【本当に面白い】一度は読むべき本|ミステリー&ホラー小説おすすめ
一度は読むべき!ミステリー&ホラー小説
私を読書沼に落とした名作小説(ミステリー&ホラー)を厳選しました。実際に読んで心が揺さぶられた、人生一度は読むべき本です。
まだ読んだことなければ迷わず読もう。
ミステリー|最高に面白かった小説
まずはミステリー小説からご紹介。めちゃめちゃ面白かったので、おすすめです。
さっそく読まなきゃ!
『幻夏』太田愛
テーマは 「冤罪」
12歳の夏、少年は川辺の流木に奇妙な印を残して姿を消した。23年後、刑事となった相馬は、少女失踪事件の現場で同じ印を発見する。・・・あの夏、本当は何が起こっていたのか。今、何が起ころうとしているのか。人が犯した罪は、正しく裁かれ、正しく償われるのか?
ドラマ『相棒』の脚本を手掛けた太田愛さんの小説です。修司、鑓水、相馬のトリオシリーズ2作目。1冊で完結しているから、こちらから読んでも良いけど『犯罪者』を先に読むのがおすすめ。キャラに愛着がわきます。
このシリーズは全て面白かったよ。
『木曜組曲』恩田陸
重松時子は自殺か、それとも・・・
小説家・重松時子が薬物死を遂げてから4年。時子に縁の深い女たちが今年もうぐいす館に集まり、彼女を偲ぶ宴が催された。なごやかな会話は 謎のメッセージをきっかけに、いつしか告発と告白の嵐に飲み込まれて・・・。
恩田陸さんの小説では『木曜組曲』と、次に紹介する『三月は深き紅の淵を』が1番面白いと思っています。良い意味での恩田陸らしさが出ている作品。こちらは読んでおきましょう。
恩田さんの心理描写が絶品
『三月は深き紅の淵を』恩田陸
読書好きにおすすめ短編集
鮫島巧一は趣味が読書という理由で、会社の会長の別宅に2泊3日の招待を受けた。彼を待ち受けていた好事家たちから聞かされたのは、その屋敷内にあるはずだが、10年以上探しても見つからない稀覯本『三月は深き紅の淵を』の話・・・。他、短編3つ。
幻の本をめぐる4つの短編集。本読みには嬉しい「読書」が当たり前の空気感が心地よくて、くり返し読んでいる1冊です。読書好き、特に小説好きには楽しめるかと・・・。
短編集だから読みやすいよ。
『イノセント・デイズ』早見和真
切なさ100%!ラストに衝撃!!
元恋人の家に火をつけ、妻と子供を殺めた罪で田中幸乃は死刑判決を受ける。なぜ彼女はそんな犯行に及んだのか? 辛い過去、彼女を慕う人々、切なさと優しさが交差する・・・。日本推理作家協会賞受賞作。
めちゃめちゃ切なくて号泣しました。少し重めストーリーだけど読みやすくて面白い。衝撃作です。この結末を良しとするか否かは分かれそう・・・。一度は読んでおきたい小説です。
人が人を想う気持ちは尊い。
『模倣犯』宮部みゆき
渾身の長編ミステリー
公園のゴミ箱から発見された女性の右腕。それは「人間狩り」という快楽に憑かれた犯人からの宣戦布告だった。比類なき知能犯の狂気に立ち向かう第一発見者の少年と孫娘を殺された老人、二人を待ち受ける運命とは?
長編ミステリーだけど、面白くて長さは全然気にならなかったです。犯人側と被害者側、そして第三者の視点で描かれていて怒涛の展開でした。
宮部みゆきさんの長編小説にハズレなし。
『カラスの親指』道尾秀介
驚愕の逆転劇!!
詐欺を生業として生きる中年男2人組。ある日、彼らの生活に1人の少女が舞い込む。やがて同居人は増え、5人と1匹に。奇妙な生活が始まったが、残酷な過去は彼らを離さない。各々の人生を懸け、彼らが企てた大計画とは?
『カラスの親指』はミステリーというよりヒューマンドラマ的な展開。めちゃめちゃ面白いです。騙しのプロ・道尾秀介さんの小説だけあって、騙され感が半端ない。ラストはスッキリ爽快な気分になりました。
誰にでもおすすめな小説。
『コンビニ人間』村田沙耶香
第155回芥川賞受賞作
コンビニのアルバイト店員18年目・古倉恵子。36歳未婚。彼氏なし。毎日の食事はコンビニ食、夢の中でもコンビニのレジを打ち、清潔なコンビニの風景と「いらっしゃいませ!」の掛け声が毎日の安らかな眠りをもたらしてくれる。ある日 婚活目的の新入り男性・白羽がやってきて・・・。
タイトルに似合わずダークな雰囲気がありつつ、「普通」 って何かを考えたくなる1冊。村田さんが描く登場人物は 「普通」 や 「常識」 に囚われてなくてハッとするんですよね。・・・なかなか深いです。
独特の怖さがあるんだ。
『楽園のカンヴァス』原田マハ
この絵は真作か、それとも・・・
アンリ・ルソーの大作『夢』。その絵画とほぼ同じ構図で描かれた『夢を見た』が、スイスの大邸宅にあった。ティムと織絵はその絵画が、真作であるか贋作であるかの判定を依頼されるのだが・・・。
原田さんのアート小説はどれも面白いけど、中でも『楽園のカンヴァス』は絶品です。小説を読みながら絵画鑑賞をしている気分になりました。読後感も良くて面白かったです。
原田さんの言葉は魔法のよう。
東野圭吾ミステリー|読書初心者にもおすすめ
続きまして、ミステリー小説より東野圭吾さんの代表作とも言える3冊をご紹介。これを読まなければ東野圭吾を語れません!
東野さんの小説は読みやすいから、読書初心者にもオススメだよ。
『手紙』
加害者の家族を描いた小説
月に一度、強盗殺人の罪で服役中の兄・剛志から 弟・直貴のもとに手紙が届く。しかし、ことある事に「強盗殺人犯の弟」というレッテルをはられ・・・。
映画にもなった『手紙』は、何度読んでも泣けるんですよね。いろんなことを考えました。犯罪を犯すというのは、それだけで重大な事・・・と、実感した小説です。
これは、一度は読んでおきたい1冊。
『流星の絆』
涙があふれる衝撃の真相
両親を惨殺されてから、14年後。3兄妹は助け合いながら生きていた。そんなある時、妹・静奈は資格詐欺に引っかかり・・・。
『流星の絆』は兄弟の絆と愛をテーマとした物語です。登場人物の3兄妹が魅力的で面白く、もう何度読んだことか・・・。ミステリーありの泣ける小説。衝撃のラストを迎えるけど、読後感は良くて読みやすいです。
東野圭吾さんの小説は登場人物が良いよね。
『白夜行』
東野圭吾イチオシ小説
大阪にある廃墟ビルで発見された男は、質屋を営む桐原亮司の父親だった。やがて事件は迷宮入りする。
ドラマや映画にもなった『白夜行』は、東野圭吾さんの代表作。一度は読んでおきたいですね。小説では、登場人物の雪穂と亮司の心情が全く描かれていません。これはかなり高度な小説です
くり返し何度も読んだよ。
ホラー小説|怖さがクセになる!?
最後にホラー小説。ピリッとした怖さがクセになる、読み始めたら止まらなくなる本ばかりです。
怖いから、夜に読めなくなるんだよね・・・。
『夜市』恒川光太郎
今宵、どこかで 「夜市」 が開かれる
裕司から「夜市にいかないか」と誘われた大学生のいずみ。小学生のころに夜市を訪れた裕司は、弟と引き換えに「野球の才能」を買ったのだという。そのことをずっと後悔していた。そして今夜、弟を買い戻すために夜市を訪れたのだった―。
恒川光太郎さんの小説ではダントツ良かった『夜市』。ジブリアニメに繋がる雰囲気で、ファンタジーよりのホラーです。怖いけど行ってみたくなる世界が魅力なんですよね。哀愁と美しさを感じました。
「夜市」と「風の古道」の中編2つだよ。どちらも絶品。
『ひとめあなたに・・・』新井素子
地球最後の1週間!?
ある日、突然、恋人から別れを告げられた圭子。そして 「地球に隕石が衝突する」 という報道が流れた。圭子は彼に会いに 徒歩で練馬から鎌倉へ。道中、狂った様々な人たちと出会うのだった・・・。
新井素子さんの『ひとめあなたに・・・』は、一度読んだら忘れられない衝撃作。狂った人がたくさん出てきて、怖いけど面白いんです。繰り返し読むうちに恋愛小説のようにも思えました。これは一度は読んでほしい1冊。
注意!シチューの日は読んじゃダメだよ。
『悪の教典』貴志祐介
もしも学校の先生がサイコパスだったら?
ルックス抜群の英語教師、蓮実聖司は、生徒に人気の先生。しかし彼は、自分勝手なサイコパスだった・・・。もしも、学校の先生がサイコパスだったら? 戦慄のホラー小説。
面白くてハマった『悪の教典』も、一度は読んでおきたい小説です。ただ、怖すぎて夜に読めなくなりました。もしも学校の先生がサイコパスだったら・・・という考えただけでも恐ろしいテーマを描いた作品です。
貴志祐介さんの代表作。怖いけど、めちゃめちゃ面白いから読んでおこう!
『クリムゾンの迷宮』貴志祐介
超過酷なゼロサムゲーム
知らずにゼロサムゲームに参加させられた9人の男女。目覚めたら、そこは知らない世界だった―!彼らの運命は・・・。
『クリムゾンの迷宮』は知らずにゼロサムゲームに参加させられた9人の男女が、生き残りを賭けて熾烈な争いをしていく物語。ロールプレイングゲームのような感じで物語が進んでいくのが面白かったです。
『クリムゾンの迷宮』も絶品だよ。
一度は読むべき小説(ミステリー&ホラー)まとめ
本当に面白い、一度は読むべきミステリー&ホラー小説でした。めちゃめちゃオススメです。
- 『幻夏』
- 『木曜組曲』
- 『三月は深き紅の淵を』
- 『イノセント・デイズ』
- 『模倣犯』
- 『カラスの親指』
- 『コンビニ人間』
- 『楽園のカンヴァス』
- 『手紙』
- 『流星の絆』
- 『白夜行』
- 『夜市』
- 『ひとめあなたに・・・』
- 『悪の教典』
- 『クリムゾンの迷宮』