小林由香おすすめ小説|切なくて号泣!読みやすいミステリー|ほんのたび。読書感想文とあらすじ

小林由香おすすめ小説|切なくて号泣!読みやすいミステリー

小林由香おすすめ小説
ひだまりさん。
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小林由香おすすめ小説

小林由香さんの小説は、重めテーマだけどサクサク読める。デビュー作『ジャッジメント』以来、欠かさず読んでいる作家さんです。

今まで5冊読みました。どれも深くて読みやすくハズレがありません。

ひだまりさん。
ひだまりさん。

小林由香さんの小説をまとめて紹介してるよ。

小林由香が描く「罪」と「救済」

「復讐」「いじめ」「子供の救済」・・・。

重めテーマなのに読みやすいのが、小林由香さんの小説の魅力です。「罪」だけじゃなく「救い」もセットで描かれているから感情移入できる。

小林由香の小説
  • 『ジャッジメント』
  • 『罪人が祈るとき』
  • 『救いの森』
  • 『イノセンス』
  • 『まだ人を殺していません』
ひだまりさん。
ひだまりさん。

デビュー作『ジャッジメント』で衝撃を受け、他の作品は号泣だった。

特に『救いの森』と『イノセンス』は、「救い」の部分が強くて読後感は悪くなかったです。

ひつじ。
ひつじ。

深いんだよね。

どの作品も感情が揺れ動く。リアル感があるから怖さもありました。1冊ずつ紹介していきます。

『ジャッジメント』

復讐法は救いがあるのか―

あらすじ

大切な人を殺された者は言う。「復讐してやりたい」と。凶悪な事件が起きると人は言う。「同じ目にあわせてやりたい」と。犯罪が増加する一方の日本で、新しい法律が生まれた。目には目を歯には歯を―。この法律は果たして被害者とその家族を救えるのだろうか。

『ジャッジメント』は 復讐法が認められた世界が描かれていました。

裁判によって認められた場合、同じ方法で刑を執行できるというもの。遺族が自ら刑を執行していくことで、言わば「殺人者」になることが法律で認められる世界です。

ひだまりさん。
ひだまりさん。

犯人にも同じ辛さを味わってほしいと望む気持ちはわかる・・・。

5つの復讐が描かれた『ジャッジメント』を読んでいると、何が正しくて何が間違っているのかわからなくなりました。

ひつじ。
ひつじ。

斬新で深い小説。これがデビュー作だから、すごい。

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『罪人が祈るとき』

ラストは涙腺崩壊!!

あらすじ

学校でいじめに遭っている少年は、相手を殺して自分も死ぬつもりでいた。そんなある日、公園で出会ったピエロが、殺害を手伝ってくれるという―。子どもを亡くした父親と自殺を決意した少年―。同じ空を見上げたとき 2人はなにを祈るのか。

「いじめ」 と 「復讐」 をテーマとした『罪人が祈るとき』。重く切ない物語で、心が揺さぶられます。

本当の罪人はだれかー?

復讐が肯定されているわけではないけど、真向から否定できない・・・。割り切れない気持ちが残りました。

イジメというと本人と加害者の問題とされがちですが、その余波は周りにも広がっていくんですよね。

ひだまりさん。
ひだまりさん。

ずーっと泣きっぱなしだった。

ラスト『罪人が祈るとき』のタイトルを実感した瞬間、涙腺崩壊です。

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『救いの森』

子どものSOSが聴こえますか

あらすじ

児童保護救済法の元、腕に「ライフバンド」をつけることを義務付けられた社会。子どもが いじめや虐待など命の危険を感じた時に、児童救命士がかけつける。新米児童救命士の長谷川は「ライフバンド」の検査で小学校を訪れ、そこでわざと警告音を鳴らす少年と出会う・・・。

『救いの森』は、4話からなる連作短編です。児童保護救済法の元、義務教育の子どもの腕に 「ライフバンド」 をつけることを義務化された世界が魅力的でした。

テーマは子どもの救済。

ひだまりさん。
ひだまりさん。

素敵な世界だった。

小さな子が自ら命を絶ってしまうことほど残酷で悲しいことはありません。児童救命士たちを通して、作者・小林さんの切実な思いが描かれていました。

ひつじ。
ひつじ。

どんなに辛くても、生きていてほしいと願う。

『イノセンス』

「罪」と「救済」の物語

あらすじ

音海星吾は中学生時代、不良に絡まれ、星吾を助けようとした青年を見捨てて逃げてしまう。青年はその後死亡、星吾は世間の誹謗中傷を浴び続ける。大学入学後も彼は心を閉ざしていたが、星吾を狙うように美術室の花瓶が落とされ、車道に突き飛ばされるという事件が起こる。

『イノセンス』は、主人公の少年が背負った罪が描かれた、苦しくも温かい物語です。

テーマは「罪」と「救済」。

罪を背負ってしまえば、どんなことをしても一生消えません。楽しいことがあって幸せを感じても、心の片隅では、被害者遺族の苦しみも意識してしまう。

ひだまりさん。
ひだまりさん。

それは、仕方のないことだよね・・・。

『イノセンス』では、「救い」もセットで描かれているから心が温まる。

だれにでも過ちはあるもので、心から悔いているのなら「救済」があっても良いという作者の思いが伝わってきました。

ひつじ。
ひつじ。

読後感が良くて、読みやすかったよ。

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『まだ人を殺していません』

犯罪者の子どもの物語

あらすじ

「悪魔」の子と噂される少年、良世。事故で娘を失った過去を持つ翔子は、亡くなった姉の形見である息子を預かり育てることになるが、良世は掴みどころがなく何を考えているかもわからない。不気味な行動も多いなか翔子は子供を育てることに自信が持てず不安は募るが…。

『まだ人を殺していません』は、犯罪者の子どもが描かれていました。親の罪を子どもが背負う・・・。悲しく切ない物語です。

ひだまりさん。
ひだまりさん。

号泣した。読後感は良かったよ。

子どもの気持ちに寄り添いたくなりました。重いストーリーだけど最後はほっこりして読みやすかったです。

ひつじ。
ひつじ。

最後にタイトルが重く響いた。

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小林由香おすすめ小説まとめ

小林由香さんの小説を出版順に5冊紹介しました。繋がりはないので、どれから読んでも大丈夫です。

気分別おすすめ
  • 重めが読みたいとき→『ジャッジメント』、『まだ人を殺していません』
  • 号泣したいとき→『罪人が祈るとき』
  • 心温まりたいとき→『救いの森』
  • 救われたいとき→『イノセンス』
ひだまりさん。
ひだまりさん。

どれも良かったよ。

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