ミステリー・サスペンス

『蝶の力学』あらすじ・ネタバレ感想|警視庁殺人分析班|麻見和史|シリーズ7、青い花の意図と結末

この記事に書かれていること
  • 麻見和史さん『蝶の力学 警視庁殺人分析班』あらすじと感想文
  • 犯人・クラスター16の狙いと気になるポイント
  • 青い花の意図
  • 負傷した鷹野と成長した塔子
  • タイトル 「蝶の力学」 の意味
  • 結末について

少しだけネタバレあります。ご注意ください。

青い花が意味するのは―。

麻見和史さんの小説『蝶の力学 警視庁殺人分析班 (捜査一課十一係)』感想です。警視庁殺人分析班 (捜査一課十一係) シリーズ7作目。WOWOWドラマ原作小説を読みました。

ひだまりさん。
ひだまりさん。
鷹野主任の推理は鋭い。

警視庁殺人分析班シリーズは、鷹野&塔子ペアに好感が持てるんですよね。塔子が成長していく姿に頼もしさを感じました。

『蝶の力学 警視庁殺人分析班』あらすじ・評価

警視庁捜査一課十一係シリーズ7

あらすじ

惨殺された資産家の喉に可憐な花が活けられ、妻は行方をくらました。殺人分析班の如月塔子たちは捜査を開始するが、犯人から新聞社に挑発的なメールが届く。猟奇的な劇場型犯罪を緻密な推理で追い詰める人気シリーズ7作目。

『蝶の力学 警視庁殺人分析班』ネタバレ感想文

面白かったです。鷹野&塔子ペアが事件を追っていく過程がドキドキでした。ミステリー小説は推理しながら読み進める楽しさがありますね。

これにはどんな意味 (意図) があるの?・・・と。

気になったのは遺体に刺さっていた青い花。ブルーデージー、ローズマリー、忘れな草、スターチスです。

ひだまりさん。
ひだまりさん。
花言葉、調べちゃった。
ひつじくん。
ひつじくん。
塔子と一緒だね。

中盤は面白かったけど、犯人がわかってからは不完全燃焼です。事件が複雑だったのと、しっくりこなくて。

結局、花言葉に意味はありませんでした。青い花に 犯人の意図を期待しすぎてしまい肩透かし。

猟奇的な劇場型犯罪!?犯人・クラスター16の狙い

猟奇的な劇場型犯罪に見せかけて、実は違う・・・というオチでした。

天野秀雄が殺害されて妻が行方不明。事件発生後、クラスター16と名乗る犯人から新聞社に犯行声明ともとれるメールが届きます。

気になるポイントをまとめました。

ポイント
  • 天野秀雄の遺体に青い花 (ブルーデージー) を挿したのはなぜか
  • 妻 (天野真弓) を連れ去った目的は何か
  • 新聞社にメールを送ったのはなぜか
ひつじくん。
ひつじくん。
小説の最後に明かされるよ。

青い花の意図

遺体の首に刺さっていた青い花。それが猟奇殺人を思わせて不気味でした。

4種類の青い花と被害者
  1. ブルーデージー (天野秀雄)
  2. ローズマリー (天野真弓)
  3. 忘れな草 (須藤辰則)
  4. スターチス (坂口隆)

同じ青い花でも4種類とも違うものです。塔子は花言葉を調べるけど意味はありませんでした。

実は最初の事件とその後の事件の犯人は別々。同一犯と思わせるために 「青い花」 を利用したのです。

ひだまりさん。
ひだまりさん。
深読みし過ぎちゃった。

他に何か別の意図があるのでは?・・・と思っていたので残念でした。

負傷した鷹野と成長した塔子

『蝶の力学 警視庁殺人分析班』はミステリー小説としても楽しめますが、キャラも良いです。

ひつじくん。
ひつじくん。
主人公の女刑事・如月塔子のファンになる読者が多そう。

鷹野主任と組む塔子ですが、読む度に成長を感じて微笑ましくなりました。でも塔子に言った彼の言葉がキツイ。

「もし俺ひとりで行動していたら、もっと早く解決した事件があったかもしれない。そういうことだ」

ひだまりさん。
ひだまりさん。
えっ!? どうした、鷹野。

彼の言葉にギョッとしました。塔子が可哀想。

この後に彼はクラスター16と揉み合いになり、負傷してしまいます。塔子は尾留川と組むことに・・・。

鷹野の言葉にはビックリしたけど、突き放された塔子が彼を頼らずに事件の筋読みをしようとする姿に胸を打たれました。

チャラいと思っていた尾留川。ただのチャラ男でなかったのですね。

【考察】タイトル 「蝶の力学」 の意味、バタフライエフェクト

タイトル 「蝶の力学」 はバタフライエフェクト (バタフライ効果) を指しています。

ひとつひとつの出来事が次の出来事を呼び起こして、悲劇が徐々に大きくなっていく。この事件の裏には『蝶の力学』とでも呼ぶべきものが関わっていたんだよ。

「北京で蝶がはばたくとニューヨークで嵐が起こる」なんて言いますね。

些細な出来事がめぐりめぐって大きな出来事へと変化する。ひとつの出来事が やがて大きな悲劇を呼ぶんです。

被害者・天野秀雄の普段の行いが恨みを買い、彼は殺害されてしまう。事件は複雑に絡み合い、様々な悲劇を生みます。

ひだまりさん。
ひだまりさん。
天野秀雄が殺害されなければ、続く悲劇も起きなかったと思うとヒヤリとした。

事件の裏に絡んだ保険金、鷹野の筋読みと意外な結末

最後に鷹野主任の的確な筋読みにより、二重に重なった事件の概要が明らかになりました。

ひつじくん。
ひつじくん。
複雑だね。

犯人は意外な人物。『石の繭』の犯人も意外な人物だったから、今回もそうなのかな?と思いつつ読んでいました。

最初は怨恨の事件で、最後は保険金が絡む事件へと様変わり。しっくりくる結末ではなかったけど、鷹野&塔子に癒されました。

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