『せつない動物図鑑』あらすじと感想|誰かに話さずにはいられない動物の真実|ブルック・バーカー
- 『せつない動物図鑑』あらすじと感想文
- シュールな動物の真実
- シュールなペンギン
- へんてこなサソリ&働く蜜蜂
- 世界でもっとも孤独なクジラ
少しだけネタバレあります。
切なくて愛おしい動物たち
『せつない動物図鑑』感想です。面白いですね。動物図鑑を見るのは子供のとき以来でした。
ゆるーいイラストが可愛くて、ちょっぴり切なく、でもクスクスと笑ってしまう。
誰かに話さずにはいられない動物の真実が満載!
『せつない動物図鑑』あらすじ
ちょっぴり切ない動物の真実
ゆるいイラストが可愛い、切なくて愛らしい動物たち。知らなくてビックリする真実の図鑑。
『せつない動物図鑑』感想|切なくてシュールな動物の真実
切なくてほっこり。動物たちの意外な真実が書かれている『せつない動物図鑑』。
可愛いイラスト付きで動物たちの知られざる一面を紹介してくれます。それも少し変わった視点から。
始終 「へぇー」 と関心しちゃった。
シュールなペンギン
アデリーペンギンは、がけからなかまをつき落とす!?
ペンギンって集団でいて可愛いのに、意外とシュールなんですね。衝撃でした。
この行動は、落ちたペンギンが敵に襲われたりしなかったら海の中は安全・・・という確認のためになされるみたいです。
アデリーペンギンは1羽を犠牲にして安全を確認するのか・・・。
陸に残っているペンギンたちが、いっせいに下を眺めている図が想像できてしまう。・・・この本を読むまでは可愛い図だったけど、背筋がヒヤリとしました。
ペンギン社会も過酷なんだね。
へんてこなサソリ&働く蜜蜂
シュールなペンギンとは打って変わって、次はクスっと笑ってしまう生き物。
サソリは夜に活動するくせに暗闇で光っちゃう?
サソリってへんてこ。
夜に光っちゃうんですね。でもそれには何か意味があるのかも・・・と考えてしまいました。
そしてもう1匹、私の大好きなハチミツを作ってくれる蜜蜂さんについてです。
ミツバチは500gのハチミツをつくるために2000万円ぶん働く!!
毎朝パンにバターとはちみつを塗って食べています。500gだと1ヶ月半~2ヶ月くらいでなくなるかな。ミツバチの2000万円分の労働が・・・。
ミツバチさん、ありがとう。
世界でもっとも孤独なクジラ
もっとも切なくなったのは迷子のクジラ。
“さみしくて、せつない” という項目の 「オンチなクジラは迷子になる」 というものです。
迷子のクジラは、ほかのクジラの耳には聞こえない52ヘルツの周波数で鳴くらしい。鳴くことで仲間とのコミニュケーションをとるようですね。
52ヘルツの鯨は周波数が違うため、鳴いても仲間に声が届かない。「世界でもっとも孤独なクジラ」。
切ない。20年以上も独りで鳴き続けているようだよ。
52ヘルツの鯨を人間に当てはめて描いた小説を読みました。町田そのこさんの『52ヘルツのクジラたち』。
切なくも温かな物語で号泣。こちらもおすすめ。
思わず誰かに話したくなる動物の真実
『せつない動物図鑑』。本格的なものではないけど、動物の習性を切ないという視点からみていて新鮮な感じがしました。
単行本サイズで読みやすいし、ゆるっとしたイラストも可愛い。
思わず誰かに話したくなってしまうような発見がたくさんありました。
今までとは違った視点で動物を眺められるのは面白いよ。