『スーホの白い馬』あらすじ&感想文|教科書の名作、モンゴル民謡 「馬頭琴」 より
- 教科書の名作『スーホの白いうま』あらすじと感想文
- モンゴル民話「馬頭琴」
- スーホと白い馬
- スーホの想い
少しだけネタバレあります。
いつも一緒だよ・・・
教科書の名作『スーホの白いうま』感想です。私の習った教科書には載ってなかったと思うのですが (忘れているだけかな)。
読んでとても悲しくなりました。・・・けど、それと同時に温かな気持ちにもなりました。
スーホはどんな想いで琴を奏でたんだろう。
じんわりと切なさと温かさを感じます。
『スーホの白い馬』あらすじ
教科書の泣ける名作!!
モンゴルの草原で1頭の白い馬と出会った、羊飼いのスーホ。彼らはいつも一緒に過ごしました。ある時、王さまの競馬に参加して・・・。
『スーホの白い馬』元はモンゴル民話「馬頭琴」
お話の元になっているのはモンゴル民話「馬頭琴」(ばとうきん) です。
モリンホール (別名、馬頭琴) は モンゴルの代表的な弦楽器。先端が馬の形をした棹と四角い共鳴箱、2本の弦からなる。柔らかで奥行きのある音質やノイズが特徴的で「草原のチェロ」とも呼ばれている。
バイオリンなどの音とはまた違うのですね。馬頭琴、初めて知りました。モンゴル民話を子供にもわかりやすく描いたのが『スーホのしろいうま』です。
『スーホの白い馬』感想文
私が読んだのは「もう一度読みたい 教科書の泣ける名作 再び」という本に収められているものです。それだけ人の心に響くお話なんですよね。納得でした。
大人になった今よみたい物語
スーホの白い馬は最後に死んでしまうけど、スーホと一緒に過ごした時間はかけがえのないものでした。
深く感動したよ。
小さい頃に読んでもたくさんの人たちの記憶に残っている物語なだけに、大人になってから読むのも悪くないですね。
スーホと白い馬はいつも一緒
モンゴルの草原で出会ったスーホと白い馬。彼らはどんなときにも一緒でした。
人間と馬だけど彼らは心が通じあっていたんです。だから王さまが開いた競馬にも1等になれたんですよね。
でも結果的に、その競馬が運命の分かれ道になってしまいました。白い馬は王様に奪われてしまいます。
ひどい。胸が痛んだ。
スーホと別れ別れになってしまった白い馬。必死で王さまの元から逃げてくるシーンは感動します。矢がささり瀕死になりながらもスーホの元に戻ってきたのです。
離れていても心は通っていたんだね。
馬は死んでしまいます。せっかくスーホの元に帰ってきたのに・・・。
スーホの想い
しろうまの願いを受け入れ、亡骸で琴を作ったスーホ。彼はいつも琴を持ち歩いていました。
琴を奏でるスーホの気持ちを想像してみます。殺された悔しい思いはもちろんですが、それだけではなくて・・・。
白い馬と一緒に過ごした楽しい時の方が、たくさんあったんじゃないかな。
しろうまの琴を奏でることで、その思い出がよみがえってきます。じんわりと温かい気持ちになりました。
心がこもった音は美しいものです。様々な想いが琴の音に表れているから聞く人の心にも響くのでしょうね。そして しろうまがすぐ傍にいるから。
彼らはこれからもずっと一緒。
『スーホの白い馬』は心が温まる物語
『スーホの白い馬』、悲しい物語だけど心が温かくなりました。
白い馬は琴になっていつもスーホの傍にいます。そしてその音は人々の心に響く。
音楽というものは不思議なもので、聴いているだけで心が和んだりします。音を白い馬と一緒に人々に届けられるのは、スーホにとっても安らぐことなのかもしれません。
馬頭琴の音、聴いてみたくなった。