- おーなり由子さんの絵本『ことばのかたち』あらすじと感想
- もしも、言葉が目に見えたら
- 恋人がささやく愛のことば
- 誰かを傷つける針
- ことばのむこうの風景
その言葉はどんなカタチ?
おーなり由子さんの絵本『ことばのかたち』感想です。最近読んだ『図書館の魔女』の影響で、ことばについて興味を覚えました。
『ことばのかたち』あらすじ
もしも話すことばが目に見えたら?
もしも、ことばが見えたら? それはどんなカタチをしているのだろう。
『ことばのかたち』感想
言葉によって救われることがあります。そういう時って、形はないけれどそのむこうにある気持ちを敏感に感じ取っているんでしょうね。
素敵な本を読みました。
もしも、言葉が目に見えたら
もしも言葉にかたちがあったら、それはどんな形をしているのだろう。
言葉の向こう側にある気持ちを読みとれたら楽なのかもしれません。自分の心をちゃんと伝えたいのに言葉にするとなんか違う。もどかしい気持ちになることがあります。
そのむこうには言い表せない心がたくさんあるかもしれません。
絵本で描かれているように言葉に形があったら・・・。目で見ることができたら、その何倍も伝えるのが楽になるんだろうな。
恋人がささやく愛のことば

素敵だなと思ったところと、ちょっぴり怖いなと思ったところがあります。
素敵なところ
恋人がささやく愛のことば。もしも、かたちがあるのなら見てみたい。
カタチが花束やくだものだったら心がとても満たされそうです。つなぎとめる金色の鍵は 少し不安な気持ちも混じっているのかな? 想像が広がりました。
誰かを傷つける針
怖いところ
誰かを傷つけることばが針の形をしていたら? その針が口から発射されて 相手に刺さるのがみえたとしたら・・・?
「ことばの使い方は 変わるだろうか」という文章にドキッとしました。
知らず知らずのうちに相手を傷つけたりすることもあるから。私の言葉も針のように相手に刺さっているのかなと思うとちょっぴり怖くなります。
ことばのむこうの風景
見えて嬉しい形と、見たくない形
ことばのむこうの風景にはその両方があるんだなと気づきました。
はっきりと見えないから救われることもあります。嬉しい言葉の形は見たいけど、針の形が見えてしまうと立ち直れないかもしれません・・・。
言葉って曖昧な部分があるから相手も自分も傷つかずにすむのかな。


