恒川光太郎おすすめ小説|行ってみたい異世界をランキングにしてみた
ここに行ってみたい!異世界ランキング
恒川光太郎さんの小説を読んでいると、もれなく本の世界に行きたくなるんですよね。ちょっぴり怖くもあるけど、魅力があるんです。
恒川さんが描く異世界を、行ってみたい順にランキングにしてご紹介。
ホラー&SFファンタジーで、私が読んだ中から厳選しました。恒川さんの小説は面白くておすすめです。
ジブリアニメを連想する世界もあるよ。
【恒川光太郎】行ってみたい異世界ランキング|10位〜7位
まずは第10位〜7位です。
ここではない、違う世界。もしも行くことができたらと、想像が膨らみました。
憧れる・・・。
第10位『夜行の冬』真夜中の旅(「竜が最後に帰る場所」より)
幻想的な5つのホラー短編集
しんと静まった真夜中を旅する怪しい集団。降りしきる雪の中、その集団に加わったぼくは、過去と現在を取り換えることになった― (夜行の冬)。古く湿った漁村から大都市の片隅、古代の南の島へと予想外の展開を繰り広げながら飛翔する5つの物語。日常と幻想の境界を往還し続ける短編集。
第10位は「竜が最後に帰る場所」の中の一話『夜行の冬』で描かれた真夜中の旅、夜行の行列です。
夜行様の後をゾロゾロとついて、一晩中歩き続ける旅。行き着く先はパラレルワールドでした。・・・いわゆる、世界線移動かな。
怖いけど、一緒に歩きたくなる魅力がある。
夜行はパラレルワールドの自分を何度も体験できるんです。ちょっぴり興味がわきますよね。
今とは違う自分でも、中身は一緒なんだけど。
第9位『秋の牢獄』時間ループ世界
3つの短編集
11月7日水曜日。女子大生の藍は秋のその日を何度もくり返している。何をしても、どこに行っても、朝になれば全てがリセットされ、再び11月7日が始まるのだった。このくり返しに終わりは来るのか。(秋の牢獄より)
表題作「秋の牢獄」は時間SFファンタジーです。お金の心配もいらなくて、死んでも元に戻る時間ループ世界に魅力を感じました。旅行とかも行き放題なんですよね。
戻れるとわかっていれば、体験してみたい。
ずっと戻れないのは嫌だけど、時間が無限に使えるのは魅力です。
でも、時間ループ世界は環境によっては、すごく残酷なことになる時があって・・・。その辺りが恒川さんっぽいホラー感がありました。
なかなか上手くはいかないものなのかも。
第8位『雷の季節の終わりに』穏
異世界ファンタジー
ひっそりと存在する町・穏。そこで暮らす賢也は、あるとき「風わいわい」に取り憑かれてしまう。やがて彼は穏にいられなくなり・・・。
第8位は『雷の季節の終わりに』で描かれた異世界「穏」です。誰でも行けるところではなくて、限られた人々にだけ見えるところ。どこか懐かしい気配がただよう町でした。
「穏」にいる”風わいわい”に会いたい。
“風わいわい”は、いろんな人に取り憑きながら余生を楽しんでいるこの世ならぬものです。ちょっぴりホラー感があるけど可愛いいんですよね、風わいわい。
私にも降りてこないかな。
第7位『神家没落』カフェ・ワラブキ(「秋の牢獄」より)
3つの短編集
春の夜、男はほろ酔い気分で歩いていると一件の民家に出くわした。そこにはこの家を守っているという翁のお面をつけた老人がいた。家守の役目から開放された老人は消え、代わりに男が家守を引き継ぐことに・・・。(神家没落より)
短編小説「秋の牢獄」の中の一話『神家没落』で描かれた神家のカフェ・ワラブキに行ってみたいです。
神家の庭にある井戸水とマンゴーのような果実が美味しそうなんですよね。若返りの効果もある!?・・・と言われれば、食べないわけにはいきません。
カフェ・ワラブキのメニュー、美味しい水とマンゴー芋を食べたい。
マンゴー芋とか、絶対おいしいやつでしょ。
【恒川光太郎】行ってみたい異世界ランキング|6位〜4位
続きまして第6位〜4位です。
幻想的な異世界は、神がかっていて神秘的な感じがしました。哀愁感じる3作品です。
ぼくも好きな作品ばかり。
第6位『風の古道』神々の道(「夜市」より)
2つの短編集
7歳のときに初めて迷い込んだ未舗装の道に、友だちと再び足を踏み入れた主人公。限られた人にしか見えない神々の道―。不思議な青年・レンに導かれながら家路を辿る途中でハプニングがおこる。友だちが拳銃で撃たれて死んでしまったのだ。
『風の古道』は短編集「夜市」の中の一話です。限られた人にしか見えない神々の道、古道が怖くも神秘的な雰囲気。一度足を踏み入れたら簡単には戻れないのだけど、憧れを感じずにはいられないんです。
そこには、ひとりの青年がいました。死ぬまで古道を旅する永久放浪者、レン。
古道に行って、レンに会いたい。
彼と一緒に古道を歩いてみたいです。そんなことを思わせてくれる『風の古道』は、哀愁感じる素敵な物語でした。
恒川さんが描くと「古道」も異世界になるのがすごいよね。
第5位『箱のなかの王国』箱庭世界(「箱庭の巡礼者たち」より)
SFファンタジー短編集
ある夜、少年は優しい吸血鬼を連れ、竜が棲む王国を出た。祖母の遺志を継ぎ、この世界と繋がる無数の別世界を冒険するために。時空を超えて旅する彼らが出会った不思議な道具「時を跳ぶ時計」、「自我をもつ有機ロボット」、そして「不死の妙薬」。人智を超えた異能(ギフト)がもたらすのは夢のような幸福か、それとも忘れられない痛みか。
第5位は「箱庭の巡礼者たち」の中の一話『箱のなかの王国』で描かれた箱庭世界です。箱のなかに広がる異世界は、見ているだけでもワクワクが止まらなくなりました。
リアル世界での人生を楽しみ尽くしたら、そのときは箱庭世界に行ってみたい。
そして箱庭世界から次元鉄道に乗って、また別の世界へ。本の登場人物、ルルフェルとミライ・リングテルのように旅をするのも楽しそうです。
箱庭世界を眺めていたら、行きたくなっちゃうだろうな。
第4位『夜市』妖怪たちのフリマ
2つの短編集
裕司から「夜市にいかないか」と誘われた大学生のいずみ。「夜市」 が開催される岬の森は、この世ならぬ不思議な市場が開かれていた。小学生のころに夜市を訪れた裕司は、弟と引き換えに「野球の才能」を買ったのだという。そのことをずっと後悔していた。
第4位は表題作『夜市』で描かれた妖怪たちのフリマ、夜市です。限られた人しか訪れられない不思議な市場。そこは何か買うまで出られないというルールがありました。
ちょっぴり怖いけど、行ってみたい。
恒川さんが描くと、怖くても魅力的なんですよね。美しく感じるというか。怖いもの見たさで行ってみたくなります。
私は何を買うんだろう?
【恒川光太郎】行ってみたい異世界ランキング|ベスト3
最後はベスト3位です。
観光に訪れたい場所や、住んでみたいところなど楽しそうな世界でした。
ワクワク。
第3位『銀の船』時空船ブリガドーン(「白昼夢の森の少女」より)
ダークファンタジー10の短編集
空を飛ぶ巨大な船がこの世界に存在すると、ずっと信じていた。青少年の自立支援プログラムで知り合ったまっさんも その船を見たことがあるらしい。ある日、短大生になったナナコの元に時空船ブリガドーンが現れて・・・。
短編小説「白昼夢の森の少女」より『銀の船』で描かれた時空船ブリガドーンが魅力あふれていました。永遠に時空を旅する船です。
いっときだけ、ブリガドーンに乗ってみたい。
永遠に乗り続けなければならないのは困るけど、期間限定なら乗ってみたいです。船の中は街になっていて、いろんな人がいて楽しそうなんですよね。
時空船ってところが良いな。
第2位『滅びの園』想念の異界
ホラー・ファンタジー長編
ある日、とつぜん天空に現れた<未知なるもの>。世界で増殖する不定形生物プーニー。抵抗値の低い者はプーニーを見るだけで倒れた。世界を救う作戦は、ただ一つ―。
第2位は長編小説『滅びの園』で描かれた想念の異界です。まさに天国のようなところなんですよね。犯罪もなければお金の価値観もない世界。
想念の異界で暮らしたい。
宝石や金塊などが落ちているから、それを売ったら、たちどころに大金持ちです。・・・ゆったりとした時を過ごせそう。
夢の世界だ。
第1位『物語の断片2 静物平原』タンガース平原(「箱庭の巡礼者たち」より)
SFファンタジー短編集
ある夜、少年は優しい吸血鬼を連れ、竜が棲む王国を出た。祖母の遺志を継ぎ、この世界と繋がる無数の別世界を冒険するために。時空を超えて旅する彼らが出会った不思議な道具「時を跳ぶ時計」、「自我をもつ有機ロボット」、そして「不死の妙薬」。人智を超えた異能(ギフト)がもたらすのは夢のような幸福か、それとも忘れられない痛みか。
第1位は先程も紹介した「箱庭の巡礼者たち」の中から別の一話、『物語の断片2 静物平原』で描かれたタンガース平原です。短編小説だけど物語は繋がっているんですよね。
タンガース平原に広がるパラファクトを見てみたい。
ルルフェルとミライ・リングテルが旅をした先にある平原。そこにはパラファクト(千年間ずっと時間静止した三十万の人々と、草木も含めて止まってしまった生物たち)がありました。
きっと圧巻の光景だよね。
行ってみたい異世界ランキングまとめ
恒川光太郎さんおすすめ小説の中から、行ってみたい異世界ランキングでした。
- 『物語の断片2 静物平原』タンガース平原(「箱庭の巡礼者たち」より)
- 『滅びの園』想念の異界
- 『銀の船』時空船ブリガドーン(「白昼夢の森の少女」より)
- 『夜市』妖怪たちのフリマ
- 『箱のなかの王国』(「箱庭の巡礼者たち」より)
- 『風の古道』神々の道(「夜市」より)
- 『神家没落』カフェ・ワラブキ(「秋の牢獄」より)
- 『雷の季節の終わりに』穏
- 『秋の牢獄』時間ループ世界
- 『夜行の冬』真夜中の旅(「竜が最後に帰る場所」より)
一番行ってみたい異世界はタンガース平原(「箱庭の巡礼者たち」より)です。想像するだけでも、千年間ずっと時間静止した三十万の人々は圧巻でした。
恒川さんの小説は、怖くも美しく感じる異世界が魅力なんだよね。