個性的なキャラが魅力!ファンタジー&SF小説おすすめ|面白い本はコレ!
個性的なキャラが魅力のファンタジー&SF小説を紹介しています。面白かった作品をピックアップしました。
キャラが魅力!ファンタジー&SF小説
ファンタジー&SF小説の中から、個性あふれるキャラが魅力の小説をご紹介。どれも実際に読んで面白かった本ばかりです。
- 【誰もが好きになるキャラが魅力】ファンタジー小説
- 【インパクト大!忘れられないキャラが魅力】SF小説
キャラが良い小説は面白いよね。おすすめだよ。
【誰もが好きになるキャラが魅力】ファンタジー小説
まずは、誰もが好きになること間違いなし!のファンタジー小説です。
ほんわか心が温まるものや、ミステリーのように謎解きが楽しめるもの、バトルが白熱する作品・・・などをピックアップしました。
面白いから読んでみて!
『宇宙百貨活劇 ペンシルロケット・オペラ』長野まゆみ
ファンタジックな短編集
双子のミケシュとロビンが織り成す、愛おしく美しい物語。ファンタジックな短編集。
長野まゆみさん『宇宙百貨活劇 ペンシルロケット・オペラ』は、双子(ツイン)を主人公とした短編小説集です。一話ずつ完結しているから、どこから読んでも楽しめる物語でした。
仲良しライバルな双子が愛おしくなる。
どちらが兄で、どちらが弟か?・・・と、揉めるミケシュとロビンが可愛くて大好きです。彼らに愛着がわきました。
兄弟っていいなと思った。
『図書館の魔女』高田大介
言葉のファンタジー
ある日キリヒトは 図書館の魔女・マツリカに仕えることになった。「ことば」 を操る彼女は 自分の声を持たない少女だった―。
高田大介さん『図書館の魔女』は言葉を主軸としたファンタジー小説です。文庫版にして4冊の大ボリュームだけど、面白くて止まらなくなりました。
声を持たないマツリカと、随身のキリヒトが魅力あふれるキャラ。
言葉とは単に音ではなく、 気持ちであり意思でありうる・・・ということを感じた小説でもありました。
言葉って奥が深い。
『折れた竜骨』米澤穂信
謎解きファンタジー
ロンドンから出帆し、北海を三日も進んだあたりに浮かぶソロン諸島。その領主を父に持つアミーナは、放浪の旅を続ける騎士ファルク・フィッツジョンと、その従士の少年ニコラに出会う。ファルクはアミーナの父に、御身は恐るべき魔術の使い手である暗殺騎士に命を狙われている、と告げた…。
米澤穂信さん『折れた竜骨』は、謎解きミステリーとファンタジーが楽しめる小説。謎と伏線の回収がみごとでした。ふたりのコンビが推理をくり広げます。
ファルクとニコラの推理が鋭くて絶妙。
ファルクの観察眼には目を見張りました。推理が面白く、しっかりファンタジーなのが良かったです。
バトルシーンが迫力満点だったよ。
『帝国の娘』須賀しのぶ
大河ファンタジー
辺鄙な山村で平凡に暮らしていた少女カリエは、ある日突然さらわれ、ある高貴な人の身体わりにされた。礼儀作法から武術まで、過酷な訓練の日々、冷徹な教育係エディアルド、宮廷をゆるがす謀略―カリエは持ち前の負けん気と行動力ですべてを乗り越えてゆく。ただひたすら、生きるために―。
須賀しのぶさん『帝国の娘』は、ひとりの少女が運命に翻弄されながらも切り開いていく物語です。流血女神伝シリーズ第一巻目の巨編ファンタジーなんだけど、一巻(上下巻)だけでも楽しめました。
皇子の身代わりとなるカリエに共感できる。
主人公のカリエは、明るく前向きでポジティブな性格です。そんな彼女を見ていると、応援したくなりました。
面白くて、ほぼ一気読みだった。
『黄金の王 白銀の王』沢村凜
骨太ファンタジー小説
翠(すい)の国は百数十年、2つの氏族が覇権を争い、現在は鳳穐(ほうしゅう)の頭領・穭(ひづち)が治めていた。ある日、穭は幽閉してきた旺厦(おうか)の頭領・薫衣(このえ)と対面する。生まれた時から「敵を殺したい」という欲求を植えつけられた2人の王。彼らが選んだのは最も困難な道、「共闘」だった。
沢村凜さん『黄金の王 白銀の王』は、百数十年かけて争ってきた2つの氏族の頭領が「共闘」して国を作っていく物語です。骨太なファンタジーだけど一冊で完結しているから気軽に読めました。
穭(ひづち)と薫衣(このえ)。「なすべきこと」をなしている2人が魅力あふれるキャラ。
どちらにも共感ができるんです。共闘と言っても生半可なことではなくて・・・。哀愁を感じるシーンもたくさんありました。
時間を忘れて読みふけったよ。
『アルスラーン戦記』田中芳樹
壮大な歴史ファンタジー
猛勇なる騎士軍団を誇り、不敗の国王・アンドラゴラスが君臨するパルス王国。蛮族ルシタニアとの戦いでも、その勝利を疑う者はなかった。だが、味方の裏切りにより軍団は一日にして崩壊。王国は滅亡してしまう。生き残った王太子・アルスラーンは、勇者・ダリューンや、軍師・ナルサスらとともに故国奪還を目指す。
田中芳樹さん『アルスラーン戦記』は全16冊の巨編&戦記ファンタジーです。最初はひるんだけど、読み始めると止まらなくなりました。ものすごく面白かったです。
勇者ダリューンと、軍師ナルサスが最高に良い。
軍師ものって、敵が策略にはまるとスカッと爽快ですよね。何度も胸が熱くなりました。全巻読むのは・・・という方は、とりあえずキリのよい7巻まで読むのがおすすめです。
アニメ化されてるから、どんな感じか見てみるのもありかも。
『彼らは世界にはなればなれに立っている』太田愛
切ないファンタジー
“始まりの町”の初等科に通う少年・トゥーレ。彼の母は、“羽虫”と呼ばれる存在だ。町の住人たちは、他所から来た人々を羽虫と蔑み、差別している。町に20年ぶりに客船がやって来た日、それは起こった。トゥーレの一家に向けて浴びせられた悪意。その代償のように引き起こされた「奇跡」。やがてトゥーレの母は誰にも告げず姿を消した。
太田愛さん『彼らは世界にはなればなれに立っている』は、切なさがあとを引くファンタジー小説です。テーマは差別。「羽虫」と呼ばれる、帰るべき故郷を持たない流民を主軸として、日常的に差別が行われる悲しく切ないストーリーでした。
主人公のトゥーレをはじめ、マリ、葉巻屋、魔術師など個性豊かなキャラが登場。
それぞれの過去や人生が描かれていて、哀愁を感じずにはいられません。最初から最後まで物悲しい思いを味わいました。
魔術師の過去が描かれたストーリーが好き。
【インパクト大!忘れられないキャラが魅力】SF小説
続きまして、インパクト大なキャラが登場するSF小説をご紹介。一度読んだら忘れられないくらい魅力あふれる人物が出てくる作品です。
キャラに深みがあって、良い味だしてるんだ。
『虐殺器官』伊藤計劃
ゼロ年代最高のフィクション
9・11以降の、“テロとの戦い”は転機を迎えていた。先進諸国は徹底的な管理体制に移行してテロを一掃したが、後進諸国では内戦や大規模虐殺が急激に増加していた。米軍大尉クラヴィス・シェパードは、その混乱の陰に常に存在が囁かれる謎の男、ジョン・ポールを追ってチェコへと向かう。彼の目的とはいったいなにか?大量殺戮を引き起こす“虐殺の器官”とは?
伊藤計劃さん『虐殺器官』は、ちょっぴりグロさがあるSFファンタジー小説。でも「ゼロ年代最高のフィクション」と言われている通り、物語に引き込まれて面白いです。圧倒的な文章力に感嘆。読むのを止められなくなりました。
暗殺をくり返しながらも、救済を求めている主人公クラヴィスの心情が気になる。
どこか危うさを感じるクラヴィスが良い味出していて・・・。一度読んだら忘れられないキャラでした。
アニメ化もされていて、小説の方が彼の心情に寄りそえるよ。
『銀河英雄伝説』田中芳樹
宇宙SF小説
銀河系に一大王朝を築きあげた帝国と、民主主義を掲げる自由惑星同盟が繰り広げる飽くなき闘争のなか、若き帝国の将“常勝の天才”ラインハルト・フォン・ローエングラムと、同盟が誇る不世出の軍略家“不敗の魔術師”ヤン・ウェンリーは相まみえた。この二人の智将の邂逅が、のちに銀河系の命運を大きく揺るがすことになる。
田中芳樹さん『銀河英雄伝説』は壮大な宇宙SF小説です。本編だけで全10巻という巨編。でも面白くて、あっという間でした。
登場人物が多くて混乱するけど、とりあえず主要人物だけ頭に入れておけば雰囲気で楽しめます。・・・最も、読んでいるうちに自然と頭に入ってくるのだけど。
常勝の天才・ラインハルトと、不敗の魔術師・ヤン。ふたりの英雄がインパクト大。
たぶんこの物語にふれたことなくても、ふたりの英雄は知れ渡ってるんじゃないかな。それくらい有名な小説ですね。
ふたりとも好きなんだ。ラインハルトにもヤンにも感情移入できた。
『No.6』あさのあつこ
読みやすい!巨編SF小説
2013年の未来都市 「NO.6」。人類の理想を実現した街で、2歳の時から最高ランクのエリートとして育てられた紫苑は、12歳の誕生日の夜、ネズミと名乗る少年に出会う。どうしてあの夜、ぼくは窓を開けてしまったんだろう? 飢えることも、嘆くことも、戦いも知らずに済んだのに・・・。
あさのあつこさん『No.6』は全9巻の巨編SFファンタジー小説です。あさのさんは児童文学も書かれている作家さん。読みやすくてサクサク読めました。
主人公の紫苑、森の民・ネズミ、イヌカシ、力河など個性豊かなキャラが登場。
個性ありすぎてインパクト大なキャラばかりで、ほっこり楽しめます。でもストーリーは人間の非情さがたくさん描かれていて辛さも感じるのだけど・・・。
アニメ化もされていて、小説よりも残酷さが中和されていたよ。
『華竜の宮』上田早夕里
海洋SF小説
25世紀、大多数の陸地が水没した世界―。そこで暮らす人々は、陸上民と海上民に別れて暮らしていた。外交官である青澄誠司は、彼らの対立の仲裁に奮闘していた。その頃、この星に試練が再びおこることが発覚し・・・。
上田早夕里さん『華竜の宮』は、多くの陸地が水没した未来地球が舞台の海洋SF小説です。短編『魚舟・獣舟』の世界観が長編として描かれました。続編『深紅の碑文』などもあり、オーシャンクロニクル・シリーズとして人気作です。
外交官・青澄誠司や人工知性・マキ、海上民・ツキソメなど素敵なキャラが登場。
陸上民と海上民の調和をする青澄が大活躍でした。官僚たちとのネゴシエーション&心理戦も楽しめます。
世界観に圧倒された。人類の存続が気になる・・・。
『チグリスとユーフラテス』新井素子
人類最後の子の運命は―
惑星ナインへ移住した人々。彼らは人工子宮を繰り返すことで繁栄したが、衰退の一途をたどる。ついに最後の子供、ルナが誕生した―。
新井素子さん『チグリスとユーフラテス』上下巻は、惑星移住を扱ったホラーSF小説です。惑星ナインにたったひとり残された子ども・ルナの運命が描かれていました。
大人になることを許されず、子供のままでいることを強要されたルナがインパクト大。
ルナの他に、コールド・スリープで眠っている人たちも個性あふれていて・・・。さすが新井さんだと感じました。
キャラもストーリーも面白かったよ。
【個性的なキャラが魅力の小説】まとめ|ファンタジー&SF編
ファンタジー&SF小説の中から、個性的なキャラが魅力の小説を紹介しました。
- 『宇宙百貨活劇 ペンシルロケット・オペラ』長野まゆみ
- 『図書館の魔女』高田大介
- 『折れた竜骨』米澤穂信
- 『帝国の娘』須賀しのぶ
- 『黄金の王 白銀の王』沢村凜
- 『アルスラーン戦記』田中芳樹
- 『彼らは世界にはなればなれに立っている』太田愛
- 『虐殺器官』伊藤計劃
- 『銀河英雄伝説』田中芳樹
- 『No.6』あさのあつこ
- 『華竜の宮』上田早夕里
- 『チグリスとユーフラテス』新井素子
面白かったものばかりだよ。まだ読んでなければ読もう!