ミステリー・サスペンス

『幻夜』東野圭吾【あらすじと感想】一人の女性に翻弄される男たち

彼女と過ごした時間は幻?

東野圭吾さん『幻夜』
彼女を愛してしまったがために、翻弄される男たちを描いたお話です。

『幻夜』あらすじ

【あらすじ】
阪神淡路大震災で何もかも失った雅也は、咄嗟に叔父を殺してしまった。それを目撃していた女がいた・・・。

『幻夜』感想

『白夜行』を読むと必ず『幻夜』を読みたくなります。どちらとも分厚くかなりの分量ですが、読みやすくページをめくる手が止まりません。

『白夜行』は亮司と雪穂の心情が全く描かれていませんが、『幻夜』は雅也の心情がよく描かれています。

だからか美冬がとてつもなく悪女に思えてしまう。

『幻夜』は『白夜行』の続編では?・・・とよく言われていますね。実際そう思わせる記述が度々でてきます。

  • 美冬が以前勤めていたお店が「ホワイト ナイト」(白夜)で、その前は違う店名だったこと。
  • 経営者の女性が「風と共に去りぬ」のスカーレット・オハラのような人だったこと。

作者は断定はしていませんが、そう思わせるのもこの本の魅力のような気がします。

・・・実際、雪穂かも!? と思わせる記述を読んだとき背すじがゾクっとして、でも嬉しくなっちゃいました。

『幻夜』は、一人の女性に翻弄される男たちの物語です。

なかでも一番の被害者は雅也。美冬に対する真摯な想いや信じきれずにする姿、そして壊れていく人生・・・。読んでいると可哀想になります。

望んだのは、美冬との幸せだけだった。

でもそれは、すべて幻だった・・・。愛してしまったがために雅也の人生は狂ってゆく。

真実を知った雅也は自分で決着をつけようとします。でも最後は加藤刑事を伴って自滅する道を選ぶ・・・。最後の最後まで美冬を守った雅也。そして美冬は妖しく微笑む。

衝撃的な結末でした。まさに『幻夜』に相応しいラストです。

ABOUT ME
ひだまりさん。
ゆるりと本をよんでいます。ミステリー、ホラー、SF、ファンタジー、何でもよみます。ほとんど小説、ときどき絵本。→ 詳しいプロフィールはこちら

POSTED COMMENT

  1. Tony より:

    いつもブログ読ませていただいています。本の感想とか、ホント上手ですよね。東野圭吾の白夜行から幻夜は僕も読みましたが、ひだまりさんのブログを読んでまた読みたくなりました!

  2. ひだまりさん。 より:

    こんにちは。

    そう言って頂けて、素直に嬉しいです(^-^*)
    自分の伝えたいことを言葉にするのって難しいですよね。
    白夜行と幻夜を読んで、ドラマなども見たりして、半月くらいその余韻に浸っていた気がします。
    読んだら、Tonyさんも余韻に浸っちゃいますよ(,,•﹏•,,)

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