『ラプラスの魔女』あらすじ・ネタバレ感想文|計算による奇跡と悪魔の復讐|東野圭吾

- 『ラプラスの魔女』あらすじと感想文
- ラプラスの悪魔と空想科学
- 家族の悲劇
少しだけネタバレあります。
見えてる?何が?この世界の未来です。
東野圭吾さんの小説『ラプラスの魔女』感想です。大好きな東野圭吾さんの作品。発売前から待ち遠しくて待ち遠しくて。やっと読み終わりました。
『ラプラスの魔女』は、空想科学を取り入れた物語です。

読みやすくて面白かった。
『ラプラスの魔女』あらすじ
空想科学の世界
元警察官の武尾のもとに仕事の依頼がきた。円華という若い女性のボディガードの依頼だった。武尾は引き受けるが、彼女と行動を共にするにつれ、彼女には不思議な力が備わっているのではと疑いはじめる。そんな時、2つの温泉地で硫化水素による死亡事故が起きていた。検証するためにやって来た化学の研究者・青江は、2つの現場で一人の女性を目撃する―。
『ラプラスの魔女』ネタバレ感想文
『ラプラスの魔女』は、空想科学を取り入れた物語。
こういう科学的要素が面白いんですよね。空想科学とは何ぞや?・・・となるけど、東野さんだからこそ描ける世界が広がっていました。

読み応えあったよ。
ラプラスの悪魔と空想科学

『ラプラスの魔女』は、フランスの数学者、ピエール・シモン・ラプラスの仮説「ラプラスの悪魔」をミックスして描かれています。
科学が取り入れられていることも東野小説の魅力。今回は空想科学でした。仮説を上手く作品に練り込んで、SFチックなミステリーも含んだ物語になっています。

序盤はストーリーに入っていけなかったけど、途中から面白くなってきた。
「ラプラスの魔女」は誰なのか。
少年の復讐劇、そして一人の少女の辛い過去と揺るがない決意が描かれていました。
家族の悲劇とねじれ
ある家族の悲劇が描かれています。
ラストにいくにつれて徐々に明かされる真実は、悲しくショッキングなものでした。
家族ってこんなんじゃないはずだ!・・・と、叫びたくなります。胸が熱くなるストーリーですね。

こんな風に犯罪を犯してしまうのはとても怖いな。
『ラプラスの魔女』ラストに繋がる心地よさ
『ラプラスの魔女』は様々な登場人物の視点で描かれていて、繋がっていく様子が心地良かったです。
どう繋がっていくのかと不思議に思いながら読み、繋がった時の清々しさに満足。

読みやすかったよ。おすすめ。


