『サンタクロースっているんでしょうか?』あらすじと感想|語り継がれる絵本
- 『サンタクロースっているんでしょうか?』あらすじと感想文
- サン新聞社に届いた一通の手紙
- サンタさんは存在する!
- 目に見えないもの
クリスマスにオススメの絵本『サンタクロースっているんでしょうか?』は実話を元に描かれた絵本です。
「サンタさんは実在するのか?」 という、素朴な質問に優しく答えてくれる一冊。
大人にもオススメだよ。
『サンタクロースっているんでしょうか?』あらすじ
クリスマスに読みたい絵本
ニューヨークにある新聞社に一通の手紙が届いた。実話を元にした絵本。
『サンタクロースっているんでしょうか?』感想文
「サンタさんって本当にいるの?」
小さな子供に聞かれたとき、どう答えたら良いでしょうか。私も昔、同じ疑問を抱いていました。歳を重ね、よく分からないまま今度は答える側です。
この絵本を読むと、本当にサンタはいるのかも!!・・・と思えるよ。
サン新聞社に届いた一通の手紙
アメリカのニューヨーク・サン新聞社に一通の手紙が届きました。差出人は、バージニア=オハンロン 8歳の女の子です。
きしゃさま
あたしは、八つです。 あたしの友だちに、「サンタクロースなんていないんだ。」っていっている子がいます。(中略) おしえてください。サンタクロースって、ほんとうに、いるんでしょうか?
バージニア = オハンロン
1897年に掲載されたということは、今から100年以上も前のことなんですね。そんなに時が流れた今でも疑問に思うことは変わらず一緒。
サンタクロースが存在するか、しないか。
子どもにとっては今も昔も変わらないテーマだね。
この絵本に書かれていることは、実際に「ニューヨーク・サン」新聞に掲載された社説です。それを日本語訳にしたもの。
少女の疑問に答えた人物がいました。フランス=P=チャーチ、同社の記者です。豊かな想像力と温かい心を持った人柄が伺えました。
サンタは存在する!
ズバリ、この絵本ではサンタは存在するとしています。
こうキッパリと言われると、そうなのかなという気になりますね。
大事なことは、心で感じること。
愛や思いやり、真心というのは確かに存在します。それらは目に見えないものだけど、心で感じることができる。サンタクロースも同じなんです。
サンタを見たという話は聞いたことないけど、いないと決めつけるのはどうだろう。
目に見えないもの
世界は広くて、私はとてもちっぽけです。大人と呼ばれる年齢になったけど、私の知識なんてごく小さなもの。世界に比べたら一握りくらいの知識しかありません。
たぶんそれは世の中の大人たちも一緒。
大人になったからと言って、何でも知っているわけではない。
目に見えないものこそが大切で確かなこと。それは先程も書いた愛だったり思いやりだったり、真心だったりするものです。この中にはサンタクロースも含まれているんですよね。
目に見えない愛や真心は、ちゃんと存在している。もしかしたらサンタも・・・。
『サンタクロースっているんでしょうか?』は大人にもオススメの絵本
『サンタクロースっているんでしょうか?』は、「サンタクロースはいるのか」 という長年のモヤモヤが解消される絵本です。
大事なことは、大人になってなんでも知っているような気になっているけれど本当は何も知らないんだということ。
目に見えないものこそ信じることが大切なんだね。
本当にこの記者さんは想像力が豊かな方です。とても心に響く絵本でした。