コレは読んでおきたい!ファンタジー小説おすすめ|ダークファンタジーから異世界まで
面白かったファンタジー小説をご紹介します。日常に疲れたとき、ここではない異世界を味わいたいときにオススメ。
- 超おすすめファンタジー小説
- 長野まゆみのファンタジー小説
- 冒険ファンタジー小説
実際に読んで面白かった本を厳選したよ。
超おすすめ!マジで面白かったファンタジー小説
まずは 超おすすめのファンタジー小説を5冊ご紹介します。めちゃめちゃハマりました。読んでなければ、今すぐ読みましょう。
『かがみの孤城』辻村深月|異世界ファンタジー
心に傷を負い、家に引きこもっていた中学生のこころ。ある日、突然部屋の鏡が光りだして・・・。
2018年 本屋大賞受賞作。面白くて夢中で読みました。舞台となる鏡のお城がとても素敵な場所です。何かしら心に傷を負った子どもたちが集まる孤城。
辻村さんは子ども心を描くのが上手いよね。
助け合うこと。この小説を読んでいると、その言葉の重みに気づきました。今苦しんでいる子どもにも、大人にも読んでもらいたい1冊です。
『図書館の魔女』高田大介|言葉のファンタジー
ある日キリヒトは 図書館の魔女・マツリカに仕えることになった。「ことば」 を操る彼女は 自分の声を持たない少女だった―。
ファンタジーだけど魔法とかは出てこなくて、そこにあるのは濃密で重厚な 「ことば」 でした。この雰囲気がたまらなく好き。マイベスト小説と言いたいほどハマった本でした。
これから初めて読む人が羨ましい。
何度でも読みたくなるような、ずっと本の世界に浸っていたくなるような面白さです。文庫で4冊ですが、超おすすめ。
『折れた竜骨』米澤穂信|異世界ファンタジー
魔法や呪いが存在する世界、ソロン諸島。そこで暮らすアミーナの父が何者かによって殺された。いったい犯人はだれなのか?
ミステリー+ファンタジー小説。謎解きも面白く、世界観も素晴らしい。文句無しにおすすめの1冊です。小さな謎が散りばめられていて、最後には伏線が全て回収されるのが爽快でした。
呪われたデーン人も面白かった。
ディズニー映画「パイレーツ・オブ・カリビアン」を連想しました。米澤さんはファンタジーも上手い作家さんです。
『夜市』恒川光太郎|ダークファンタジー
裕司から「夜市にいかないか」と誘われた大学生のいずみ。小学生のころに夜市を訪れた裕司は、弟と引き換えに「野球の才能」を買ったのだという。そして今夜、弟を買い戻すために夜市を訪れたのだった―。
表題作 「夜市」 と 書き下ろし 「風の古道」 が収められています。第12回日本ホラー小説大賞受賞作ですが、どちらかというとファンタジーよりの2篇。どちらも大好きです。
宮崎駿さんのアニメ 『となりのトトロ』や『千と千尋の神隠し』を連想したよ。
ラストは深い哀しみに包まれます。恒川さんが描く美しくも哀しい世界観が魅力。読後の余韻が良いんですよね。
『新世界より』貴志祐介|ダークファンタジー
子供たちは、大人になるために「呪力」を手に入れなければならない。一見のどかに見える学校で、子供たちは徹底的に管理されていた。いつわりの共同体が隠しているものとは―。何も知らず育った子供たちに、悪夢が襲いかかる。
SFよりのホラー・ファンタジー。ハマりました。貴志祐介さんの小説ではダントツの面白さです。ブキミで切なくて、ディストピアな世界観が魅力的。
社会の仕組みが明かされたとき衝撃だった。
文庫本で、上・中・下巻の3冊とボリュームがありますが、面白すぎて止まらなくなりました。おすすめです。
長野まゆみのファンタジー|ほっこりしたいときに
ファンタジーと言えば、長野まゆみさんは外せません。美しい言葉と、ほっこり癒される小説を厳選しました。
『耳猫風信社』長野まゆみ|ほのぼのファンタジー
日記帳を買いに隣町を訪れたぼく。そこでふしぎな少年と出会う。隣町は何もかも不思議であふれていた。
11歳の少年・トアンが主人公の不思議な物語です。子どものころを思い出して懐かしい気持ちになりました。ほっこりと癒されたいときにおすすめのファンタジー。
『となりのトトロ』を連想したよ。
いつも行けるとは限らない場所。でも子どもにだけ、突然トビラはひらくんです。そんな不思議が心地よい小説でした。
『月の船でゆく』長野まゆみ|ほのぼのファンタジー
ジャスが出会った不思議な少年・ティコ。彼は父親を探しに月から来たという。切なくも美しいファンタジー小説。
ジャスが出会った不思議な少年・ティコ。彼は父親を探しに月から来たという・・・。心温まるファンタジー。人間と猫が共存している世界観が好きです。
「ココレット」という飲みものが気になった。
ショコラと珈琲と牛乳を三等分にして温めた飲みもの。長野さんの小説には よく美味しそうな飲みものや食べものがでてくるんです。
『少年アリス』長野まゆみ|異世界ファンタジー
蜜蜂が忘れてきた本を取りに行くために、一緒に学校に忍び込むアリス。そこで彼らはふしぎな光景を目にするのだった―
不思議な世界観が素敵でした。夜の理科室で生徒たちが作ったもの。ブリキの月と貝がらの星です。読後に夜空を見上げると、もしかしたら あの月と星も生徒たちが作ったのかもしれないと思えます。
ほのぼのするよ。
美しい言葉と独特の表現力。これぞ長野ワールドです。
こちらもおすすめ!冒険 (異世界) ファンタジー
最後に主人公が冒険の旅にでるファンタジーを2冊ご紹介します。
『本を守ろうとする猫の話』夏川草介|異世界ファンタジー
高校生の夏木林太郎は 書店を経営する祖父と暮らしていた。その祖父が亡くなり、本の整理をしていたとき 1匹のふしぎなトラネコと出会う。本をめぐる冒険が始まった。
1匹のネコと本をめぐる旅をするファンタジー。夏川さんの 「本が好き」 という気持ちがたくさん詰まっている1冊でした。「本が好き」 という気持ちを実感できます。
夏川さんの言葉は優しいようで鋭い。
たくさんの心に刺さる言葉が描かれていました。時間をかけてゆっくり読みたくなる物語です。
『過ぎ去りし王国の城』宮部みゆき|異世界ファンタジー
あるとき、古城のデッサンを拾った尾垣真は、不思議な体験をする。絵の中にアバターを書くと、その絵の世界に入ることができるのだった。
宮部さんが描く世界観が素敵でした。表紙の絵のようなお城があるところ。過ぎ去りしという言葉から連想できるのは、廃墟のような少し寂れた場所です。絵の中に入って冒険をするファンタジー。
とても魅力的。
小説を読みながら、一緒に冒険している気分になりました。ピリッと怖くて、最後はほっこりします。
おすすめファンタジー小説まとめ
おすすめファンタジー小説でした。
- 『かがみの孤城』辻村深月
- 『図書館の魔女』高田大介
- 『折れた竜骨』米澤穂信
- 『夜市』恒川光太郎
- 『新世界より』貴志祐介
- 『耳猫風信社』長野まゆみ
- 『月の船でゆく』長野まゆみ
- 『少年アリス』長野まゆみ
- 『本を守ろうとする猫の話』夏川草介
- 『過ぎ去りし王国の城』宮部みゆき