『図書館の魔女 霆ける塔』ネタバレ感想文・あらすじ|囚われのマツリカ救出大作戦|高田大介
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『図書館の魔女 霆ける塔』ネタバレ感想文・あらすじ|囚われのマツリカ救出大作戦|高田大介

『図書館の魔女 霆ける塔』ネタバレ感想文
ひだまりさん。
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この記事に書かれていること
  • 『図書館の魔女 霆ける塔』あらすじと感想文
  • 囚われたマツリカ|ハルカゼ&キリンが大活躍
  • なぜマツリカはさらわれたのか
  • マツリカ救出!ハルカゼの魔法とワカンの引っこ抜き大作戦
  • キリヒト登場に涙が止まらない!
  • 『図書館の魔女 霆ける塔』続編について

ネタバレあります。ご注意ください

マツリカが囚われた!?

高田大介さんの小説『図書館の魔女 霆ける塔』読書感想です。馴染みのない漢字だけど「はたたける」と読みます。

「図書館の魔女」シリーズ最新刊『図書館の魔女 霆ける塔』は、前作『烏の伝言(からすのつてこと)』の続編

刊行されただけでも感無量の気持ちでいっぱいです(もちろん内容も面白かった)

ひだまりさん。
ひだまりさん。

ほんとに待ってたよ

『烏の伝言』が2015年だから、10年くらい経ってますかね。長らく『霆ける塔』という題名だけわかっていて、いつか刊行されるはず・・・と待ちわびていた一冊です。

最近では他にも前日譚『高い塔の童心』も刊行されていて、私にとっては図書魔女yearでした。

『図書館の魔女 霆ける塔』あらすじ

待望のリブラリアン・ファンタジー

あらすじ

風が唸り、雷が轟く「霆ける塔」に囚われた図書館の魔女・マツリカ。宿敵ミツクビの罠にかかり、閉ざされた山城で彼女を待つのは、夜毎降り注ぐ稲妻と奇妙な因縁を背負う砦の主。脱出の糸口を探るマツリカを新たな謎と出会いが待ち受ける。一方遠く離れた故郷では、ハルカゼ、キリン、そしてキリヒトたちがマツリカ救出のため立ち上がる。彼らは、わずかな手がかりと研ぎ澄まされた知恵を武器に、雪深い山脈を越え、未踏の隠し砦を追う!強靭な意志と絆が試される極限状況の中、マツリカは、そして仲間たちは、この絶望的な状況を打ち破ることができるのか?

『図書館の魔女 霆ける塔』ネタバレ感想文|囚われたマツリカ

待ちに待った「図書館の魔女」シリーズ。あらすじを読んで、びっくりしました。

マツリカが囚われた!?

過去作『図書館の魔女』下巻では旅立ったキリヒトとの別れのシーンが印象的でした。『霆ける塔』ではキリヒトの登場シーンが少ないんじゃないかな・・・とは予想してたのだけど。

まさかマツリカがニザマに囚われただなんて、何がどうなったの!?・・・急展開ですね。

本作をひとことで言うと

囚われたマツリカの救出物語

マツリカの行方を追って、司書ハルカゼやキリンをはじめ、衛兵アキームやオルハンたちもニザマ入りします。

ひだまりさん。
ひだまりさん。

ヴァーシャや剛力衆ワカンとエゴンも登場するよ

『烏の伝言』に登場した剛力衆。前作はスピンオフ的な物語だったけど、読んでおいて良かったです。

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囚われたマツリカを救出するために、仲間たちが大活躍。特に司書のハルカゼとキリンの活躍ぶりに心が躍りました。

ハルカゼ&キリンが大活躍|図書館のやり方に脱帽

さすが・・・!!と思わず感嘆したのは、図書館流の推察力です。ハルカゼとキリンが目をつけたのは「裂傷のない丸く小さな矢傷」でした。

手掛かりは裂傷のない丸く小さな矢傷──それ一つ。だがそれ一つで一ノ谷の高い塔の面々は襲撃者の人となりを、戦い方を、そして特殊な装備品を、おそらくは大摑みな身許に到るまで次々と明らかにしていったのである

これが「図書館のやり方」。誰もが見逃してしまう、何気ないものを見逃さないのが図書館の司書たちなんですよね。目のつけ所が違うというか・・・。

ひつじ。
ひつじ。

マツリカがいなくても鋭い司書たち。さすがだった

しかも果てにはマツリカの居場所まで特定しちゃうのだから、すごい。頼りになりますね。

ハルカゼに関しては『高い塔の童心』(マツリカ幼少時代の物語)を先に読んでいたので、より愛着がわきました。

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ひだまりさん。
ひだまりさん。

ハルカゼのマツリカに対しての思いにジーンとするんだ

マツリカと紅花に和む|なぜマツリカはさらわれたのか

マツリカ救出組と囚われたマツリカ側のストーリーが交互に描かれていて、どちらも続きが気になって仕方なかったです。

「霆ける塔」はマツリカが囚われている場所なんですよね。毎晩のように雷が鳴り響くという・・・。

霆けるとは

「霆ける(はたたける)」とは、雷が激しく鳴り響く、または雷が落ちるという意味です

そんな中でも、マツリカと紅花のやり取りに心が和みました。

ひつじ。
ひつじ。

最初はとっつきにくかったけど、紅花、良いキャラなんだ

そして、本作で最も気になったのは「マツリカはなぜ囚われたのか」です。ミツクビの策略には意図がありました。

思慮が深いマツリカには、それもお見通しなんだけど・・・。

この後にこのほどの政変の決定的な場面が待っています。その時、その場に、私がいないことをミツクビは望んでいた

「政変の決定的な場面」とは、春宮(ひつぎのみや)殿下の践祚です。その時、その場にマツリカがいないこと。

ミツクビの思惑

春宮殿下の践祚にマツリカが口出しできないようにする

今後、描かれるであろう、そのシーンがどうなるのか。・・・今から楽しみでなりません。

ひだまりさん。
ひだまりさん。

紅花との会話で『図書館の魔女』下巻で描かれた三国(ニザマ、アルデシュ、一ノ谷)円卓会議シーンが頭をよぎったよ

その円卓会議でニザマ帝は退位禅譲すると宣言したんですよね。あの会議シーン全部ひっくるめて、何度読んでも面白くて好きなんです。

マツリカ救出!ハルカゼの魔法とワカンの引っこ抜き大作戦

後半に描かれるマツリカ救出大作戦では、ハルカゼとワカンのやり取りにニンマリと微笑んでしまいました。

「ワカン、あなたの言っていた……雷雲をうち払うちょろちょろっていう魔法が見つかったかもしれません」「ほんとかよ? ……神鳴りが……やむのか?」

ひつじ。
ひつじ。

ハルカゼの魔法、すごかった。・・・もちろん魔法ではないのだけど

マツリカを霆ける塔から「引っこ抜く」作戦、実行部隊はワカンです。夜毎に雷が鳴り響く、厄介な場所からマツリカを救出する。

そのためには
  • 鳴り響くカミナリをなんとかする
  • 塔に登るときに響いてしまう音をなんとかする

この難題をなんとかしてしまったのが、ハルカゼでした。ワカンからしたら、まるでハルカゼがかけた魔術のように思うけど、もちろん魔法ではないんですよね。

『図書館の魔女』シリーズはファンタジーだけど、魔法は一切でてこないんです。魔女と言われているマツリカでさえも、魔法は一切使いません。描かれるのは鋭い視点と考察。

ひだまりさん。
ひだまりさん。

ハルカゼのことが、ますます好きになったよ

キリヒト登場に涙が止まらない!キリヒト&ワカン、引っこ抜き名コンビ

マツリカ救出部隊、実はワカンだけでなく、もう一人いたのです。・・・この瞬間を、待ちわびていました。

キリヒトの登場に涙が止まりません!

塔を登って侵入し、マツリカを救出する。キリヒトとワカンが名コンビでした。塔に侵入するまでがワカン、そして塔から脱出するときがキリヒトの本領発揮です。

「向かってくるなら全員切ります。全員切れば、囲って矢を射かけるものなんかもう残っていませんよね」

「向かってくるなら全員切ります」この、さらっと言うけど剣呑な言葉を読んだ瞬間、キリヒトだからね・・・と嬉しくなりました。

ひつじ。
ひつじ。

終盤に一番テンション上がったよ

『図書館の魔女 霆ける塔』続編は2027年か

『図書館の魔女 霆ける塔』、続編は2027年の予定だとか

また楽しみが増えました。いつまでも待ってます!

本作から登場した洪鈞&紅花親子の今後やミツクビとの因縁、春宮殿下の践祚・・・。ニザマでの政変が次作以降でどう描かれるのか、そして物語がどうなっていくのか、すごく気になります。

気になるところ
  • キリヒトは、次はどこで活躍するんだろう
  • 春宮殿下、その人も気になる。確かタイキが行方を追っていたんだったよね

『高い塔の童心』を読んでから、タイキと先代キリヒトのストーリーもまた読みたいと思いました(←面白かった)。

ひだまりさん。
ひだまりさん。

まぁ、一番はマツリカとキリヒトが読みたいかな。一緒にいるシーンは、たとえ戦火の中でも好き

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