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『NieR Replicant ver.1.22474487139・・・《ゲシュタルト計画回想録》』ネタバレ感想文・小説あらすじ

『NieR Replicant ver.1.22474487139...《ゲシュタルト計画回想録》』感想文
この記事に書かれていること
  • 小説『NieR Replicant』あらすじと感想文
  • 心に響いたシーン
  • ゲシュタルト計画と白塩化症候群
  • 魔王の過去とマモノの気持ち
  • 少年ニーアの過去
  • カイネが下着姿の理由

ネタバレあります。ゲーム本編にもふれますので、ご注意ください。

だって、この姿のおかげで、みんなと……仲間になれたもの

映島巡さん&ヨコオタロウさんの小説『NieR Replicant(ニーアレプリカント)ver.1.22474487139・・・《ゲシュタルト計画回想録》』読書感想です。

『NieR Replicant ver.1.22474487139・・・《ゲシュタルト計画回想録》』は、ゲームのノベライズ。ゲーム本編&サブクエストが描かれていました。

私が読んだのはKindle版の2冊(File01とFile02)です。先にゲームをプレイしていたので、本編をふたたび追体験できました。

ひだまりさん。
ひだまりさん。
レプリカントのストーリー、鬱すぎて面白いんだ。

小説『NieR Replicant(ニーアレプリカント)』あらすじ・評価

ゲームのノベライズ

あらすじ

辺境の村に住む心優しい少年は、不治の病「黒文病」にかかってしまった妹・ヨナを救うため旅に出る。人の言葉を話す謎の書物「白の書」とともに・・・。『NieR Replicant ver.1.22474487139・・・』のノベライズ。2017年に発表の長編『NieR RepliCant Recollection(ゲシュタルト計画回想録)』を加筆修正した完全版。

『NieR Replicant(ニーアレプリカント)』とは?救いがない鬱ストーリーが魅力

シナリオライター・ヨコオタロウさんが描く『NieR Replicant(ニーアレプリカント)』は、美しくて絶望的なストーリーが魅力。

いわゆる鬱ストーリーで、どこまでも救いがなく絶望感が半端ないんですよね。でも絶望の中にも哀愁を感じられて、それが美しく心に残ります。

『NieR Replicant ver.1.22474487139・・・』は、2021年発売のPlayStation4ゲームです。2010年に発売された『NieR Replicant』のリメイク(バージョンアップ)作品。

その後の物語『NieR:Automata(ニーアオートマタ)』PlayStation4ゲームが大人気になり、今もジワジワと売上本数を伸ばしています。

Switchでも発売!

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『オートマタ』は2023年にアニメ化も予定されていますね。

ひつじくん。
ひつじくん。
『レプリカント』は『オートマタ』の世界に繋がる始まりの物語だよ。

小説『NieR Replicant(ニーアレプリカント)』ネタバレ感想文|心に響いたシーン

『NieR Replicant ver.1.22474487139...《ゲシュタルト計画回想録》』感想文

『NieR Replicant(ニーアレプリカント)』、小説も面白かったです。ストーリーを知っていても泣きました。

心に響いた(好きな)シーンは3つあります。

  • File01「封印丿章」ニーアの村、白の書と黒の書
  • File02「青年丿章5」崖の村、贄の石片回収
  • File02「青年丿章8」魔王の城、エミールとの別れ

この3つはゲーム本編でもウルッときて泣いたシーンなんです。小説も胸アツでした。

ひだまりさん。
ひだまりさん。
ストーリー順に紹介するね。

白の書vs黒の書|心に響いたシーン➀「封印丿章」

ニーアの村がマモノに襲われた少年編のラストのところ。ニーアたちの前に魔王と黒の書が現れます。

シロ(白の書)が黒の書と統合しそうになり、正気に戻ったシーン。

「頼りなく、我が欠けたくらいで動揺する……誠に遺憾な奴等ではあるが、我の仲間だ! 我は此奴らと共に戦う! そう決めたのだ!」

シロ、めちゃめちゃ良い奴(本)なんですよね。魔法が使えて、しゃべる本です。

ひつじくん。
ひつじくん。
ニーアたちとの絆を感じたよ。

『レプリカント』の後作品『オートマタ』ではじめて白の書の存在を知りました。随行支援ユニット・ポッドの外見を白の書に変えれる特典で。

その時はあまりシロに愛着がなかったのだけど、『レプリカント』では欠かせない存在です。

ひだまりさん。
ひだまりさん。
この後のカイネ石化シーンも泣けるんだ。

カイネとシロも良いコンビですね。

ニーアのことば|心に響いたシーン②「青年丿章5」

成長したニーアが、妹ヨナを助けるために魔王を探す青年編。「贄」の石片を探して訪れた崖の村が壊滅するシーンは切なくなりました。

最強兵器の本能からか、暴走したエミールは力を止めることなく・・・。結果、崖の村は崩壊します。

「エミールがいなければ、俺達は死んでたよ」

ひだまりさん。
ひだまりさん。
泣きじゃくるエミールにニーアがかけたことばが温かい。

このシーン、好きなんです。ゲームではムービーが流れて、彼のことばに私も泣きました。小説をよむと映像がよみがえりますね。

エミールの気持ち|心に響いたシーン③「青年丿章8」

エミールは私の大好きなキャラです。エミールを見ると「あっ、ヨコオさんだ」・・・と、ヨコオタロウさんを連想しちゃうんだけど。

『レプリカント』で盛大に泣いたところがあります。・・・それは魔王の城のあのシーン。

「ぼく……少年だった頃の石化させてしまう目も、この醜い身体になってからの姿も、本当に嫌でした。だけど、同時に誇りでした。だって、この姿のおかげで、みんなと……仲間になれたもの」

暴走したポポルを前にニーアたちを先に行かせようと自分を犠牲にしたエミール。何度みても(読んでも)号泣しますね。

ただ、このシーンはゲームの方がエミールの「死にたくない気持ち」が表現されていました。小説では描かれてないのだけど、知っているとジワジワきます。

ひつじくん。
ひつじくん。
ちなみに『オートマタ』に出てくるエミールは『レプリカント』のエミールとは別人なんだ。

魔法実験によって兵器にされたエミールは地球を守るために増殖をくり返します。そのうちのひとりが『オートマタ』にでてくるエミールなんですよね。

物語がひっくり返る真実|人間とレプリカントとマモノの関係

タイトルに《ゲシュタルト計画回想録》と書いてある小説『レプリカント』。デボル&ポポルによる記録が合間に描かれています。

「ゲシュタルト計画」は、ゲームでも少しだけ読めますよね?

ニーアたちが知らない計画が物語のラストに明かされて世界がひっくり返る。ほんとにストーリー展開が鬱すぎて闇を感じます(←褒めている)。

ひだまりさん。
ひだまりさん。
人間だと思っていた彼らが人間じゃなくて、実はマモノが・・・。

「ゲシュタルト計画」と「白塩化症候群」

「ゲシュタルト計画」とは、ゲシュタルト(肉体という器を切り離して魂だけの存在)になった人間が再生するための計画です。

  • 人類は、白塩化症候群(人が塩に変わる病)により絶滅の危機に直面
  • 存続のためにゲシュタルト化する(肉体と魂を分離し、魂だけの存在になる)
  • 新しい器「レプリカント」を作る
  • 「レプリカント」に一斉に魂を戻す(←これがゲシュタルト計画)

肉体と魂を分離するとか、すごい世界観ですね。でもこの計画、うまくいかないんです。

  • 人間の器であるはずの「レプリカント」に自我が芽生える
  • ゲシュタルトが崩壊体になって自我を失い暴走

そして、白の書によって衝撃の真実が明かされました。

我等がマモノと呼んでいるアレが……人間だ。人間だったモノのなれの果ての姿だ

今まで敵として倒していたマモノが、実は魂となった人間だったのです。・・・ということは、ニーアやカイネ、その他の人間だと思っていた人々が「レプリカント」ということになります。

ひつじくん。
ひつじくん。
ゲームではじめて知ったのだけど、あまりにダークすぎてびっくりした。

ゲームだと冒頭に夏の新宿に雪が降るシーンが描かれているんですよね。あれは雪ではなくて塩だということに思い至ったときの衝撃といったら・・・。

魔王の過去とマモノの気持ち

『レプリカント』には主人公ニーアの他に敵だけど重要なキャラであるマモノの王、魔王がいます。

遠い約束。千年の嘘。

・・・とは、ゲームのキャッチフレーズなんだけど、魔王にも哀愁を感じずにはいられないんですよね。

ちなみに魔王の器(レプリカント)として用意されていたのがニーアです。ゲームで冒頭に登場したのが人間だったころの魔王。

彼は崩壊体になりかけている妹を治すことを条件に魔王として生きていました。でも約束は果たされぬまま千年が過ぎます。

結局、妹を治すのは不可能なんですよね。

ひだまりさん。
ひだまりさん。
遠い約束。千年の嘘。ことばの重みをひしひしと感じる。

小説『レプリカント』ではマモノのことばが描かれています。ゲームだと2周目かな。

ピーちゃんと一緒にいる小さなマモノ・クレオや、難破船のマモノ・ルイーゼのことばにも切なくなりました。

レプリカントとマモノ、どちらが正義というわけではなくて、どちらの気持ちもわかるというか。・・・でも共存することは難しくて。

ひつじくん。
ひつじくん。
どちらにも感情移入しちゃうから、やりきれなくなる。

小説『NieR Replicant(ニーアレプリカント)』でわかること

小説『NieR Replicant ver.1.22474487139・・・《ゲシュタルト計画回想録》』でわかることもありました。確かゲームでは描かれてないことです。

  • 少年の頃、ニーアはお金を稼ぐために男娼をしていた
  • カイネが下着姿の理由

黒文病にかかった妹ヨナの薬代を稼ぐために、ニーアは海岸の街で男娼をしていた過去がありました。その当時の彼の気持ちが読めて深みが増します。

ひだまりさん。
ひだまりさん。
彼にとってヨナは大切な妹なんだ。

カイネが下着姿の理由もわかりました。

肌の露出を増やしていたのは、マモノの侵食を食い止めるため。

マモノは陽の光に弱いですからね。包帯を巻いているところをマモノの居場所として共存してきたカイネ。

彼女の視点から様々なマモノの気持ちがわかって、なんとも言えない気持ちになりました。

レプリカントとマモノ、どちらの立場になっても救われない世界は、このあと『オートマタ』へ続きます。かなりの年数の後なので直接の繋がりはないのだけど。

ひつじくん。
ひつじくん。
ストーリーと世界観が半端ないや。
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