SF・ファンタジー

『クリムゾンの迷宮』貴志祐介【あらすじと感想】生き残りを賭けたゼロサムゲーム

彼らの運命は―。

貴志祐介さん『クリムゾンの迷宮』の感想です。
これは面白い!ちょっぴり怖かったけど、世界観に浸れてスラスラと読めてしまいます。貴志さんの世界観は やはりすごいですね。

『クリムゾンの迷宮』あらすじ

スリル満点!!超過酷なゼロサムゲーム

『クリムゾンの迷宮』
おすすめ
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サクサク

【あらすじ】
知らずにゼロサムゲームに参加させられた9人の男女。目覚めたら、そこは知らない世界だった―!彼らの運命は・・・。

『クリムゾンの迷宮』感想

ホラー小説は苦手なハズなんですが、なぜかとても読みたくなってしまいました。・・・で、手を出したのがこちらの本です。

貴志さんの本で前にハマったのが『新世界より』でした。その世界観が素晴らしかったです。そして今回も。『クリムゾンの迷宮』の舞台は・・・。

ひだまりさん。
ひだまりさん。
えっ、火星!?

・・・イエイエ、舞台はバングルバングルです。

オーストラリア、パーヌルル国立公園にあるバングルバングル山脈。世界遺産に登録されている「地球最後の秘境」です。

ネットで写真を探してみましたが、不思議な景観でした。まるで火星を思わせます。その現実離れした世界の元で、過酷なサバイバルゲームが繰り広げられるのです。

生きるか死ぬか、過酷なゼロサムゲーム

・・・やっぱり 怖いなぁ。グールと化した人間の行動にゾッとしてしまいました。

主な登場人物は9人。

『クリムゾンの迷宮』は 知らずにゼロサムゲームに参加させられた9人の男女が、生き残りを賭けて熾烈な争いをしていく物語。

怖いけどロールプレイングゲームのような感じで物語が進んでいくのが面白かったです。ページをめくる手が止まりませんでした。文章を読むだけで次々とその情景が思い浮かびます。

ひつじくん。
ひつじくん。
貴志さんの本は、その世界観にどっぷりハマれるから楽しいよね。

最後まで生き残るのは誰か?

勝つか負けるか。・・・それはここでは、生きるか死ぬかです。

彼らは4つのルートに別れてゴールを目指します。そのルートにはCP (クリスタルポイント) というのがあって、アイテムが貰えたりする。・・・このあたりはロールプレイングゲームのような感覚ですね。

4つのルート
  • 東 (サバイバルのアイテム) ・・・加藤&野呂田
  • 西 (護身用のアイテム) ・・・妹尾&船岡
  • 南 (食料) ・・・楢本&安部&鶴見
  • 北 (情報) ・・・藤木&大友

これが明暗を分けることになります。サバイバルのアイテムを得るか、護身用のアイテムにするか、それとも食料か情報か・・・。

ひだまりさん。
ひだまりさん。
ひとつだけゲームに有利なルートがあるんです。そして罠のルートも・・・。

極限まで追い詰められた時、人は・・・

最初はCPを順番に進んでいけばゴールがあると信じていた彼らですが、やがてそうではないことに気づく。本当にスリリングです。

特に1番怖かったのは、極限まで追い詰められた人間が取る行動でした。なんとなくイヤーな予感はしていましたが、やはりこうなったか・・・という感じです。

サバイバルゲームを扱った小説はたくさんありますね。

有名どころでは『そして誰もいなくなった』や、『人狼ゲーム』、『バトルロワイヤル』など・・・。

私が読んだのでは、米澤さんの『インシテミル』が1番記憶に新しいかな。(・・・と言ってもかなり前ですが)こういう小説って最後にいくにつれてだんだん怖くなるんです。登場人物たちが精神的にも肉体的にも追い詰められていって・・・。

『クリムゾンの迷宮』もそうでした。怖いんですけど、貴志さんの小説は舞台が火星のようなバングルバングルで少しSFのような感覚も味わえるのが魅力でした。

このゲームを仕組んだのは誰か

彼ら9人は、知らずの間にバングルバングルに連れて来られたのですが、どうも誰かに見られているような・・・。

このゲームを仕組んだのは誰か?

わざわざ毒ヘビを集めて放ち、アイテムを散りばめ、罠をかけ、殺し合いをさせるように仕組んだ人の目的は? 彼らの中に真相を知る人物はいるのでしょうか?

謎が残る結末でした。悪くないです。このラストのおかげで、想像が膨らみ余韻が楽しめる。貴志さんの世界観を堪能させて頂きました。

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ひだまりさん。
ゆるりと本をよんでいます。ミステリー、ホラー、SF、ファンタジー、何でもよみます。ほとんど小説、ときどき絵本。→ 詳しいプロフィールはこちら

POSTED COMMENT

  1. 焼酎太郎 より:

    おつかれさまです。

    これ面白かったでしょ。
    貴志さんの代表作だっちゅう人もいますよ。
    続編が出ないままなのが残念でしたけどねえ。

    貴志さんなら「ダークゾーン」というゲーム小説もお薦め。
    自分がゲームの世界に入っちゃうんですけどね。
    ひだまりさん。なら理解できて楽しめると思います。
    ゲームの中で殺されるたびに主人公は目が覚めるのですが、
    これがちょっと痛々しいですけどまあ、時間の無駄にはなりません。

  2. ひだまりさん。 より:

    おつかれさまです。
    コメントありがとうございます♪

    面白かったです(*´∀`)
    続編あったら読みたいくらいですが、ないんですよね・・・。
    残念です。

    「ダークゾーン」面白そう!
    ゲームの中に入り込んじゃうって・・・、めちゃくちゃ私が好きそうな設定じゃないですか!
    やっぱり怖さも満載なんでしょうね。
    貴志さんの本、「クリムゾンの迷宮」に続き2冊ほど読み終わりました。
    グロいのと、怖いのです。
    だいぶ免疫ができてきましたよ。

    次、「ダークゾーン」読んでみます(*^^)

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