『追憶の夜想曲(ノクターン)』あらすじ&ネタバレ感想文・結末|御子柴礼司シリーズ2|中山七里|ほんのたび。読書感想文とあらすじ

『追憶の夜想曲(ノクターン)』あらすじ&ネタバレ感想文・結末|御子柴礼司シリーズ2|中山七里

ひだまりさん。
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この記事に書かれていること
  • 『追憶の夜想曲(ノクターン)』あらすじと感想文
  • 前作『贖罪の協奏曲 (ソナタ)』からの疑問
  • 岬恭平vs御子柴礼司
  • 亜季子は黒か白か
  • 亜季子の弁護をした理由
  • 衝撃の結末

ネタバレあります。ご注意ください。

検事・岬恭平vs弁護士・御子柴礼司

中山七里さんの小説『追憶の夜想曲 (ノクターン)』あらすじと感想です。御子柴礼司シリーズ2作目。

岬検事と御子柴が法廷で対立!

ひだまりさん。
ひだまりさん。

止まらず一気読みだった。このシリーズは、ほんっとに面白い。

『贖罪の奏鳴曲 (ソナタ)』に続き『追憶の夜想曲 (ノクターン)』(←本作)『恩讐の鎮魂曲 (レクイエム)』『悪徳の輪舞曲 (ロンド)』があります。

『追憶の夜想曲 (ノクターン)』あらすじ

御子柴シリーズ2

あらすじ

少年時代に凶悪事件を犯し、弁護は素性の悪い金持ち専門、懲戒請求が後を絶たない不良弁護士・御子柴。彼は誰も見向きもしない、身勝手な主婦の夫殺し控訴審の弁護を奪い取る。御子柴が金目のない事件に関わる目的とは? 因縁の検事・岬恭平との対決は逆転に次ぐ逆転。法廷ミステリーの最先端を行く衝撃作。

『追憶の夜想曲 (ノクターン)』ネタバレ感想文

どんでん返し&波乱の展開。特に最終弁論の法廷シーンは衝撃です。無罪証明も面白かったけど、御子柴の過去が暴露された瞬間が鳥肌モノでした。

ひだまりさん。
ひだまりさん。

さすが七里さんだ。

御子柴礼司シリーズは 1度読んでいるのに、次の『恩讐の鎮魂曲』もKindle版をポチッと買ってしまいました。

もう1回 読みたくなってしまうくらい面白いです。

前作『贖罪の協奏曲 (ソナタ)』からの疑問が解決

前作『贖罪の協奏曲 (ソナタ)』を読み終わったあとに疑問が残りました。

  • 死体遺棄した御子柴は罪に問われないの?
  • 御子柴が少年院を出るときに言った言葉
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不思議に思ったまま『追憶の夜想曲 (ノクターン)』へ。その答えが書いてありました。

死体を遺棄 (移動) した物的証拠は存在していないこと。

前東京弁護士会会長・谷崎のおかげのようですね。御子柴が少年院を出るときに言った言葉は後ほど・・・。

検事・岬恭平vs弁護士・御子柴礼司

『追憶の夜想曲 (ノクターン)』の読みどころは、岬検事と御子柴弁護士が法廷で争うところにあります。

検事・岬恭平vs弁護士・御子柴礼司

岬検事と言えば、思い浮かぶのが息子の岬洋介です。七里さんの小説『さよならドビュッシー』など、岬洋介シリーズの登場人物。

ひつじ。
ひつじ。

『さよならドビュッシー』も面白かったよ。

強敵・岬検事。半ば強引に奪った津田亜季子の弁護をする御子柴との裁判は、読み応えがありました。彼は津田亜季子の無罪を主張します。

「弁護人は被告人津田亜季子の無罪を主張し、原判決の破棄を求めます」

ひだまりさん。
ひだまりさん。

最初は劣勢だった弁論が後半では一転。

岬検事は御子柴弁護士とは、まるで正反対です。御子柴さんも切れ者だけど、岬さんの反対尋問もなかなかでした。

津田亜季子は黒か白か

裁判

夫・津田伸吾をカッターナイフで殺害したとされる亜季子は初めから殺害事実を認めていました。

ひつじ。
ひつじ。

えっ。本人が認めちゃってるのに、御子柴弁護士に勝算はあるの!?

難しそうですよね。御子柴は彼女の過去を辿っていきます。亜季子が何を考え、何を隠しているのかを知るために。

やがて彼女は神経症を患わっていることが明らかになるのです。

亜季子の弁護をした理由と少年院を出るときに言った言葉

『追憶の夜想曲 (ノクターン)』を読みながら、ずっと気になっていることがありました。

御子柴は、なぜ津田亜季子の弁護を強引に引き受けたのか。

理由は最終弁論を行う法廷で明らかになります。亜季子は少年時代の御子柴礼司 (園部信一郎) が犯した犯罪の被害者遺族だったのです。

ひだまりさん。
ひだまりさん。

これは彼なりの贖罪?

この後に、御子柴が少年院を出るときに言った言葉が書かれていました。

自分は奈落から手を伸ばしている者を生涯かけて救い続ける─。

それだけが鬼畜から人間に戻れる唯一の道だと信じていたから。彼は他人を救うことで自分も救われたかったのかもしれませんね。

動機の不在証明と衝撃の結末 (ネタバレあり)

御子柴が裁判で明らかにしたのは動機の不在。すなわち、亜季子の無罪証明でした。

亜季子は 先端恐怖症だったのです。

先端恐怖症とは

先端が尖ったものが視界に入った時に強い精神的動揺を受ける恐怖症の一種。

尖ったものを見たりすると身体の自由が利かなくなる。凶器はカッターナイフです。とてもじゃないけど亜季子にはムリな犯行でした。

ひつじ。
ひつじ。

じゃあ、犯人は・・・。

そうです。母の亜季子がかばっている人物と言えば・・・、自分の娘 (美雪) です。

最後の最後にあの人物も犯罪を犯していたことが明らかになるのだけど・・・。ドロドロでした。

ひだまりさん。
ひだまりさん。

法廷で御子柴が園部信一郎とバレたときにはドキドキだった。

亜季子の弁護を引き受けた (強引に奪った) ときから覚悟はあったんだろうけど・・・。どんでん返し&波乱の展開でした。

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