癒されたいときに読みたい!ほっこり心温まる小説|日常に疲れたときにオススメ

ほっこり心温まる小説
実際に読んだ小説の中から、ほっこり心温まる小説を厳選しました。どれも面白かった本ばかりです。
- 読むと元気になれる
- 辛いとき・疲れたときにもおすすめ
- 心に染みて優しい気持ちになれる
- ほのぼのと心が温まる
癒されたいとき、日常に疲れたときにオススメの本特集です。読むと元気になれる!ぜひ読書の参考にして下さいね。

本を読んでリラックスしよう!
ほっこりする小説|癒されたいときにオススメ

まずは癒されたいときにオススメ、ほっこりする小説。心が温まります。
『木曜日にはココアを』青山美智子
ココアのような甘い物語
僕が働く喫茶店には 不思議な常連さんがいる。必ず木曜日に来て同じ席でココアを頼み、エアメールを書く。僕は その女性を「ココアさん」と呼んでいる。ある木曜日、いつものようにやって来たココアさんは 俯いて ぽろりと涙をこぼしたのだった。人知れず頑張っている人たちを応援する温かい12色の物語。
12話の短編集『木曜日にはココアを』は、どれも温かな物語で癒されました。甘いココアを飲んでいるようなホッコリとした気分を味わえる一冊。幸せを感じたいときにオススメてす。

脇役のマスターが好き。
本の表紙は田中達也さんのミニチュアアートなんですね。ココアの温かなカフェの雰囲気が素敵でした。

『羊と鋼の森』宮下奈都
青年の成長物語
主人公・外村は ピアノの調律にみせられたことから調律師としての人生を歩み始める。彼の成長を温かに綴った物語。
2016年本屋大賞受賞作『羊と鋼の森』は、ピアノの調律師の成長を描いたお話です。この小説が持つ雰囲気を一言で表すなら「静謐」。厳かで濃密な時間を味わえます。文章が美しく安らぎを感じました。

ゆっくり時間をかけて読みたい一冊。
ピアノの調律師として、人として、自分の信じた道を歩んでゆく主人公を見ていると勇気をもらえました。

『映画 ドラえもん のび太の月面探査記』辻村深月
映画ドラえもん×辻村深月
月にはうさぎがいる!と信じているのび太は、みんなから笑われてしまう。見かねたドラえもんは〈異説クラブメンバーズバッジ〉を使って、のび太と月の裏側にウサギ王国を作ることに・・・。
『映画 ドラえもん のび太の月面探査記』は、辻村深月さんが脚本を手がけたドラえもんの映画の小説版。原作は藤子・F・不二雄さんです。辻村さんのドラえもん愛がたっぷり詰まっていました。ワクワクの大冒険、そして「友情」を感じられてほっこりします。

お互いがお互いを信頼しあう。そういう関係って良いよね。
ドラえもんがのび太くんに向けた温かな視線や、のび太くんとルカの友情・・・。人との繋がりを感じたい時にオススメの1冊です。

元気になれる小説|美味しそうなご飯と癒し
疲れたとき、辛いときでも美味しいご飯を食べるとエネルギーがわく。ご飯には作り手の愛情がたっぷりつまっています。

美味しそうなご飯がでてきて愛情が感じられる小説だよ。
『東京すみっこごはん』成田名璃子
愛情を実感できた小説
東京にある古ぼけたご飯屋さん。そこは、様々な人が集まる 「共同の台所」 だった。美味しいご飯に、心も体も元気になる1冊。
シリーズ一作目『東京すみっこごはん』です。心も体も温まりました。すべての料理に愛情がつまっていて優しい。登場人物たちの愛を感じて、ほっこりと癒されるんです。疲れているときにオススメの小説。

明日の自分は今日の自分よりマシなんじゃないかと前向きになれた。
東京にひっそりとあるご飯屋「すみっこごはん」。共同の台所は人々の拠り所でした。


『ランチのアッコちゃん』柚木麻子
ほっこりと優しい物語
彼氏にフラれ、落ち込んでいた三智子は、部長・黒川敦子からランチに誘われ・・・。
『ランチのアッコちゃん』は、読み終わったあとに元気になれる4つの短編集。ほっこりと優しい物語でした。どのお話も自分に自信が持てなかったり、しょげてる人がでてきます。でも食べることを通じて前向きに生きていく。

人との繋がりや温かさを実感したよ。
食べ物の描写も美味しそうで、読んでいるとお腹がすいてきました。

心に染みて優しい気持ちになれる|原田マハさんの小説
心に染みて優しい気持ちになれる原田マハさんの小説から2冊を厳選しました。

原田さんの本は読みやすいよね。
『スイート・ホーム』原田マハ
愛に満ちた家族の物語
小さな洋菓子店「スイート・ホーム」で繰り広げられる家族の物語。こころがホカホカになる、幸せのレシピ。その中にあるのは・・・。
読後感が最高に良い『スイート・ホーム』。愛を感じて泣きました。日常にこそたくさんの幸せがつまっていることを実感した一冊です。8つの連作短編集。

誰かを大切に想う気持ちって温かい。
ここで描かれている人たちのように、いつも誰かを想っていたい。人間関係に疲れたときにオススメの小説です。

『デトロイト美術館の奇跡』原田マハ
実話を元にした感動の物語
綺羅星のようなコレクションを誇る美術館が、市の財政難から存続の危機にさらされる。市民の暮らしと前時代の遺物、どちらを選ぶべきか? 全米を巻き込んだ論争は、ある男の切なる思いによって変わっていく―。アメリカの美術館で本当に起こった感動の物語。
『デトロイト美術館の奇跡』は、アメリカにある「デトロイト美術館」での出来事を元にした感動秘話。原田マハさんのアート小説です。絵画を守ろうとする人々の温かな愛情にあふれた物語でした。

ほっこりと感動した。
原田さんの言葉は魔法のようですね。言葉ひとつひとつに込められた思いが温かいんです。アートに詳しくなくても楽しめました。

ほのぼのする小説|幻想的なファンタジー・長野まゆみ
ほのぼのと癒されて、どこか懐かしい。子ども心を思い出す長野まゆみさんのファンタジー小説を2冊ご紹介します。

不思議な物語だよ。
『耳猫風信社』長野まゆみ
懐かしい気持ちになる物語
なかなか行きつけないとなり町、雨の日に出逢った眼帯の少年・・・。ぼくは日記帳を買いに隣町を訪れた。そこでふしぎな少年と出会う。隣町は何もかも不思議であふれていた。
『耳猫風信社』を読んで、ファンタジックな空気感に懐かしい気持ちになりました。長野さんが描く小説はホンワリと温かい気持ちになりますね。ここじゃない、非日常感を味わえます。

不思議な世界観が魅力。
どこか懐かしい感覚。子どものときの目線に戻ってホッコリと癒されました。日常に疲れたときにオススメです。

『宇宙百貨活劇 ペンシルロケット・オペラ』長野まゆみ
不思議で幻想的な物語
双子のミケシュとロビンが織り成す、愛おしく美しい物語。ファンタジックな短編集。
『宇宙百貨活劇 ペンシルロケット・オペラ』は、双子(ツイン)を主人公とした短編集。幻想的なファンタジーです。ゆったりとした空気感と双子の男の子が可愛くてホッコリしました。アニメ映画『銀河鉄道の夜』のような幻想的で不思議な世界なんですよね。

この世界観に憧れる。
非日常を味わいたいとき、癒されたいときにオススメの一冊です。

切なくも愛おしい日常に幸せを実感|江國香織の小説
何気ない日常をつづった江國香織さんの小説は、目に見えない幸せを実感します。ゆったりとした空間を味わいたいときにオススメの、とっておきの物語をピックアップしました。

江國香織さんの本はボクも好きなんだ。
『ホテル カクタス』江國香織
切なくも愛しい物語
街はずれに古びたアパートがありました。「ホテル カクタス」です。そこには、ちょっと変わった住人が住んでいます。
ゆるりと時間が流れているような心地よさ。『ホテル カクタス』は、ホッとひと息つける小説です。登場人物は「帽子」と「きゅうり」と 数字の「2」。ちょっと変わったキャラが魅力です。

彼らが人のように思えて、ふとした瞬間に、あっ!人じゃないんだよねと気づく。
当たり前で貴重な時間が輝かしく思えました。3人のうち、だれに似ているだろう?と想像しながら読むのも楽しめます。

『なかなか暮れない夏の夕暮れ』江國香織
ゆったりとした日常とミステリ
本ばかり読んでいる稔、姉の雀、元恋人の渚、娘の波十、友だちの大竹と淳子・・・。切実で愛しい小さな冒険の日々と頁をめくる官能を描き切る長篇小説。
『なかなか暮れない夏の夕暮れ』は、ゆったりと流れる日常が心地よい小説です。本を読むことに幸せを感じました。1つの物語の中で3つの世界が同時進行して、ゆるく進んでいく。違う世界に浸る楽しさと日常の安心感を味わえます。

江國さんの北欧ミステリーも魅力なんだ。
江國さんのミステリーは新鮮ですね。ほんの少しの孤独と同時にたくさんの愛情が描かれていました。最後は温かな気持ちになります。

楽しさ100%!落ち込んだときにおすすめ|心に染みる児童文学
最後に児童文学より、大人が読んでも心に染みる物語をご紹介します。

おすすめの児童文学だよ。
『カラフル』森絵都
ハートフルな青春小説
死んだはずのぼくの元に現れた天使。抽選に当たったおかげで 別の人の体にホームステイすることに・・・。
『カラフル』は心が疲れたときに読みたい小説。心が温まると同時に、自分を見つめ直したくなりました。世界は自分に向けられた愛であふれているのを実感できるんですよね。

自分に向けられた愛をちゃんと感じとれる人でありたいな。
落ち込んだとき、何もかもイヤになったときに読むと元気になれるかもしれません。

『三人の旅人たち』ジョーン・エイキン
旅に出掛けたくなる物語
とほうもなく大きな砂漠の真ん中にある、ちっぽけな駅「さばく」。そこには3人の男が住んでいました。ある時、貯金を貯めた男が1週間の旅に出ると言い・・・。
【教科書作品】
『三人の旅人たち』は、『しずくの首飾り』に収められている1話。退屈な毎日を送っていた3人の駅員たちが旅にでて幸せを見つけるお話です。行動をしてみるのは大切。それによって、思わぬ幸せを発見できるかもしれません。

旅に出たくなったよ。
知ってるところではなくて、どこか知らないところが良いですね。「旅の楽しさ」と「学び」が伝わってきました。

『カレーライス』重松清
子どもの成長を感じる物語
ぼくは悪くない。だから、絶対に 「ごめんなさい」 は言わない。言うもんか、お父さんなんかに。カレーライスを通じて子どもの成長を描いた、ピリッと辛くてほんのり甘い物語。「カレーライス」 より。
【教科書作品】
『はじめての文学 重松清』に収められている『カレーライス』。カレーライスを通して子どもの成長が感じられるお話でした。大人になってから読むと子どもの気持ちと親の気持ちがわかって面白いんです。

子どもの成長を見つめる親は、とても貴重な体験をしているんじゃないかと思った。
反抗期のひろしくんが可愛くてほっこりします。もう甘口じゃなくて中辛カレー。・・・カレーライスが食べたくなりました。

ほっこり心温まる小説まとめ
癒されたいときに読みたい、ほっこり心温まる小説でした。ぜひ、おうち時間で物語の世界にひたる幸せを味わって下さい。
- 『木曜日にはココアを』
- 『羊と鋼の森』
- 『映画 ドラえもん のび太の月面探査記』
- 『東京すみっこごはん』
- 『ランチのアッコちゃん』
- 『スイート・ホーム』
- 『デトロイト美術館の奇跡』
- 『耳猫風信社』
- 『宇宙百貨活劇 ペンシルロケット・オペラ』
- 『ホテル カクタス』
- 『なかなか暮れない夏の夕暮れ』
- 『カラフル』
- 『三人の旅人たち』
- 『カレーライス』



