- 湊かなえさんの小説『リバース』あらすじと感想
- コーヒー専門店「クローバー・コーヒー」
- 登場人物について
- ラスト2ページの衝撃と結末
少しだけネタバレあります。
コーヒーが飲みたくなる一冊。
湊かなえさん『リバース』感想です。久しぶりに湊かなえさんの本を読みました。珈琲豆をモチーフにした表紙が可愛いですね。
『リバース』あらすじ
コーヒーが飲みたくなる1冊
深瀬和久は 行きつけの喫茶店で越智美穂子と出会い、恋に落ちる。そんな矢先に 彼女の元に告発文が送られてきて・・・。
『リバース』感想
表紙からイメージできるように『リバース』には美味しそうな本格コーヒーがでてきます。飲みたくなりました。
優しいコーヒー専門店
感心したのは 珈琲の美味しさが丁寧に描かれているところです。
私の家にあるのは本格的なものではなくインスタント。それも楽なスティックタイプのものです。温めたミルクに入れて飲むのがここ1年のマイブーム。
『リバース』には 平凡なサラリーマン・深瀬が行きつけにしているコーヒー専門店「クローバー・コーヒー」がでてきます。
そこの雰囲気が優しくて好きです。こんなショップがあったら毎日でも通っちゃいます。
唯一の友達
深瀬が亡くなった友人の父親と話しているシーンが好きです。ほのぼのとした情景が浮かんでくるようでした。
深瀬は 友人と呼べる友人がいなく周りに対して劣等感を持った人でした。唯一、友人と思っていた人が亡くなり、その責任が自分と一緒に旅行に行った仲間にある・・・。
送られてきた「深瀬和久は人殺しだ」と書かれた手紙。
彼は手紙の送り主を突き止めるために死んだ友人の歩んできた人生を遡っていきます。
友人がどんなことが好きでどんな人生を歩んできたのか、深瀬は知らないことに気づく。たった一人の友人なのに・・・。
自分の身近にいる人のことはなんでも知っているようで、実は知らないことだらけかもしれません。『リバース』のように友人が亡くなってから気づくのは悲しいです。
『リバース』ラスト2ページの衝撃と結末
後味が・・・よろしくない。
『リバース』を読んでいて、展開は予想通りになりました。でもオチまでは想像が及びませんでした。
ラスト2ページの展開です。
まさしくクロ湊さん。好きな人は好きなのかもしれませんが 私はダメでした。気になる方は読んでみて下さい。


