- 絵本『たいせつなこと』紹介と感想
- モノの存在意義
- スプーン
- いつもそこにある空
- あなたにとって大切なこと
『たいせつなこと』絵本
The Important Book
マーガレット・ワイズ・ブラウン (作)
レナード・ワイスガード (絵)
内田也哉子 (訳)
自分の周りに溢れているモノ。当たり前に存在しているから ありがたみをついつい忘れがちです。でもちゃんとそれぞれ役割があるんです。
『たいせつなこと』本の紹介
モノと向き合いたくなる絵本。

「大切なこと」 は何かを教えてくれる絵本。
『たいせつなこと』感想
スプーン、花、雨、りんご、靴・・・。
絵本『たいせつなこと』は モノの役割や人との関わりについてわかりやすく語りかけていました。その中から3つ、レビューを交えて紹介します。
モノの存在意義

ページをめくると「もの」ひとつひとつの役割が詩のように書かれています。 「スプーン」 についての詩がありました。
スプーンは私たちが食べ物を食べるためにあるものです。上手に美味しく食べられる。
面白いと思うのは「スプーンにとって」と、物を人間のように主人公として描いているところです。
モノの立場になるとその存在意義が見えてきます。そしてありがたみがわかる。当たり前にそこにあるものだけど、ちゃんと人との関わりがあって。
いつもそこにある空

空について書かれた言葉が好きです。
私の部屋には座椅子があって、隣に窓があります。座椅子に寝っ転がってると気持ち良くて眠くなるんですよね。
昼にウトウトと眠ってしまって夕方に目が覚めた時、窓から見える空が綺麗でハッとする時があります。そのまま、しばらくボーッとしているのが心地よい。
いつもそこにあるということ。
ただそれだけのことなのですが、とても重要なことだと気づきます。見上げるだけで心穏やかでいられる。とても大きな存在です。
大切なものと向き合う
自分の周りに溢れているものと向き合いたくなります。
寝っ転がっている座椅子。手に収まっているスマホ。癒しを与えてくれる紅茶。そして感動をくれる本たち。
私の周りに存在しているものは毎日何かしら関わっていて。そのおかげで豊かに生きていけます。大切に使おうと思いました。
役割が終わって捨てる時も、ありがとうと言って捨ててあげよう。
あなたにとって 大切なこと

最初の方は 物や自然との関わりについての詩でした。絵本の最後のページに グッとくる言葉が書かれています。あなたにとってたいせつなことです。
シンプルだけど力強い言葉に自分の存在意義を感じました。
絵本『たいせつなこと』は 子供にも大人にもオススメ
絵本の中から3つ紹介しました。他にもいくつかの「たいせつなこと」が書かれています。
グラス、ひなぎく、雨、草、雪、りんご・・・などなど。どれもシンプルで明確な言葉で描かれていて心を打たれました。
昔より豊かになりモノがあふれている今。その生活に慣れてないがしろにしがちですが、改めて大切に使っていきたいですね。



