わなかった時代を生きた人々の思いが胸に刺さります。

ひだまりさん。
ひだまりさん。

今回は鑓水にスポットが当たっていたよ。

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『彼らは世界にはなればなれに立っている』

あらすじ

“始まりの町”の初等科に通う少年・トゥーレ。ドレスの仕立てを仕事にする母は、“羽虫”と呼ばれる存在だ。誇り高い町の住人たちは、他所から来た人々を公然と差別している。町に20年ぶりに客船がやって来た日、歓迎の祭りに浮き立つ夜にそれは起こった。トゥーレの一家に向けて浴びせられた悪意。やがてトゥーレの母は誰にも告げずに姿を消した。

太田愛さんの初のファンタジー小説。テーマは「差別」です。「羽虫」と呼ばれる、帰るべき故郷を持たない流民を主軸として、日常的に差別が行われる悲しく切ないストーリー。最初から最後まで、理不尽で可哀想で救い難い物語でした。

ひだまりさん。
ひだまりさん。

太田愛さんはファンタジーも絶品。さすがだった。

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読んでよかった小説まとめ

2020年に、小説好きな私がどハマリした小説でした。紹介した本はこちらです。

紹介した本
  • 『オービタル・クラウド』
  • 『イヴの時間 another act』
  • 『三体Ⅱ 黒暗森林』
  • 『クスノキの番人』
  • 『イノセンス』
  • 『52ヘルツのクジラたち』
  • 『アルスラーン戦記』
  • 『銀河英雄伝説』
  • 『復讐の協奏曲』
  • 『ドクター・デスの遺産』
  • 『犯罪者』
  • 『幻夏』
  • 『天上の葦』
  • 『彼らは世界にはなればなれに立っている』

イチオシは、町田そのこさん『52ヘルツのクジラたち』、田中芳樹さん『アルスラーン戦記』&『銀河英雄伝説』、太田愛さん『幻夏』です。

4冊とも今年初めて読んだ作家さんの小説でした。絶品です。

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