ミステリー・サスペンス

『マスカレード・ナイト』東野圭吾【あらすじと感想】仮面を被るお客/マスカレードシリーズ3

敵も化けている!?

東野圭吾さん『マスカレード・ナイト』。
『マスカレード・ホテル』『マスカレード・イブ』に続き、シリーズ3作目です。今回も 面白くてほぼ一気読みでした。

ネタバレは避けますが、少し内容にふれますのでご注意ください。

『マスカレード・ナイト』あらすじ

3年の時を経て、あのコンビが帰ってきた!!

『マスカレード・ナイト』
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【あらすじ】
警視庁に一通の密告状が届いた。犯人は、コルテシア東京で開催されるカウントダウンパーティに姿を現すという・・・。 新田浩介&山岸尚美コンビ、ふたたび!

『マスカレード・ナイト』感想

・・・やっぱり好きだなぁ、このシリーズ。前2作の記憶があいまいで、読み直したくなっちゃいました。

ホテル・コルテシア東京に犯人現る!?

舞台はホテル・コルテシア東京。警視庁に密告状が届きます。

密告者は、なぜ犯人がカウントダウン・パーティに現れると知っているのか―。

密告者の目的、そして犯人はだれ?

謎だらけで面白い。

警視庁捜査一課の新田浩介は、またもやホテルマンとして潜入し事件解決に乗り出します。ホテル・コルテシア東京で開催されるカウントダウン・パーティ、通称 「マスカレード・ナイト」 に犯人が現れるということで。

本のタイトルはこのパーティを指しているんですね。

みんな仮面をつけて参加するという、仮面舞踏会のようなイベントです。楽しそう。でもその趣旨のおかげで捜査は難航することに・・・。

新田浩介&山岸尚美コンビ再び

私がマスカレードシリーズを好きな理由は2つあります。

一つは、人間味あふれるキャラクター。
マスカレードシリーズはなんと言っても、警視庁捜査一課、新田浩介 & ホテルウーマン、山岸尚美のコンビが魅力なんですよね。この2人、とても素敵な人物なんです。東野圭吾さんが描くキャラは味があって、なおかつ人間味があるから好きです。

山岸尚美は、コンシェルジュになっていました。たくさんの無理難題に真正面から挑んでいる姿は勇ましく、プロを感じさせます。

一方、新田刑事は またまたホテルマンに扮して捜査に乗り出しますが・・・、今回は 氏原というベテランホテルマンの下についていました。この氏原というのがまた堅物で、警察官をホテルに潜入させるのを快く思っていないようなのです。

新田刑事、ちょっとやりにくそうだなと思っていましたが、氏原のホテルマンとしてのプロぶりに ひだまりさん。も 圧倒されてしまいました。やっぱり東野さんのキャラは みんな良いですね。

それから 忘れてならないのが能勢刑事。

彼は相当のキレもので、新田さんと能勢さんのプチ捜査会議が鋭くて面白い。このコンビも大好きです。・・・ホントに良い味だしてる。

プロホテルマンの心得

このシリーズを読むと、ホテルにはいろんなお客様が来るんだなと思います。

小説を介して、いかにホテルマンが大変な仕事なのかが伝わってきます。

やりがいもありそうだけど、私にはムリだー。

私がこのシリーズ好きな理由の2つ目。
いろんなお客様を対応するホテルマンの仕事に圧倒される。コンシェルジュの山岸尚美や氏原をはじめとしたホテルマンにプロ意識を感じるんです。

無理と言ってはダメ。どんな要望もいったん引き受けて考える。・・・すごいですね。最後までお客様のことを考えた提案をするという意識がプロだなと思います。無理難題を吹っかけてくる客と、それを叶えようと奮闘するホテルウーマンのやり取りが面白いんですよね。

仮面を被ったお客様たち

今回も様々な客がホテル・コルテシア東京に訪れます。

プロポーズをしようと思っている人、偽名を使って宿泊する人、一目惚れをする人、不倫相手とばったり会う人・・・。

一見すると誰も彼も怪しく思えてしまう (笑) ・・・というか、実際あやしいのですが。みんな仮面を被っていました。

犯人はだれ?

目を凝らしながら慎重に読んでいたのですが、当てられませんでした。結末に、!?工エエェ(゚〇゚ ;)ェエエ工!? となりました。

新田刑事、おみごとです m(_ _)m

『マスカレード・ナイト』は、仮面を被ったお客様たちのエピソードが ひとつひとつ丁寧に描かれています。

それがとても引き込まれる。中でも ひだまりさん。が 好きなエピソードは、プロポーズをしようとしていた日下部さんです。

尚美は彼と、あろうことか彼のプロポーズの相手からも相談を受けるんです。彼女が提案した内容とは・・・。この日下部さん、その後の展開も面白くて (*^^*) プロポーズだけでは終わらないんです。最後には意外な事実が明らかになります。

1冊に詰まった たくさんのエピソード

長編のなかにも 様々なエピソードがあって、そのどれもが一つの物語として成立しています。

しかもホテルウーマン・山岸尚美を介しているから、バラバラ感は全くなくうまい具合に繋がっている。1冊にたくさんの楽しさがあるんです。

・・・ただ最後の展開の、それぞれが供述するシーンは 何となく湊かなえさんっぽいなと思ってしまいました。若干くどいような気がします。(湊さんの著作をそれほど読んでいるわけではないのですが・・・。ファンの方 すみません) でも止まらずほぼ一気に読んでしまえるのは、さすがです。

読んでいると みんな怪しい人ばかりで、つい犯人を探したくなってしまう。

東野さん、ほんとに上手いです。誰が化けているのか (犯人は誰なのか) 、ぜひ『マスカレード・ナイト』を読んで推理に挑戦してみてください。

ABOUT ME
ひだまりさん。
ゆるりと本をよんでいます。ミステリー、ホラー、SF、ファンタジー、何でもよみます。ほとんど小説、ときどき絵本。→ 詳しいプロフィールはこちら

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