- 絵本『たくさんのドア』あらすじと感想
- 新しい世界
- ドアの向こうにいる誰か
- 成長していく自分
絵本『たくさんのドア』
ドアのむこうには なにがある?
アリスン・マギー (文)
ユ・テウン (絵)
なかがわちひろ (訳)
卒業シーズンにぴったりの絵本。これから新しい世界へ旅立つ子どもを見守る親の温かな視線を感じました。
『たくさんのドア』あらすじ
これから旅立つ あなたへ。
ドアのむこうに広がる風景。不安と期待を膨らませて見えるものとは? 卒業、入学などの転機に読みたい絵本。
『たくさんのドア』感想
環境が大きく変わるとき、目の前のドアを開けて新しい世界へ旅立ちます。ドアの向こう側には、何が待っているのかと不安と期待が入り交じった思いで。
向こうに広がる景色は これからの自分に必要なものです。見守る誰かの視線が優しくて勇気をもらえました。
新しい世界

ドアの向こうには何がある?
新しいことにチャレンジするときや、環境がガラっと変わるときって、不安と期待が入り交じって悶々としてしまいます。
ドアの向こうはどんなところなのかと、いても立ってもいられなくなり、終いには早く過ぎ去ってくれれば良いのにと願わずにはいられない。
私も幾度となくドアを開けてきました。
入学、卒業、職場の異動。初めて入る百貨は複雑な迷路のようで 目的地に辿り着けるかが第1関門です。
プレッシャーに押しつぶされそうで、わたし、絶対 早死にすると毎日のように思っていました。
でも余裕がうまれてきて、大変だけど自分の好きなようにできる楽しさも発見。・・・だいぶ神経が図太くなりました。
ドアの先には 新しい世界が広がっています。
開く前は不安で仕方がなくて、でもいざ開いてみると、いがいと何とかなるものなんです。
ドアの向こうにいる誰か
温かな気持ちになりました。
新しいことにチャレンジするのってとても勇気がいることですが、『たくさんのドア』を読んでいると隣にいる誰かの優しさを感じます。
絵本を読みながら過去を振り返ってみると、今まで何とかなってきたのは、周りの人のおかげということに気づきました。
ドアは1人で開けるものですが、その先に広がる世界にはいつも必ず助けてくれる誰かがいます。きっとこれからも。
ドアの向こうには 新たな出会いもある。・・・そう思うと少しワクワクしませんか?
成長していく自分

ドアの先が必ずしも安定した世界だとは限りません。荒波にあったり、吹雪だったり、強風にさらされたりもするかも。
でもそれを経験することで、新たな自分を発見できる。自分のことって以外と知らないものです。荒波にもまれて、こんな私もいるんだと発見したり・・・。
経験や困難を乗り越えることで、自分を知っていく。たくさんのことを学びます。
ドアの向こうにいるのは、今の私よりも、ひとまわりもふたまわりも成長した私です。
見守ってくれている誰かの愛情
『たくさんのドア』、子どもを見守る目線が優しい。めいいっぱいの愛情を感じました。
誰かが見守ってくれているのって、くすぐったいくらい嬉しいものですね。それだけで頑張れる。


