『サンタクロースっているんでしょうか?』あらすじと感想 / 語り継がれる絵本

- 絵本『サンタクロースっているんでしょうか?』あらすじと感想
- サン新聞社に届いた一通の手紙
- サンタさんは存在する!
- 目に見えないもの
絵本『サンタクロースっているんでしょうか?』
中村妙子 (訳)
東逸子 (絵)
クリスマスにオススメの絵本。「サンタさんは実在するのか?」 という、素朴な質問に優しく答えてくれる1冊。実話を元に描かれた絵本です。
『サンタクロースっているんでしょうか?』あらすじ
クリスマスにオススメの絵本
ニューヨークにある新聞社に一通の手紙が届いた。実話を元にした絵本。
『サンタクロースっているんでしょうか?』感想
「サンタさんって本当にいるの?」
小さな子供に聞かれたとき、どう答えたら良いでしょうか。私も昔 同じ疑問を抱いていました。歳を重ね、よく分からないまま今度は答える側です。
この絵本を読むと、本当にサンタさんはいるのかも!! と思えてしまうんです。
サン新聞社に届いた一通の手紙

アメリカのニューヨーク・サン新聞社に一通の手紙が届きました。差出人は、バージニア=オハンロン 8歳の女の子です。
きしゃさま
あたしは、八つです。 あたしの友だちに、「サンタクロースなんていないんだ。」っていっている子がいます。(中略) おしえてください。サンタクロースって、ほんとうに、いるんでしょうか?
バージニア = オハンロン
1897年9月21日
ニューヨーク・サン新聞社「社説」
1897年に掲載されたということは、今から100年以上も前のことなんですね。そんなに時が流れた今でも疑問に思うことは変わらず一緒。
サンタクロースが存在するか、しないか。
子どもにとっては今も昔も変わらないテーマです。
少女の疑問に答えた人物がいました。
フランス=P=チャーチ、同社の記者です。豊かな想像力と温かい心を持った人柄が伺えます。
サンタさんは存在する!
ズバリ、この絵本ではサンタさんは存在するとしています。こうキッパリと言われると、そうなのかなという気になりました。
愛や思いやり、真心というのは確かに存在しますよね。それらは目に見えないものですが心で感じることができます。サンタクロースも同じなんです。
大事なことは心で感じることです。
目に見えないもの

世界は広くて、私はとてもちっぽけです。大人と呼ばれる年齢になりましたが 私の知識なんてごく小さなもの。世界に比べたら一握りくらいの知識しかありません。
たぶんそれは世の中の大人たちも一緒です。
大人になったからと言って何でも知っているわけではない。
目に見えないものこそが大切で確かなこと。それは先程も書きました、愛だったり思いやりだったり、真心だったりするものです。サンタクロースも含まれています。
目に見えない愛や真心は ちゃんと存在しています。もしかしたらサンタさんも・・・
『サンタクロースっているんでしょうか?』は大人にもオススメの絵本
「サンタクロースはいるのか?」 という長年のモヤモヤが解消されました。
そして大事なことに気づきました。大人になってなんでも知っているような気になっているけれど本当は何も知らないんだということです。
本当にこの記者さんは想像力が豊かな方です。とても心に響く絵本でした。


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