【思いっきり泣ける小説】涙が止まらない!ファンタジー・恋愛からミステリーまで
本を愛してやまない私が、号泣間違いなしの小説をご紹介します。
- 絶対泣けるファンタジー&ヒューマン・恋愛小説
- 切なくて泣けるミステリー小説
思いっきり泣きたいときにオススメの小説です。泣けるだけではなく、面白かったものを集めました。
ハンカチ必須だよ。
絶対泣ける!ファンタジー&ヒューマン・恋愛小説
号泣間違いなしのファンタジーとヒューマン小説です。思いっきり泣きたいときにどうぞ。
感動した。
『スロウハイツの神様』辻村深月
必ずラストに号泣する!
脚本家の赤羽環が暮らす アパート「スロウハイツ」。そこには 人気作家チヨダ・コーキをはじめ、様々な人たちが住んでいた。やがて 新しい住人がやってきて・・・。
文庫版で上下巻。上巻の伏線が下巻で全て回収されます。・・・だから必ず下巻まで読みましょう。最後は号泣間違いなし。人を好きになる気持ちは尊いですね。これはある意味恋愛小説。温かな気持ちになりました。
下巻の巻き返しがすごい。上巻あっての下巻。
『ツナグ』辻村深月
感動の連作短編小説!
もしも亡くなった人に会えるとしたら・・・。「ツナグ」 が仲介人となり、それぞれの思いを繋げる。涙が止まらなくなる感動の小説。
5つの物語からなる連作短編集です。もしも亡くなった人にもう一度会えるとしたら?大切な人と心が通いあっているときは、とても幸せな気持ちになります。いつまでも繋がっていたい。感動すること間違いなしです。
「ツナグ」 というタイトルがお気に入り。
『かがみの孤城』辻村深月
圧巻のラスト!
心に傷を負い、家に引きこもっていた中学生のこころ。ある日、突然部屋の鏡が光りだして・・・。
辻村深月さんのファンタジー小説。伏線がいたる所にちりばめられていて、ラストに全て回収されるのは圧巻です。読後は優しさがにじみ出て、ポロポロと泣けてきました。ひとりで悩んでいる子や大人にもオススメの1冊。
君はひとりじゃないんだよ。
『図書館の魔女』高田大介
言葉のファンタジー
ある日キリヒトは 図書館の魔女・マツリカに仕えることになった。「ことば」 を操る彼女は 自分の声を持たない少女だった―。
キリヒトの正体がわかったとき、彼の使命を思い号泣しました。そしてヴァーシャが嗚咽したシーンでも・・・。残された者にとって言葉は救いにもなるんですよね。そこには様々な思いがつまっているからです。
言葉って尊い。
『デューク』江國香織
飼い主とペットの温かな物語
デュークが死んだ。たまご料理と梨と落語が好きで、キスのうまい犬のデュークが死んだ翌日乗った電車で、わたしはハンサムな男の子に巡り合った・・・。出会いと分れの不思議な一日を綴った「デューク」。コンビニでバイトする大学生のクリスマスイブを描いた「とくべつな早朝」を含む21編を収録した短編集。
『つめたいよるに』に収められている1話。『デューク』は 過去にセンター試験に全文が掲載されました。試験の最中なのに泣き出してしまった人たちがいたと話題になった小説です。・・・その気持ちがわかる。いつも最後の少年の言葉に泣いてしまいます。
切なくも心温まる物語。
『世界から猫が消えたなら』川村元気
世界からモノが消えていく―
ある日、余命わずかであることを宣告された僕。絶望して家に帰った僕の前に現れたのは 悪魔だった・・・。
ちょっぴり可笑しくて、でも切なくて泣きました。寿命を伸ばすために世界からモノを消していく。でも、それは自分の大切な思い出を消していることに他ならないと気づきました。
側にあるモノたちの大切さを改めて認識した小説。
『神様のカルテ』夏川草介
ダントツの泣ける小説
信州の病院で働く内科医・栗原一止に、大学病院の誘いがかかる。悩む彼の背中を押してくれたのは・・・。
夏川さん『神様のカルテ』シリーズ記念すべき1冊目。医療小説です。夏川さんは現役のお医者さま。このシリーズはどれも号泣します。読みやすいので、普段あまり本を読まない人にも胸を張ってオススメできる小説。
優しい涙と悲しい涙。切ないけど温かい気持ちになるよ。
切なくて泣ける!ミステリー小説
ハラハラドキドキも味わえて泣けるミステリー小説をご紹介。きっと切なさに涙します。
面白かった。
『罪人が祈るとき』小林由香
最後は涙腺崩壊!!
子どもを亡くした父親と自殺を決意した少年―。同じ空を見上げたとき 2人はなにを祈るのか。涙なくしては読めない感動のラスト。衝撃のデビュー作『ジャッジメント』に続く長編ミステリー。
小林由香さん『罪人が祈るとき』。テーマは 「いじめ」 と 「復讐」 です。重めミステリーですが、切なくて号泣しました。涙腺が壊れてしまったかと思うほどに。・・・本当の罪人は誰なのか考えてしまいます。
罪人の祈りに涙腺崩壊。
『北斗 ある殺人者の回心』石田衣良
孤独な少年を描いた物語
孤独な少年・北斗は、両親から虐待を受け、過酷な人生を歩んでいた。やがて里親の綾子に引き取られてからは、平穏な日々を送っていたが、それも長くは続かなかった・・・。
苦しくて切ない。かなり重めミステリー小説です。WOWOWでドラマ化されました。父と母よりも温かかった自動販売機のシーンは切なすぎて号泣です。・・・壮絶。最初から最後まで気分は晴れず、複雑な気持ちのまま読み終わりました。
感情移入しっぱなしだった。
『Aではない君と』薬丸岳
自分の子供が“少年A”になった―
翼が逮捕された。吉永は息子の逮捕に衝撃を受ける。真相を探ろうとする父と、何も語ろうとしない息子。やがて吉永は、付添人制度というものがあると知り・・・。
もし子供が殺人を犯してしまったら? 加害者の父が苦しむ姿が切なくて号泣。重めテーマですが、読みやすいのが薬丸岳さんの小説の魅力です。身近に起こりえることかもしれないから真剣に読んでいました。
映画も泣けるんだ。
『スタフ staph』道尾秀介
この罪を救えますか?
夏都は、ランチワゴンで生計をたてていた。ある日ひょんなことから中学生アイドル・カグヤと出会い、力になるのだが・・・。
家族に重点を置いたミステリー小説。救えなかった罪に思いを馳せてポロポロと泣きました。・・・切ない。道尾さんが描く子供は翳りがありますね。彼らを抱きしめてあげたくなりました。
最後は涙が止まらなかった。
『手紙』東野圭吾
加害者の家族を描いた物語
月に一度、強盗殺人の罪で服役中の兄・剛志から 弟・直貴のもとに手紙が届く。しかし、ことある事に「強盗殺人犯の弟」というレッテルをはられ・・・。
『手紙』は加害者の弟になってしまった直貴の物語。泣けます!理不尽でも苦しくても生きていかなければならない。家族を守るために、あることを決意した直貴。ラストは涙が止まらなかったです。
ハンカチ必須。
『イノセント・デイズ』早見和真
切なさ100%!
元恋人の家に火をつけ、妻と子供を殺めた罪で田中幸乃は死刑判決を受ける。なぜ彼女はそんな犯行に及んだのか? 辛い過去、彼女を慕う人々、切なさと優しさが交差する・・・
切なさのオンパレードです。主人公の雪乃は、なぜ死刑囚になったのか。その理由があまりにも悲しすぎました。彼女を思う慎一の言葉に号泣・・・。涙が止まらず、いったん本を置かずにはいられなかったです。
最初から最後まで切ない。
【まとめ】泣ける小説はそれだけですごい
絶対泣ける!ファンタジー、ヒューマン、恋愛小説でした。紹介した小説はこちらです。
- 『スロウハイツの神様』
- 『ツナグ』
- 『かがみの孤城』
- 『図書館の魔女』
- 『デューク』
- 『世界から猫が消えたなら』
- 『神様のカルテ』
- 『罪人が祈るとき』
- 『北斗 ある殺人者の回心』
- 『Aではない君と』
- 『スタフ staph』道
- 『手紙』
- 『イノセント・デイズ』
厳選してて思ったのですが、泣ける小説って、それだけですごいんです。文字の羅列なのに感情移入して泣いてしまう。
泣くには、どれだけ物語に入れるか (共感能力) が必要です。
小説を読むと、登場人物(相手)の気持ちを考えたりすることも養える。いっぱい共感する(泣く)ことは自分のためにもなるんですよね。
ぼくもたくさん本を読もう。