『方舟』ネタバレ感想文・あらすじ|イヤミス&衝撃の結末にあ然|夕木春央|ほんのたび。読書感想文とあらすじ

『方舟』ネタバレ感想文・あらすじ|イヤミス&衝撃の結末にあ然|夕木春央

『方舟』感想文
ひだまりさん。
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この記事に書かれていること
  • 『方舟』あらすじと感想文
  • クローズド・サークルミステリーについて
  • 犯人探し&犯人の目的がイヤミス
  • 心に刺さった麻衣の言葉
  • 結末にあ然としたこと

少しだけネタバレあります。ご注意ください。

だれか一人を犠牲にすれば脱出できる!?

夕木春央さんの小説『方舟(はこぶね)』読書感想です。読みやすいですね。面白くて続きが気になり、ほぼ一気読みでした。

ラストにあ然・・・、衝撃のミステリー小説。

ひだまりさん。
ひだまりさん。

レビューの評価が高くて気になってた一冊なんだ。読んで納得だったよ。

ちょっぴり現実離れした展開だったけど、楽しめました。読みやすいから読書初心者さんにもおすすめです。

『方舟』あらすじ

クローズド・サークルミステリー

著:夕木春央
あらすじ

大学時代の友達と従兄と一緒に山奥の地下建築を訪れた柊一は、偶然出会った三人家族とともに地下建築の中で夜を越すことになった。翌日の明け方、地震が発生し、扉が岩でふさがれた。さらに地盤に異変が起き、水が流入しはじめた。いずれ地下建築は水没する。そんな矢先に殺人が起こった。

『方舟』はどんな小説?簡単に解説|クローズド・サークルミステリー

『方舟』は、いわゆるクローズド・サークルを扱ったミステリー小説です。

クローズド・サークルとは

何らかの事情で外との行き来ができなくなった状況、そうした状況下でおこる事件を扱った作品。

有名どころだと、アガサ・クリスティ『そして誰もいなくなった』や、綾辻行人さん『十角館の殺人』などもクローズド・サークル作品です。

こういうのって、主要メンバーの中に犯人がいる場合が多かったりするんですよね。

『方舟』では、山奥の地下建築に閉じ込められた状況で殺人事件が起こります。

しかも水の浸水が始まっていて、時間の猶予はおよそ1週間・・・。

ひつじ。
ひつじ。

犯人はだれだろう?絶望的な状況での展開が面白かったよ。

『方舟』ネタバレ感想文|読みやすいミステリー小説

最初から最後までドキドキの展開でした。

ストーリーを要約すると
  1. 山奥の地下建築に閉じ込められる
  2. 脱出するには誰か一人を残さなければ(犠牲にしなければ)ならない
  3. 誰を犠牲にするか→犯人に残ってもらおう!

ミステリーものだけど、そこまで怖くもなく読みやすい(・・・でも事件はおきる)。

ただ、設定(結末)ありきの展開なのが少しだけ気になりました。一週間あるなら、逆に誰か数人を外に出してみんなで救援を待てば良いのに・・・と。

ひだまりさん。
ひだまりさん。

あの結末を描きたかったためにこの展開にしたのかな・・・と思った。

犯人探し|生贄になるのは誰か

残酷なのは、地下建築から脱出するためには9人のうち誰かひとりを犠牲にしなければならないことでした。

僕らは生贄を選ばなくてはならない。そうしなければ、全員が死ぬことになる

ひつじ。
ひつじ。

選ぶ方も選ばれる方もイヤだな。

そんな状況下で事件は起こるんです。ただでさえ閉じ込められてパニック状態なのに、殺人事件まで起こるなんて・・・。

でも逆に、事件が起こったから犠牲になる人(生贄)を選びやすくなったとも言えますね。残る役を犯人に押しつければ良いわけだから。

犠牲になる人=犯人。・・・犯人はだれ?

主人公・柊一のいとこ、翔太郎が探偵役のような感じで推理がくり広げられます。残る人選びは、おあずけで犯人さがし。

ひだまりさん。
ひだまりさん。

シリアス展開なんだけど、ドロドロな心理描写はあまりなくて読みやすかったよ。

この辺りは、人によっては物足りなさを感じるかもしれません。心理戦が好きな私は、少し物足りなさを感じました。

でも気になることが多すぎて、読むのを止められないんですよね。

  • 犯人はだれか
  • 犯人が判明したとして、残ってくれるのか
  • 事件を起こした理由

これらはラストに全て明かされます。

犯人の目的がイヤミスだった

こんな状況下で事件を起こした犯人の目的は何なのか。

こんなときに殺した以上は、こんなときに殺さなければならない理由があったはずだ。それは何か?

閉じ込められてる状況下だから、おのずと犯人は9人のうちの誰かということになります。バレれば、地下に残ることを強制されることになるのに・・・。

ひつじ。
ひつじ。

犯行の理由がわからない。誰だって地下に残りたくはないだろうし。

でもあったんですよね、こんなときに殺さなければならない理由が。ラストまで読むと納得できるものでした。

犯人は、自分が助かりたいがために事件を起こした・・・ということになります。

ひだまりさん。
ひだまりさん。

ものすごく後味が悪かった。これはイヤミスかも。

心に刺さった麻衣の言葉

麻衣の言葉が心に刺さりました。

私たちの中で一番悪い人に犠牲になってもらおうってことだよね。でも、犯人が分かったとして、もしその人が、自分からみんなのために犠牲になりますって言いだしたら、それって、本当に一番悪い人なのかな?

人を殺めた罪は重い。犯人が自ら犠牲になることを選んでも、この時点では「一番悪い人」なんじゃないかと。

ひつじ。
ひつじ。

助かる人たちは罪悪感を感じそうだけどね。

麻衣の言葉には続きがあります。続く彼女の言葉にドキッとしました。

犯人が、死ぬのは嫌だって言ってるのに無理やり巻き上げ機を回させたりしたら、それって、私たちが犯人を殺すのと一緒なんじゃないかな?みんな殺人犯になっちゃうよね

こちらの方が確率高そうですよね。犯人が判明したときのことを想像すると胸が痛みました。

ひだまりさん。
ひだまりさん。

犯人も気になるんだけど・・・。誰が残るのかと、みんなは助かるのかが一番気になった。

『方舟』結末はイヤミス&どんでん返し

『方舟』の結末に、あ然としました。

まさかのイヤミス&どんでん返しでしたね。後味が悪い・・・。イヤミス好きな人は、このラスト、好きかもと思えるような展開になります。

じゃあ、さよなら。

ひつじ。
ひつじ。

犯人が言った最後のことばが、頭の中でグルグルまわってた(←少しのあいだ放心してた)。

『方舟』は読む前に犯人がわかっちゃうと面白さが半減するから、誰が犯人かと結末の展開は書かないでおきますね。

ひだまりさん。
ひだまりさん。

ぜひ、本を読んでラストの後味の悪さを噛みしめて。

著:夕木春央
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