【個性的なキャラが魅力の小説】ミステリー&ホラーおすすめ|ハマる!面白い本を厳選
個性的なキャラが魅力!
実際に読んだミステリー&ホラー小説より、個性あふれるキャラが魅力の小説を集めました。
- 【個性あふれるキャラが魅力】読み応えがある小説
- 【犯罪者だけど魅力的なキャラ】一度読むと忘れられない小説
登場人物のことが好きになると、感情移入できるよね。
より物語の面白味が増して、シリーズものは全て読みたくなる魅力があります。・・・キャラって大切。
【個性あふれるキャラが魅力】読み応えがあるミステリー&ホラー小説
まずは読み応えがあるミステリー&ホラー小説です。個性あふれるキャラが魅力の作品をご紹介。
一冊で満足感があったよ。イチオシの小説。
『贖罪の奏鳴曲(ソナタ)』御子柴礼司シリーズ|中山七里
御子柴礼司シリーズ1
弁護士・御子柴礼司は、ある晩、記者の死体を遺棄した。警察は 御子柴に辿りつき事情を聴く。だが 彼には死亡推定時刻は法廷にいたという「鉄壁のアリバイ」があった―。
悪辣弁護士・御子柴礼司シリーズ1作目『贖罪の奏鳴曲(ソナタ)』は、ちょっぴり(・・・イヤ、だいぶ)変わった経歴の弁護士が登場するミステリー小説です。
幼少期に猟奇殺人を起こし、日本中を震撼させた犯罪者が弁護士に!?
どんでん返しありの裁判や、御子柴の贖罪の気持ちが伝わってきて読み応えがありました。シリーズどれも面白いけど、まずは1作目から・・・。
ドラマ化されたから馴染みがあるよね。映像も良かったけど、原作はもっと面白いよ。
『5人のジュンコ』真梨幸子
イヤミス小説
伊豆連続不審死事件の容疑者・佐竹純子と同じ名前をもつ「ジュンコ」たち。その名前ゆえに、次々と事件に巻き込まれていく・・・。
真梨幸子さん『5人のジュンコ』は、ものすごくイヤーな気持ちになるイヤミス小説。不幸の連鎖が描かれていて寒気がする物語です。
漢字は違うけど、5人の「ジュンコ」が登場。みんな癖があって一筋縄ではいかないキャラがインパクト大。
「ジュンコ」以外にも強烈な登場人物が出てくるけど、誰ひとり好きになれませんでした。イヤミス好きにおすすめの一冊です。
けっこう精神が病んだ。面白かったけど、真梨さんの本を2冊続けて読むのはムリかも・・・。
『流星の絆』東野圭吾
3兄弟、絆の物語
両親を惨殺されてから、14年後。3兄妹は助け合いながら生きていた。そんなある時、妹・静奈は資格詐欺に引っかかり・・・。
東野圭吾さん『流星の絆』は兄弟の絆に泣けるミステリー小説です。ドラマ化もされました。映像はコメディ感があり、小説はズシンと重みが味わえるストーリーです。
助け合いながら生きている3兄弟に感情移入できる。
東野さんが描く登場人物は人間味があって、身近に感じられるんですよね。作品にふれると、彼らが好きになること間違いなしです。
「柱のはなし」が好きなんだ。心温まるシーンが満載。でもしっかりミステリー感もあるよ。
『ひとめあなたに・・・』新井素子
地球最後の1週間!?
ある日、突然、恋人から別れを告げられた圭子。そして 「地球に隕石が衝突する」 という報道が流れた。圭子は彼に会いに 徒歩で練馬から鎌倉へ。道中、狂った様々な人たちと出会うのだった・・・。
新井素子さん『ひとめあなたに・・・』は、地球最後の1週間を描いたホラー小説です。主人公・圭子が練馬から鎌倉まで歩いて恋人に会いに行くストーリー。道すがら出会う人々が狂っていて強烈なんですよね。
「チャイニーズスープ」由利子が忘れられないくらい怖かった。
学生のころに初めて読んだのだけど、衝撃すぎました。由利子の他にもインパクト強いキャラが複数人います。
好きな一冊だからくり返し読んでるんだ。ホラーだったり、恋愛小説にも思えたり、不思議な感覚を味わえた。
【犯罪者だけど魅力的なキャラ】一度読むと忘れられないミステリー&ホラー小説
続きまして、一度読むと忘れられないミステリー&ホラー小説をご紹介。犯罪者だけど魅力的なキャラが登場する作品を集めました。
インパクト強いキャラが登場。面白いんだ。
『悪の教典』貴志祐介
戦慄のホラー小説
ルックス抜群の英語教師、蓮実聖司は、生徒に人気の先生。しかし彼は、自分勝手なサイコパスだった・・・。もしも、学校の先生がサイコパスだったら?
貴志祐介さん『悪の教典』はサイコパスを描いたホラー小説です。もしも学校の先生がサイコパスだったら?・・・という、考えただけでも恐ろしいテーマの物語。
生徒から“ハスミン”と愛称で呼ばれている人気者の先生・蓮実聖司のキャラがインパクト大。
あまりに爽やかな主人公で拍子抜けしました。爽やかキャラなんです(前半までは)。中盤から、何かこの先生おかしい・・・と気づくのだけど。
面白くて止まらなくなった。蓮実のキャラは一度読んだら忘れられないね。
『白夜行』東野圭吾
切なく悲しい物語
1973年、大阪の廃墟ビルで1人の質屋が殺された。容疑者は次々に浮かぶが、結局、事件は迷宮入りする。被害者の息子・桐原亮司と、「容疑者」の娘・西本雪穂―暗い眼をした少年と、並外れて美しい少女は、その後、全く別々の道を歩んで行く。2人の周囲に見え隠れする、幾つもの恐るべき犯罪。だが、何も「証拠」はない。そして19年…。
東野圭吾さんの代表作『白夜行』は、切なく悲しい感情を味わえるミステリー小説。ドラマや映画化されているから馴染みがあるんじゃないかな。
切ない犯罪者・亮司と雪穂に心が奪われる。
原作小説は成長した2人が会うシーンや、彼らの心情がいっさい描かれていないんです。でも接点はあるはずで・・・。想像力がかき立てられました。
こんなにも登場人物たちの心情を理解したいと切実に感じた小説は、他にないかもしれない。
『青の炎』貴志祐介
切ない殺人者
秀一は、母と妹と3人で幸せに暮らしていた。そんなある日、かつて母の夫であった曾根が現れた。幸せな時間は壊される。警察も法律もあてにはならないと思った秀一は・・・。
貴志祐介さん『青の炎』には悲しくも切ない殺人者が出てきます。高校生の主人公、秀一です。本来なら守られるべきはずの存在が、守ってもらえる環境になかったことに心が痛みました。
切ない殺人者・秀一に感情移入したくなるミステリー小説。
ジワジワと切なさがあとを引く物語でした。それだけに主人公の印象が強いんですよね。
映画化されてるよ。小説も面白いからおすすめ。
『火星ダーク・バラード』上田早夕里
ハードボイルドSF小説
火星治安管理局の水島は、バディの神月瑠奈とともに、凶悪犯ジョエル・タニを列車で護送中、奇妙な現象に巻き込まれ、意識を失った。その間にジョエルは逃亡、璃奈は射殺されていた。捜査当局にバディ殺害の疑いをかけられた水島は、個人捜査を開始するが、その矢先、アデリーンという名の少女と出会う。
上田早夕里さん『火星ダーク・バラード』はハードボイルドなSF小説。凶悪犯ジョエル・タニが強烈なキャラでインパクト大なんです。主人公じゃないのに、一度読んだら忘れられないキャラでした。
凶悪犯ジョエル・タニのことをもっと知りたくなる。
そんな私の要望を満たしてくれる小説があって・・・。短編集『魚舟・獣舟』の中のひとつ、中編「小鳥の墓」に彼が主人公として登場。
『火星ダーク・バラード』と合わせておすすめだよ。面白いから読んでみて。
『カラスの親指』道尾秀介
ペテン、ペテンの連続!
詐欺を生業として生きる中年男2人組。ある日、彼らの生活に1人の少女が舞い込む。やがて同居人は増え、5人と1匹に。奇妙な生活が始まったが、残酷な過去は彼らを離さない。各々の人生を懸け、彼らが企てた大計画とは?
道尾秀介さん『カラスの親指 by rule of CROW’s thumb』は詐欺師が主人公の逆転劇物語です。ペテン、ペテンの連続で面白いんですよね。ヤミ金組織をペテンにかけるシーンは爽快感を味わえました。
主人公のタケさん&テツさんコンビが面白い。
彼らの他にも個性あふれるキャラが登場します。家族ドラマのように心温まる小説で、でもしっかり騙されました。
騙される感じがまた爽快なんだ。
個性的なキャラが魅力!ミステリー&ホラー小説まとめ
キャラがインパクトあって(良くて)味がある小説をご紹介しました。どれも面白くてハマった本ばかりです。
- 『贖罪の奏鳴曲(ソナタ)』中山七里
- 『5人のジュンコ』真梨幸子
- 『流星の絆』東野圭吾
- 『ひとめあなたに』新井素子
- 『悪の教典』貴志祐介
- 『白夜行』東野圭吾
- 『青の炎』貴志祐介
- 『火星ダーク・バラード』上田早夕里
- 『カラスの親指』道尾秀介
ぜひ読んでみてね。